ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

クールダウンはとっても大切

2017年11月8日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

学校

支援・トレーニング

行動理論に基づいて子どもをあたたかく育てるコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今日は子どもの困った行動を減らすために
クールダウンの方法をお伝えしていました。

子どもの困った行動を減らすには
『その困った行動に注目しない』という方法を
前回お伝えしました。

今日はアメリカでよく使われるタイムアウトについてお話ししながら
日本の家屋事情に合わせてクールダウンする方法を数々紹介したわけですが、

まず言えることは、子どもがヒートアップしている時というのは
大人はもっとヒートアップしているということです・笑

大人の方が子どもより長く生きてきている分
言葉をたくさん知っていますから、言葉数が多くなります。

そうすると、大人は子どもを言い負かしてしまうわけです。
どうにもならなくなった子どもはギャーギャーワーワーわめくしかなく、
その声を聞いた大人は更にヒートアップしてしまいますから、
大人の方がクールダウンが必要なことも多いのです。

だから、今日はお母さん達や支援者がトイレに行く等して
深呼吸をしてクールダウンをすることをお勧めしました。

参加者のクールダウン方法をお聞きすると、
教室での支援中、クールダウンが必要な時は
窓の外を見て「山がきれいだな~と思う」とおっしゃっている方がいました。
これはとても良いですね。

また面白いところでは
「Youtubeで角栓抜きの映像を見ると落ち着く」という方もいました。
ちょっと笑ってしまいましたが分からなくもないです。
確かに鼻の頭の角栓がとれた時というのは気持ちいいですものね・笑

大人が子どもと一緒になってヒートアップしていますと
子どもの好ましくない行動はどんどん強化されていきますから、
まずは大人がクールダウンしましょうというお話です。

しかし、当然ながら子どももクールダウンが必要な時がありますから
そういった時は刺激のないところ(何もない部屋とか部屋の隅等)で
クールダウンできるといいですね。

目安は2歳~12歳で、年齢×1分と考えると良いです。
12歳であれば12分くらいです。

アメリカの学校では子どもの感情が高ぶってきたり興奮状態になった時など
子どもはよく別室等へ行かされています。
そして、クールダウンしてから教室へ
何食わぬ顔で戻ってくるといった様子を見ました。

先生も周りの子ども達もそれが当たり前になっているので
はやしたてる子どももいなく、とても良い方法だと思ったものです。
(これは、30年以上前、私が見たアメリカの学校の話です)

さて、今日は義母が作ったアップルパイをお出ししました。
今日のお茶はアロマティカスティーです。
香りが良く、リラックス効果が高いので
参加者にはオススメかな?と思ったわけです。
何せ忙しく働いている方々なので…頭の中が…笑

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好ましくない行動はどうやって減らすの?

2017年11月1日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき、
子どもをあたたかく育てるコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今日は午前中、子どもをあたたかく育てるコツ講座
6回目を開いていました。

6回目はこの講座のちょうど半ばで、
ちょっぴりしんどくなる時期です。

それは、子どもの行動を観察して記録をつけているうちに
自身のこれまでの子どもへの対応の仕方が
良かったのか悪かったのかを気づき始めたり、

自分の育った環境(良かったことや悲しかったことや
悔しかったこと等)を鮮明に思い出したり、

色々と、これまでの自分と向き合わなければならなくなるからです。

それで今日は講座開始前にリフレッシュしてもらおうと
レモンソーダとレモンのかりんとうをお出ししました。

レモンソーダはお酢とてんさい糖に
有機グリーンレモンを浸けておいたものを
ソーダで割りました。

皆さん「美味し~い」と喜んでくださったので
私も作り甲斐があります。感謝。

さて、今日は「子どもの好ましくない行動は
どのようにして減らせるか」というお話をしたわけですが、

皆さん、なかなか難しいようで、
子どもの好ましくない行動には怒ったり注意したりする方法しか
長年とってこられていなかったので
今週は今日お伝えした方法を練習してきてもらうことにしました。

