ハートボイスプロジェクト

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2015年4月9日

発達障害

いまだに自閉症の人たちに
「ちゃんと話を聞かないといけません」と
言っている人たちが結構いるのですよ。

発達障害を正しく理解してもらうには
もうしばらく時間がかかりそうです。

さて、自閉症の人たちの障害特性というのは
耳からの情報処理がうまくいかないわけで、
本人も「ちゃんと話をきかないといけない」
ということは分かっているのですが、
うまく聞けないのです。

そこで、今日は、視覚的な支援や配慮というものは、
自閉症の人たちにとってはなくてはならないものだ
ということについて書いてみたいと思います。

耳が聞こえない人には、
手話や筆談という手段があるから
コミュニケーションが可能になります。

目が見えない人には点字があるから、
安心できる生活が可能になります。

それと同じように視覚的な支援や配慮は、
自閉症の人たちが豊かな生活を送るために
必要不可欠なのです。

でも、それらがなかなか取り入れられない現状が
いまだに社会全体であります。

自閉症の人たちに
「ちゃんと話を聞いてください」とか
「空気を読んでください」というのは、
足が不自由で車椅子生活をしている人に
『頑張って歩いてください』ということと同じなのです。

目で見てわかる障害に対しては、
私たちは無理なことや難しいことを言ったり、
要求をしたりしません。
すぐに、それに対して必要な支援や配慮を行いますよね。

それと同じように、
私たちは、自閉症の人たちにとって
必要な支援や配慮ができる社会に
していかないといけないと思うのです。