ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2015年9月10日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

本日、発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座
第2期がスタートしました。

今日は初めてお越しになる3名の方々が
共に気持ちよく過ごせて、
元気になってもらえるといいな~と思って
アロマ(スイートオレンジ)をたいてお待ちしました。

初日ですから、お茶とお菓子を楽しみながら
自己紹介をしたり、ネームプレートを作ったり、、、
家族のことや自分自身のこと等もお話し頂きました。

やはり、発達障害の子どもを育てていると
学校の先生に理解してもらえなかったり、
家族間でもうまく理解し合えなかったり、、、
様々な葛藤がありますから、
理解してもらえる場が必要なのですね。

そんな理解し合える場がハートボイスプロジェクトなのです。

さて、今日はこれから1か月間、
お子さんの記録をつけていくために
目標行動を2つ決めました。

1つは半分くらいできているけれど
あともうちょっとかな?といったものを選んでもらって、
もう一つはチャレンジだな~と思うようなものを
選んでもらいました。

これから1か月間、
お子さんの前の行動と後の行動、
そしてお母さんがどのように対応したかを
素の状態で記録をつけてきてもらいます

一日ほんの5分程度の観察をして
記録をつけていくわけですが、
これが何とも勉強になるのですね。

お母さん達に
いろんな発見が出てきますから
楽しみです

気づくということは
変われるということ。

そう、気づきがたくさんあるほど
私達は変化していけるのです。

一か月後にお会いするのを楽しみにしています


本日のお茶はカワラケツメイ草、ハト麦、番茶、ビワの葉、
クマ笹、柿の葉、ハブ草、ドクダミのブレンドティー
山口の奥の方で採れた茶葉です。
お菓子は昔なつかしいウエハース。

さてさて、、、
発達障害は脳科学から見るととても分かりやすくなりますから
10月4日(日)に開催する脳科学から見た発達障害セミナーに
ご参加されるといいと思います。
1週間後に〆切りますのでお申込はお早めに↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

2015年9月8日

子育て

あのね、
子どもにダメだ、ダメだって怒っていると、
子どもは、
どんどん「自分はダメな人間だ」と思ってしまって、
本当にダメ人間になってしまうのですよ。

子どもに「すごいね」「えらいね」と言って
どんなところがすごいのか、
どんなところがえらいのかを
丁寧に教えてやりながら関わっていると、、、

子どもは自分の良さが分かってきて、
少~しずつではあっても、
自己肯定感を持って大人になっていけるのですね。

自分の子どもとよその子どもを比べちゃいけないんです。
みんな違うんだから~。

その子の昨日と今日を比べてみてくださーい!
ちゃんと成長していますから~♪

今日は短めのブログでした~!

9月26日(土)に開催する
アスペルガー症候群当事者の兼田絢未さんと
日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子の
インクルーシブなトークショー、
今回のテーマは
「本音と建て前、言語と非言語コミュニケーション」です。
現在、お申込を受付けています↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

10月4日(日)脳科学から見た発達障害セミナーを開きます。
講師は県立広島病院小児感覚器科主任部長の益田慎先生と
広島大学大学院医歯薬保健学研究院講師の石附智奈美先生です。
現在、お申込を受付けています↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

2015年9月2日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

教育熱心な親ほど
子ども達を苦しめてしまうことは
たいていの人が知っていることですが、、、

それでも、教育熱心な家族の中で
幸せに感じている子どももいるかもしれない!?
なんて思いながら、、、
観察してみているのですが、、、

やはり、子ども達は実に苦しそうです。

典型的な例を、
人物が特定されないように
いろいろなケースをおりまぜて書いてみます。

月曜日→水泳
火曜日→英語
水曜日→ピアノ
木曜日→学習塾
金曜日→習字
土曜日→体操
といったスケジュールを幼稚園の年中さんから続けていました。

小学2年生になった頃から
帰りの会の時間あたりから
頭が痛くなって、体の力がでなくなり
ぐったりして保健室へ行くようになりました。

それからしばらくして、ときたま学校を休むようになり
3学期には不登校になってしまいました。

でも、お母さんは一向にお子さんの状態に気づきません。

次第にお母さんは「うちの子、発達障害かもしれない」と
思い始めたようで、あちこちへ相談に行き始めます。

私が見る限り、そのお子さんには
発達障害の特性が多くあるようには見えませんし
耳からの情報処理も実によく、
察する力もあり、コミュニケーション力もかなりのものと感じます。

でも、お母さんは「この子は発達障害」と思い始めています。

検査の結果、
このお子さんは発達障害ではなく
お母さんが教育熱心すぎて、
お子さんを疲弊させてしまっていたということでした。

こういったケースも間々あり、
何でもかんでも「発達障害」のせいにする
人達が増えてきています。

やはり、私達大人は自分自身の状態や
育ってきた環境などから、
どういった背景が自分の子どもに影響していくかを
よく知っておかないと、
子どもをがんじがらめにしてしまいます。