その今日お伝えした方法というのは
子どもの好ましくない行動には『注目しない』です。

そして、好ましい行動が出てきた瞬間を狙って褒めて
良い行動を強化していくやり方です。

以下の順でやってみるといいですよ。
①良くない行動が出てきたら見てみぬふりをする
(相手にしない、注目しない)
②良い行動が出てくるまで待つ
③良い行動が出てきた瞬間を狙って、その良い行動を褒める

そうすると、子どもが確実に良い行動をするようになります。
そして、大人はそれが当たり前だと思って放っておくのではなく
やはり、その行動を褒めるのです。

そうすれば、必ず子どもは良い行動を続けるようになります。

好ましくない行動を怒ると一瞬子どもはその行動をやめるため
大人側の怒るという行動が強化してしまい
子どもを怒って何とか良くさせようとするようになるのですが、

怒るも褒めるも『注目すること』になるので
良い行動も好ましくない行動も強化することになります。

そうならば、子どもを褒めて、
子どもの良い行動を引き出した方がいいと思いませんか?

さあ、今から子どもを怒るのをやめて
子どもの良い行動の『見つけ上手』になりましょう。
毎日がとっても楽しくなりますよ。

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幼児期から成人期にかけての対応方法を知りたい方は
こちらがオススメです↓
NPO日本インクルーシブ教育研究所

親子が楽しみながら使える強化子

2017年10月26日

Webでコツ講座

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき子育ての楽しさをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

昨日はライブで、今日はWebで
子どもをあたたかく育てるコツ講座でした。

不思議なことにライブでの参加者とWebでの参加者が
交流しているわけでもないのに似ていらっしゃいます。
みんな「頭の中がグルグルしている」とおっしゃいます・笑
何かしら引き合うものがあるのでしょうか?面白いですね。

それで、昨日はレモンのアロマを焚きました。
レモンは不安や混乱を取り除いてくれて
明るい気持ちになれるようで、
人の意見に左右されず
自分の意志を伝える強さをもたらしてくれるらしいです。

さて昨日のテーマは
「子どもの望ましい行動を増やすためのトークンシステム」でした。
このトークンシステムというのは簡単に言ってしまえば
ご褒美(強化子)のことです。

ご褒美というと、たいていの人が
「子どもに褒美を与えているとモノを欲しがる子どもに育つ」
と思っています。

しかし、それは子どもにモノを与えるとき
大人が笑顔と賞賛を子どもに与えながらモノを渡していないから
モノを欲しがる子どもに育ってしまうのですね。

子どもが何かを頑張った時に
私達大人はご褒美にモノを与えることが多いのですが、
この時、大人が笑顔で褒め言葉と一緒に子どもにモノを与えていれば
モノを欲しがる子どもには育たないのです。

つまり、モノを欲しがる子どもになったのは
私達大人がモノだけを子どもに渡していたということです。

そして、一旦子どもにモノを与えると
次にまたモノを欲しがって物欲がエスカレートすると
思っていらっしゃる方もいますが、
子どもに褒め言葉を添えてモノを渡していれば
いずれはモノを欲しがらない子どもにもなるのです。

それは周りの大人の褒め言葉から
周りの大人が自分を認めてくれている
(注目してくれている)と分かるようになるため
子どもの自己肯定感が高まり、
いずれはモノが必要なくなってくるわけです。

だから、子どもが素直に育つには
いかに大人が子どもに肯定的注目を
与えるかということが重要になってきます。

ただ、肯定的注目(褒める、認めるなど)だけでは
子どもの従順さを引き出せない場合もありますから
そういった時はトークンを使うといいのです。

このトークンというのはちょっとしたお菓子だったり
玩具のお金だったり、ポイントでもシールでも
めったに飲ませてもらえないコーラでも、
めったに食べさせてもらえないカップラーメンでも
何でもいいのです。

