ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2015年1月12日

発達障害

最近の発達障害のある子ども達は、
(教師や保護者が早めに気づいていれば)
小さい頃から適切な支援を受けて育つことができるので、
比較的、生きやすくなってきているように思います。

しかし、私達が子どもの頃は自閉症だとかADHDだとか
LDという言葉すら聞いたことのない時代ですから、
支援など受けること等全くもってなかったわけです。

思えば「◯◯くんはどうしてすぐにはぶてるんだろう?」
「◯◯ちゃんはどうして字を書こうとしないんだろう?」
「◯◯くんはどうしてすぐにケンカしちゃうんだろう?」
「どうして◯◯ちゃんはいつも1人で絵を描いているんだろう?」
なんて何気に思っていたわけです。

そういった理由が最近では発達障害という概念で
すとんと納得できる時代がやってきました。

支援を受けて育ってきていれば、
自分の苦手とするところを理解して、
得意なところや興味あることの能力を伸ばして
生きやすくなる工夫もできたかもしれません。

発達障害の特性をたくさん持つ人の中には
知的に遅れがないために、一見普通に見えるということから
周囲だけでなく本人も障害に気づかずに
成人していることが多いのが現状です。

大人になった発達障害の人達が
どういったときに自身のことに気づくのかを
少し書いてみたいと思います。

学校時代は成績もそこそこであれば、
よしとされることが多いため、
すんなりと大人になっていることもあります。

そして、社会人になりましたキラキラ
新しい生活にわくわくどきどきしながら
スタートします。

でも、なぜか?上司や同僚を怒らせてしまいますDASH!
どうして周りの人達が自分に怒っているのかが分かりません。
悩んで、占いに頼ってみたり、カウンセリングを受けてみたり
いろいろするのですが、どうも人との関係がうまくいきません。

会社ではミスが続きます。
上司からの叱責も繰り返されます。
いつしか、会社では孤立ぎみになりました。

そのうち会社に行けなくなり、ひきこもり状態となってしまいました。

あまりに調子が悪いので、精神科へ行ってみました。
そこで発達障害のことを知りました。
もしくは、ネットでいろいろ検索しているうちに
発達障害を知りました。

といった感じの流れが多いように思います。

肝心なのはここからなんですね。
「自身の特性を理解して働き続けることができる人」
になることを目指すということが大事なのです晴れ

しかし、あまりに傷ついて、
そんな風に思えなくなっている人達もたくさんいます。

だから、私は今を生きる発達障害のある子ども達には
適切な支援をして育てて欲しいと思っています。

あいまいに「やればできる」とか
「あなたは普通よ」なんて適当なことを言って
育てて欲しくありません。

それは彼らが一番傷つく言葉だからです。

彼らは世の中のことが分からなくて困っているのです。
必死でがんばっているのです。
どうか彼らの困難さに目をやって
助けてやって欲しいと思います虹