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子どもの才能を伸ばすことができる大人は?

2015年8月26日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

子どもの才能を伸ばそうと
無理矢理、お稽古事に行かせていませんか?

また、子どもを勉強できる子にしようと
叱って、無理矢理、宿題をさせていませんか?

学校でも家庭でも、
恐怖心を与えられながら
頑張らされている子ども達がいます。

この子達は本当に才能が開花すると思いますか?

ある程度のところまではいくかもしれないけれど、
途中で嫌になってしまって、
躓づいているお子さんが多いですね。

脳は、楽しいとき、喜んでいるときしか
反応して(学んで)くれないようにできていますから、
叱ったり、怒ったりしながら
子ども達に無理矢理やらせると
脳が喜ばないので、
せっかくの才能が伸びにくくなってしまうのです。

一般的に、天才だと言われている人達が
どのような指導を受けて育ってきたかをご存知ですか?

たいていの天才と言われている人達は
あたたかい指導を受けてきていることが多いです。

心療内科医のゆうきゆう先生が
マンガで分かるようにしてくださっています。
参考にしてください↓
子供をどの教師につけると、もっとも音楽家として成功すると思いますか?

9月13日(日)LSA(学習・発達支援員)養成講座の記念講演会を開きます。
学校関係者、児童デイ、家庭教師、塾講師、子どもに関わる仕事をしている人、
子育てが一段落した保護者の方々、ぜひ、ご参加ください。
お申込はこちらからです↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

ADHDの子どもを怒っても無駄ですよ~

2015年8月10日

子育て

発達障害

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

ADHDの子ども達というのは
たいてい怒られっぱなしで生きていることが多いです。

そして、たいていの大人たちがこう言います。
「この子たちは、怒っても怒っても、言うことを聞きゃ~しない!
脅しても罰を与えても、何をしてもダメ!」と。

それもそのはずです。
だって、彼らの脳は笑顔には反応できるけれど
怒りには反応できにくくできているのですから。

こちらからADHDの子どもの脳がどうなっているかを知ることができますよ↓
ADHD児は怒り表情の認知が困難、世界初の研究成果
近赤外分光を用い脳活動計測

つまり、彼らに理解してもらうには
笑顔で褒めることが一番だということです。

彼らの良い行動を褒め続けていくことで
良い行動が定着していくのですね。

一方、彼らのして欲しくない行動は
見て見ぬふりをしておけばいいのです。
そのうち、その「して欲しくない行動」がなくなっていきますから。

ADHDの子ども達を怒っても
エネルギーの無駄になるだけです。
穏やかに笑顔で生活しましょう!

そうすれば、ADHDの子ども達だって
大人の言うことをちゃ~んと理解して
おりこうさんでいてくれますよ~

これには、ちょっと技術を身につけておかないと、
なかなか難しいですから、
「発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座」を
受講されるといいです。

っが!9月からの講座は既に定員いっぱいとなりましたので、
来年4月からとなります。ごめんなさい。

こちらの記念講演会はお席はまだ空いております↓
*9月13日(日)LSA(学習・発達支援員)養成講座の記念講演会*
広島初の養成講座スタートを記念しての講演会です。
詳細はこちらからご覧ください↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

思い込みは暴言・暴力につながる!?

2015年8月7日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

考え方の中に常に「相手が間違っている」があると
たいてい暴力や暴言が出やすくなります。

それは、「自分は正しい。間違っていない」
といった考えがありますから、、、

「私が正しい」と言わせたい、
従わせたいといったような感情が出てきて
何としても相手を変えようとするわけです。

でも、相手はそう簡単には変わってくれませんから
相手を変えようとすると、無理が生じますから
いつしか暴言や暴力で
自分の考え方に従わせようとするようになります。

こういったことは、子育て中はしょっちゅう起こります。
それは、子どもは自分の思うがままに
自由に生きていますから、、、
親が思うようには従ってくれないからです。

一方、親の方も長年生きてきた中で、
「○○あるべきだ」とか「○○してあたりまえ」
「○○すべき」「○○できなければならない」などなど、、、

たくさんの固定観念ができてきていますから
子どもに「しつけ」と称して
「こうあるべき」といったことを押しつけてしまうことが多くなります。

でも、ちょっと立ち止まってみると
「うん?人ってみんな違うよね?
子どもだって同じじゃなくていいよね?」なんて
思えるのですが、、、

日々の生活に追われていると、
なかなか、客観的に自分を見ることができなくなってしまいます。

近年、DV(家庭内暴力)が増えてきていますが
DVにつながる価値観というのは、
たいてい「私の方が偉い」という考え方があります。

また、「私が正しい」や「あなたが間違っている」といった
考え方が習慣化してきているので、
言葉や態度、行動に出やすくなります。

ことに弱い立場である子どもや妻に暴力は向きやすいのですね。

つまり、弱い立場の人達に「暴言」や「暴力」が出始めたら
自分の「私が正しくて、相手が間違っている」といった考え方を
改めなければいけない時が来ているということなんですね。