私の息子はめったにコーラも飲ませてもらえなく
めったにカップラーメンも食べさせてもらえないので
幼い頃はこの2つが大きなトークン(ご褒美)でした・笑
その息子も今ではニキビを気にして
「あまりヘルシーじゃないから」と言って
コーラもカップラーメンも必要でなくなっています。

このように、いつまでも子どもにトークンが
必要なわけではないのです。

トークンは大人に負担がかからないもので続けられるものであれば
子どもの好ましい行動を引き出すのにとても効果があります。

それで、昨日のライブ講座でも、今日のWeb講座でも
実際に使うトークンをいろいろお見せして
実例も紹介しながらご褒美の与え方や使い方の説明をしたわけです。


こちらは講座前にお出ししたレモン水です。
私の話を聞いている時に「眠くなったら左側のお菓子を食べて覚醒させて
下さーい」と言っていつも何かしらカリカリッとするものをお出しています。

来週は子どもの困った行動にはどのように対応すれば
子どもが好ましい行動をするようになるかを解説していきます。

子育てを楽にしたい方、
適切な子どもとの関わり方を学びたい方、
子どもが怒らない方法を知りたい方、
これ以上子どもを怒りたくない方、
子どもがかわいいと思えるようになりたい方、
私と一緒に子どもの行動の意味を理解して
楽しくて前向きな生き方を始めてみませんか?

来年4月からの講座詳細はこちらです↓
子どもをあたたかく育てるコツ講座
Webで学ぶコツ講座

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Webでコツ講座4回目「肯定的注目」

2017年10月20日

Webでコツ講座

子育て

支援・トレーニング

こんにちは。広島からWebで子どもをあたたかく育てるコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、私は行動理論に基づいて子どもを見ることができれば
必ず子育てが楽しくなると確信して、
約3年前から応用行動分析をベースに
子どもをあたたかく育てるコツ講座を広島市内で開催しています。

定員4名という少人数グループで
受講者お一人お一人に丁寧に関わっていけることもあり
回を重ねるごとにお母さん達や支援者が変化していき
子どもにあたたかいまなざしを向けられるようになっていかれます。

そして、いつしか(あれだけ子どもを怒っていた・笑)
支援者やお母さん達が子どもを怒るのではなく
子どもの良い行動を見つけるのが上手になり
褒め上手になっていかれるのです。

更に嬉しいことには、子どもを観察しているうちに
お母さんや支援者自身が自分を見つめる機会を得て
ご自身が良い方へどんどん変化していかれます。

その伴走者のような役目を私はさせて頂いています。

私はちょっとしたアドバイスをするだけで
あとは参加者が子どもを観察して記録をとりながら
たくさんの気づきを得て幸せになっていかれますから
その喜びを一緒に味わわせて頂いている私は
感謝の日々を送っています。

そんな子どもをあたたかく育てるコツ講座も
広島市内だけでなく他でも開催して欲しいというお声が上がってきて
私が毎週遠くまで行くには時間に限りがあるため
どうしようか?考えている矢先、
Webで学ぶ講座を希望してくださった方がいました。

その方が今、このWebでコツ講座に参加してくださっています。

できるだけライブ講座に近づけられるよう
毎週水曜日に開催している子どもをあたたかく育てるコツ講座を録画し
それを金曜日の朝までに見てもらうようにしています。

そして、お子さんの記録をとってもらっていますから
その記録はスキャナーで取り込んでもらって
金曜日の朝、PDFで送信してもらい
それからzoomで記録の検討をしています。

今日はその記録を見ると、
お子さんの状態が良くなってきていることが分かりました。

反抗的な態度や、お母さんをイラッとさせる言葉も
少なくなってきているのです。

これはお母さんが記録をとるために
子どもに注目しているという結果です。

やはり注目というのは子どもに大きく影響しますから
好ましくない行動には注目せず
好ましい行動に注目するのが一番なのです。

今日の講座内容についてはこちらで書いています↓
子どもの褒め方いろいろ

毎回書いていますがWebで講座ができるとは
本当に便利な世の中になったものだと感心しています。

来週も遠く離れたところにお住いの参加者と
zoomでお会いするのが楽しみです。

来年4月から私と一緒に子どもの行動を観察して
子どもとの関係をより良いものにしたい方はどうぞお問合せください↓
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子どもの褒め方いろいろ

