ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2016年8月5日

子育て

花 ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づき
子育てが楽しくなるコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

さて、私のところにいらっしゃるお母さん方が
よくおっしゃる言葉があります。

それは「子育てに自信がないんです」です。

「自信」というのは
「自分」を「信じる」と書いて
「自信」というくらいですから、
やはり、自分を信じることができるようにならないと
自信はつかないのだろうな~と思います。

じゃ、どうするか?

私はいつも
「ちょっとづつでいいから、
発達障害について
正しく理解していくしかないでしょうね~」と
言っています。

それは、中途半端な知識では
発達障害の子ども達への対応は
うまくいかないことが多いからです。

それは、発達障害について
深く理解していなければ
なぜ?子どもがそういった行動をするのか?
なぜ?子どもがそのようなことを言うのか?など
分からなくて腹が立ってしまうからです。

もちろん、発達障害に関して
何の知識もないけれど、
とてもうまく対応して
穏やかな暮らしをしている人たちだっています。

でも、それは、ほんの一部の人達だけです。

子どもの困難さに気づいて
自然にサポートしていたり、
一般的には良しとされない行為であっても
肯定的な見方でその子の良さとして
引き出していたりするお母さんもいたりします。

そんなこと、みんながみんな、
そう簡単にできるわけではありませんから、
やはり、地道に勉強していくしかないのですね。

そうすると、子どもたちの行動の意味が
一つ一つ分かってきますから
お母さんの気持ちも楽になりますし、
子どももお母さんから理解されていると感じて
安定してくることが多いように思います。

大人でも子どもでも、どんな行動にも
必ず理由がありますから、
その行動の意味(背景や理由)が分かってくると、
どうすればいいのか?
どう言葉をかければいいのか?
どのように支えればいいのか?などが
明確に分かってくるのですね。

そうすると、自分の中で「すとん」と落ちて
「あ~、そうだったのか。こうすればいいんだ」と
分かってくると、
少しずつ「私、大丈夫!子どももOK!」となってきます。

そして、うまくいった対応や言葉がけを
積み重ねていくことで、
いつしか「自信」が持てるようになっていくのですね。

だから、発達障害は、
中途半端な知識ではマイナス思考になるだけで
何にもいいことはありませんから、
本であれば、とりあえず10冊くらいは読んで、
この人に教えてもらいたいという先生(専門家)を見つけて、
ぜひ、その先生について
2~3年は勉強してみるといいと思いますよ。

また、いろんな先生(専門家)のお話を聞くことも大切です。
それは1人の先生を絶対視し始めると
たいていの人が「~ねばならない」とか
「~すべき」思考に陥ってしまうからです。

私は「ねばならない病」とよんでいますが(笑)
この病は実にやっかいで
生きづらさを更に加速させていきますから、
十分にお気を付けいただければと思います。

そうしているうちに、
「な~んだ、発達障害って自分にもある特性で
その度合い(程度)が強く出すぎたとき、
子ども達が生きにくくなっているんだな」ということが
分かるようになります。

そうすると、どのように対応すると
互いに心地よくいられるかということを人は考え始めます。

そして、一番大切なこと。

それは、自分の考え方や捉え方、
見方などを変えていくことで、
どんなときも幸せでいられるということに
気づいていくのですね。

誰しも、一足飛びには
「自信」をつけることはできませんから
自信がないときは勉強するしかないと
私は思っています。

学習・発達支援員養成講座を
この10月から広島で開始します。
発達障害の子ども達への理解が深まり
関わり方が分かります。定員35名です↓
第2期LSA(学習・発達支援員)養成講座
全9回(2016年10月~2017年6月)

また、9月11日(日)には
第1期学習・発達支援員のフォロアップ研修を開催します。
この研修は学習・発達支援員になっていない方でも
日本インクルーシブ教育研究所の会員であれば参加できます↓
脳科学に基づいた子どものみかた
応用行動分析に基づいた子どもの褒め方・叱り方