また、子育てはサポートを他者から受けてもいいのだと
いうことを知っておかないと、
お母さん一人でがんばってしまうことに
なってしまいます。

お姑さんに、また何か言われるのではないか?とか
いろいろ心配がありますよね。

そういったときはカウンセリングを受けてもいいのです。
どうか、お母さん一人でがんばらないで欲しいと思います。

子育てというのは、
どうしても自身の生い立ちを回想することになってしまいますから
自身が何らかのコンプレックスや思い出したくない記憶等があると
そのコンプレックスや記憶をなんとか解消しようと
子どもに向かうことがあるのです。

こういったことを知っておくだけでも、
気持ちが楽になることもありますから、
やはり「知る」ということ(勉強)は大切です。

知識があると自分自身のことに気づくことができて
改善していくことができるのですね。

教育ジャーナリストのおおた としまさ氏が
「教育」が子供を追いつめることについて書いていらっしゃいます。
読んでみてください。なるほど!と思うはずです↓
PRESIDENT Online
なぜ教育熱心な親ほど子供を追いつめてしまうのか?

子どもをあたたかく育てるコツ講座に1席キャンセルが出ました。
ご興味のある方はこちらをよく読んでからお申込ください↓
発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座

2015年9月2日

学校

お子さんの学級選びについて
ときどき相談をうけることがあります。

話をじっくり聞いてみると
何とな~くですが、
親の「希望」がお子さんを
通常学級にやりたいといった感じのことが多いように思います。

この「希望」はひょっとすると
子どもを実際以上によく見せたいといった気持ちから
出てきていたり、

子どもの現状を受け入れたくないといった気持ちから
来ていたり、

子どもを支援学級に入れてしまうと
もう通常学級ではやっていけなくなるのではないか?等
いろんな不安があるようです。

実際のお子さんの状態を見ると
少人数の特別支援学級で学んだ方が
よりよく暮らすことができるかもしれないと、
心の片隅では分かっているけれど、、、

親の思いがいろいろあって、
子どもの実態を把握しにくくしていることもあるでしょう。

「この子を集団の中に入れて訓練すれば何とかなるのではないか?」

「通常学級に入れていれば、そのうち慣れて、周りの子ども達から
たくさんのことを学び取ることができるのではないか?」

「普通になって欲しい。みんなと同じようになって欲しい」

「みんなと一緒にいろんなことが同じように出来るようになってほしい」

などなど、、、

親であれば、たいていの人がそう思うでしょう。

でも、こういった思いがあると、
「親の思い」と「子どもの実態」は
大きくかけ離れてしまいます。

でも、子どもは自分が苦しいことを
具体的に親に訴えてはきませんから、
親もなかなか気づくことができません。

よく観察してみると、
学校へ行きたがらなくなったり、
しょっちゅうお腹が痛くなったり、
風邪をひきやすくなったり、
熱が出やすくなったり、、、

子どもにいろいろ兆候は見えているのですが
子どもの状態よりも、周りの環境に目が向いていたりして、、、

「通常学級の先生がうちの子に適切な支援ができないから
うちの子が通常学級で浮いてしまっているんだ」
といった不満になっていることもあります。

子どもは通常学級で苦しんでいたりするのですが、、、
一番辛いのも、子どもなのだけれど、、、

発達になんらかの課題があったりすると
自分の思いと言葉を一致させることができず
子どもが「このまま、通常学級にいたい」等と言ってしまったり、、、

自己認知力が弱いお子さんだったり
言葉をおうむ返しするお子さんだったりすると
親が「特別支援学級には行きたくないよね」と言うと
子どもが「特別支援学級には行きたくない」と言ってしまったり、、、

そうすると、
親は「うちの子が特別支援学級には行きたくないって言ってるんです」
と学校へ伝えに行ってしまうわけです。

この辺りになると、学校の先生達はお手上げになってしまいます。

学校の先生達はその子の状態を見て
その子によりよい環境をつくろうと
親に特別支援学級をすすめていても、
そこが親になかなか通じないということに
悩みを抱えていらっしゃることもあります。

中には、その子への対応の仕方が全く分からないという
支援学級の先生も間々いるので複雑な気持ちになることもありますが、、、

親が納得して
「この子を特別支援学級に入れよう」と思うまでには
時間も労力もかかりますし、
先生達の心労もかさなります。

親の片隅に特別支援学級に対する偏見などがあると
自分の子どもの状態を理解するのは
実に難しいのですね。

そこのところを多少なりとも理解できれば
子どものためになる学級選びができるようになるかもしれませんね。

でも、実際のところ、学級選びができるほど
学校の体制が整っていないのが現状ですが、、、

とりあえず、親の固定観念などによって
その子にあっていない環境で勉強させることは、
子どもを苦しめてしまう
のかもしれません。

こちらをちょっと読んでみてください。
親の複雑な気持ちが分かりますよ↓
Spotlight 心うごかす、新発見を
「親の見栄が子供の苦しみに!
娘の特別支援学級入りを拒む私に先生が教えてくれたこと」