2017年10月19日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき子どもをあたたかく育てるコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、昨日は子どもをあたたかく育てるコツ講座4回目
「肯定的注目」を開いていました。

私達大人は子どもが良い行いをすれば
褒めればいいと簡単に思っていますが、
実は褒めるというのは本当に難しいのです。
感情に任せて子どもを怒る方がよほど楽です。

でも、それでは子どもの脳が不具合を起こして
人格形成に大きな影響を与えてしまいますから
感情に任せて子どもを怒ることはできません。

また、怒る方が楽だからと言って
子どもを怒って言うことを聞かせようと思っても
そう簡単には子どもは言うことを聞いてはくれませんね。

更には行動理論に基づけば
子どもを怒れば怒るほど、
子どもは好ましくない行動を強化していきます。

それは怒るのも褒めるのも子どもに注目していることになるからです。

子どもは大人からの注目を得るために全エネルギーを
注いで生きていますから褒められたことのない子どもは
怒られてでもいいから大人から注目を得ようとします。

だから今までやってきた怒るというやり方が
うまくいかなかったのだから、
ちょっとやり方を変えてみましょうよというのが
子どもへの肯定的注目となります。

いわゆる子どもを「褒める」ということです。

ただ、「すごーい」とか「天才」とか「えらーい」と
言っておけばいいわけではなく、
具体的に何がどう良かったのかを明確に言葉にして伝えないと
子どもは褒められている意味が分からないことが多いのです。

特に「いい子だね」と褒められて育つ子どもは
常にいい子を演じなければ褒められないと思うようになり、
また、いい子と言うのはいつまで経っても達成することができないため
(いい子の程度が分かりにくいため)
「これでいい子かな?」「もうちょっと頑張らないといい子じゃないかな」
「いい子じゃないといけない」等と常に気にしながら
頑張り続けなければならないのです。
これほど、人生においてしんどいことはないです。

そして、子どもは「いい子」という程度の分からない言葉に
不安を覚えながら生きることになります。

だから、子どもに「いい子」という言葉を使いたい場合は
「○○していい子だね」と具体的に何が良いのかを教えてやるといいです。

しかし、言葉にして子どもを褒めなくても
子どもの行動を観察して記録をとっているだけでも
子どもの行動が良くなることが間々あります。

それは大人が子どもを観察するために注目しているからなのです。

つまり、子どもに注目するということは
子どもの良い行動も好ましくない行動も増やしてしまうということなのです。

そうであるなら、子どもに対して否定的な注目ではなく
肯定的注目をした方がいいですよといった話です。

昨日の講座では肯定的注目には様々な方法があり
それぞれにコツがいることをお話していきましたので
来週、参加者の記録を見るのが楽しみです。

きっと、お子さんの良いところに注目して
上手に褒めて1週間を過ごして来られると思います。
とっても楽しみです♪


こちらは昨日お出ししたみかん水です。
ほんのりみかんの味がしてリラックス効果がありますよ。

お部屋の香りはローズオットにしました。甘い薔薇の香りがします。
子育て中は本当に忙しいですからホルモンバランスを崩す方も多いので
それを整えてくれる作用があり精神的に安定させてくれる
ローズオットが昨日はいいような気がしました。

では来週は子どもの好ましくない行動を
怒らないでも減らせる方法をお伝えする予定です。

来年4月からご受講をお考えの方はこちらからお申込頂けます↓
第7期子どもをあたたかく育てるコツ講座

Webでも学べます↓
第2期Webで学ぶ子どもをあたたかく育てるコツ講座

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