こういう風に↓
「誰が正しいかなんて分からない。
みんな考え方は違う。
自分もOK! 相手もOK!」と考えられると
暴言や暴力はなくなっていくのですが、、、

自分で気づいて「変わりたい」といった気持ちにならなければ
そう簡単に人は変われませんね。
ここが難し~い。

でも、気づいただけで十分すばらしい!
ちょとづつ、ちょっとづつ、考え方を修正していくのです。
それも、1年くらいかけて

そうしているうちに、いつしか、暴言も、暴力も、なくなっていきます。
そう!暴言や暴力は「考え方のゆがみ」から来ているのですね。

NPO法人女性・人権センターステップ理事長の
栗原加代美さんのインタビューが参考になりますよ。読んでみてください↓
「お前が間違っている」がDVを生む
加害者構成プログラム講師が語るDVにつながる3つの価値観とは?」

9月13日(日)LSA(学習・発達支援員)養成講座の記念講演会を開きます。
広島初の養成講座スタートを記念しての講演会です。
ぜひ、ご参加頂ければと思います。
詳細はこちらからご覧ください↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

自立とは依存先を増やすこと

2015年8月5日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

たいていの人が子どもを「自立」させようとするとき、
「何でも一人でできること」と考えてしまい、
必死になって子どもに訓練させることが多いように思います。

しかしながら、実際、私たちが生きているこの社会で
何でも一人でできる等、無理だと気づかされます。

食事を一つとってみても、
簡単な流れにすると、、、
まず、農家の方が土を耕し、
農作物を作ってくださったものを
他の誰かがトラックで運び、
誰かがお店にその農作物を並べて
それを売っている。
そこへ誰かが食材を買いに行って、
誰かが食事をつくる。
その誰かが作った食事を食べる。

私たちが食事をするまでに
どれだけの人達の手が加わっているかを考えると
たくさんの人達が協力し合っていることが分かります。

このように、何でもかんでも一人で
「できるようにならなければならない」といった考え方にもとづく
自立は実際のところあり得ないなのです。

だから、私たちの本当の自立というのは
「依存先を増やすこと」という考え方が
必要だろうと思うのです。

この「依存先を増やす」という考え方があれば
子どもも大人も実に楽に生きることができるようになるのであります。

以前もお伝えしたことがあるのですが、
東京大学先端科学技術センターの熊谷晋一郎先生のインタビュー記事です。

自立とはどういうことなのか?を深く考えさせられますし、
依存先を増やすことの必要性がよくわかります↓
TOKYO人権 第56号(平成24年11月27日発行)
インタビュー自立は、依存先を増やすこと 希望は、絶望を分かち合うこと

9月13日(日)LSA(学習・発達支援員)養成講座の記念講演会を開きます。
広島初の養成講座スタートを記念しての講演会です。
ぜひ、ご参加頂ければと思います。
詳細はこちらからご覧ください↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

自己肯定感を高くする方法

2015年7月17日

子育て

ここのところ、日本では
自己肯定感の低い子どもが増えてきた!
なんて言われていますが、、、
皆さんのお子さん達の自己肯定感はどうですか?

子どもにむかって
「どうして、いつも、そうなのかね?」

「何度言っても分からんのじゃけえ」

「どうせ無理でしょ。できるはずないよ」

「何回言えば分かるの」

「あ~、やっぱりできんかったよね」
などなど。。。

子ども達に向かっての
ありとあらゆる否定的な言葉は
子どもの脳にどんどん、どんどん、
インプットされていって、、、

いつしか子どもは自分のことを
何にもできない「本当にダメなやつ」と
思うようになってしまうのですね。

私達大人の言葉がけ一つで
子ども達は自己肯定感を
上げることも下げることも
簡単にできてしまうという現実。。。

気をつけたいものです。

こちらは、かなり参考になると思いますよ。
読んでみてください↓
こそだてハック
幼児期の接し方が大事!自己肯定感の高い子を育てる5つの方法