ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2017年6月28日

多様性

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

学校

支援・トレーニング


今日の講座でのティータイム。岩手県の湯田ヨーグルトに東広島にあるkitchen kosajiのネーブルマーマレードをかけました。真ん中はラズベリータルト。今日のお茶はレモングラスティー。

こんにちは。広島で行動理論に基づいて
気持ちが楽になる子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、子育てというのはしんどいことが多いものです。
一人で頑張っていると、もっともっとしんどくなるから
たくさんの人達に助けてもらいながら子育てをするのが
お母さんにとっても子どもにとっても一番いいですね。

さて、今日は子どもをあたたかく育てるコツ講座9回目でした。
講座9回目になると参加者は
子どもを褒める楽しさを覚えると同時に
子どもの不適切な言動が気にならなくなってきます。

それは、子どもの不適切な言動を何とかしようと
大人が躍起になればなるほど(気にすればするほど)
子どもの不適切な言動が強化していくことを
深く理解するとともに体感してくるからです。

※つまり、子どもを怒鳴っても仕方ないということです。
むしろ、子どもを怒鳴って言うことを聞かそうとすると
多くの弊害をもたらします。
大人への敵対心というか、反抗的になったり、挑戦的になったり、
怒られないために嘘をつくようになります。
怒鳴るのは「暴言」と同じですから百害あって一利なしです↓
体罰・暴言で子どもの脳が「萎縮」「変形」厚労省研究班が注意喚起

そして、講座が9回目辺りになると
子どもの良い行動を増やすことも、
子どもの好ましくない行動を減らす方法も覚えたのに…

子どもがすぐに言うことを聞いてくれないのは
どうしてなのだろう?という疑問が出てくることがあります。

答えはズバリ!
『1回言っただけで、大人の言うことを理解して
即座に行動できる子どもはいません』ということです。

そこで、8回目のテーマは
「子どもが大人の言うことを素直に理解できる方法」でした。

まずは親子の対立を少なくする
4つの方法についてお伝えしました。

4つの方法というのはこちらです。
・効果的な指示の出し方(言葉の使い方)
・選択させる
・予告する
・取引(~したら~していいよ)

この中の「効果的な指示の出し方(言葉の使い方)」ですが、
私達大人は自分は分かっていても、
相手には(子どもには)通じない言葉を使っていることに
気づいていないことが多いです。

また、子どもがやろうとしているのに…
子どもの様子をよく見ていなくて
(子どもをよく見ていない大人が悪いのですが)
イライラしてきて、つい「○○しなさい」と怒ったりして
子どものやる気を削いだりしています。

まだ「○○しなさい」は分かりやすいのですが
「○○したらどう?」等と疑問系で子どもに話しかけると
この言葉が「○○しなさい」という意味であることが
分からない子どもも多く、

「そろそろ宿題したら?」と言われて
「今はしない」とか「あした朝する」とか「しない!」等と
答えてしまう子どもも多く、
再び、子どもは怒られることになるわけです。

この疑問系で聞かれたときは
言葉を言葉通りに受け取り正直に自分の考えを
答えてはいけなくて、さっさとしないといけないのだと
子どもが知るようになるのは(子どもにもよりますが)
随分大きくなってからとなります。

だから、子どもが小さければ小さい程
疑問系で大人のやって欲しいことを
子どもに伝えないというのがポイントです。

・そろそろ宿題したら?→今から宿題しよう!

・何でお風呂入らないの?→お風呂に入ろう!

・早く寝たら?→夜8時に寝ます

大人は何気なく使っている疑問系での子どもへの言葉がけですが
実に子どもには大人が意図していることが分かりにくい
ということを知っておいた方が良さそうです。

こちら側(大人側)が子どもが分かるように
言っていないという問題があるのに、
「屁理屈ばっかり言う」等と怒られてばかりいる
子ども達は本当にかわいそうです。

1回で大人の言うことを理解して行動できる子どもなど
どこにもいませんから、繰り返し子ども達が分かるように
【ストレートに、具体的に、簡潔に】伝えることが大切です。

第6期の子どもをあたたかく育てるコツ講座は
2017年9月6日(水)からスタートします。
残り2席です。詳細・お申込はこちらからご覧ください↓
2017秋冬 第6期 子どもをあたたかく育てるコツ講座

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子育てのコツや、行動理論に基づいた子どもとの関わり方、
多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。
ご希望の方はこちらからお申込できます。購読は無料です↓
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通常学級での発達障害の子ども達への関わり方や
専門性のある支援技術を学びたい方はこちらです↓
NPO日本インクルーシブ教育研究所 学習・発達支援員養成講座

7月9日(日)に無料説明会もあります↓
学習・発達支援員養成講座 無料説明会

2017年6月22日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

学校

支援・トレーニング

発達障害

こんにちは。広島でインクルーシブ教育の普及活動と共に
子どもへの適切な関わり方を伝えている中谷美佐子です。

さて、昨日は子どもをあたたかく育てるコツ講座で
タイムアウトとクールダウンについて話しました。

タイムアウトというのはアメリカでよく使われていて
教室などで興奮して問題行動を起こしてしまった子どもが
別室で落ち着くように促されるといったものです。

どういったことかというと、
トラブルを起こした時というのは
たいていの人が興奮していますから、
少しの間、興奮してしまった場所から離れて
空き部屋等でしばらく頭を冷やすといった感じのことです。

例えば、子ども同士が玩具の取り合いになって
興奮してしまって、つい相手をポカリとやってしまったとします。

ポカリとやった時点でその子は既に興奮してしまっていますから
その場にいる限り、興奮はおさまりませんから
ちょっとその場を離れて何にもない(刺激のない)部屋へ行って
数分程度、椅子などに座って冷静になる時間を設けるわけです。

2歳であれば2分程度、3歳であれば3分程度、
10歳であれば10分程度が基準となります。
つまり、年齢×1分と思っておいて頂ければ大丈夫です。

私が見た限りではこのタイムアウトはアメリカの教室でも
家庭でもよく使われていました。

また、私が知っているドイツ人家族も
子ども達が大喧嘩を始めると
お母さんが「タイムアウト!」と言って
子ども達の各部屋へ行かせて
クールダウンさせていたのをよく見ました。

ここで、ポイントなのはアメリカでも
私が知っているドイツ人家族でも大人が
一切怒っていないというところです。

さらっと「タイムアウト」と言って
子ども達を冷静にさせる時間を作っているだけで
説教をするわけでもなく反省を促すわけでもなく
実にあっさりしていました。

そのため、子どもも落ち着いた顔をして
元の安定した状態になって学校であれば教室に戻ってきますし、
周りの子ども達もタイムアウトになった子どもを茶化すわけでもなく、
何食わぬ顔をしていて自分は自分、人は人といった様子があり
多様性が認められるというのはこういうことなのかな?と
私はアメリカで思ったことがあります。

日本ではよく子どもに「反省」をさせますが
反省するよりも、子ども達はまずはクールダウンが必要です。

そして「反省」させるよりも、子ども達に効果があるのは
子ども達が落ち着いている時に
トラブルが起きた時に、どうすれば良かったのかを
具体的にストレートに簡潔に繰り返し教えてやることです。

そして、やはり、子ども達が大人の言う良い行動に従った時は
即座に褒めてやることが大切です。

子どもの良い行動を繰り返し褒めていれば、
約3か月くらいで子どもの良い行動は定着しますから、
後は子どものその良い行動を褒めなくても
自然と子どもはその良い行動を続けるようになるのですね。

これが行動理論に基づいた子どもへの適切な関わり方です。

こちらの本いいですよ。ぜひ読んでみてください↓

昨日の講座ではタイムアウトというよりは
クールダウンをどのようにしていけばいいのかを話しながら
ひょっとすると、子どもではなく大人の方が
クールダウンしないといけないこと多くないですか?
なんていうような話で盛り上がりました。

じゃ、子どもにクールダウンさせるというよりも
まずは私達大人がクールダウンできる方法を考えてみようということで
参加者お一人お一人にアイデアを聞くと
皆さん「トイレにこもる」という方が多く笑ってしまいました。

実は私もクールダウンしたい時はトイレにこもります(笑)

さて、次回の子どもをあたたかく育てるコツ講座8回目の
テーマは子どもが大人に協力してくれるようになる方法です。

現在、2017年9月開始の子どもをあたたかく育てるコツ講座の
参加者を募集しています。
残り2席ですので9月からの講座参加希望の方は
お早めにお申込された方が良さそうです。
詳細はこちらからご覧頂けます↓
子どもをあたたかく育てるコツ講座全11回 2017年9月6日(水)開始

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2017年6月13日

メディア

子育て

学校

発達障害


FMちゅーピースタジオ内。左にいるのは水田アナ、パソコン見ながらしゃべっています。真ん中の奥にいるのはチーフディレクターの石田さん。右側で半分顔が切れているのが私です。

こんにちは。行動理論に基づいて子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、今日はFMちゅーピーでしゃべっておりました。
内容は「学校で困っている子の見つけ方」です。
以下に話した内容を書いておきますので参考にしてください。

一般的に授業妨害などする子どもは
たいてい「とんでもなく困った子ども」と見ている人が多いのですが、
実際には「とんでもなく困り続けている子ども」という
見方をした方がいいのですよ。

特に目立って困った子どもというのは
支援の対象と考えておく必要があるんです。

でも、たいてい「本人のわがまま」のせいにされていたり
保護者の関わり方が悪いんじゃないかと言われていたりしますが
実はそうではないのです。

「めっちゃ悪い」んじゃなくて、躾がなっていないんじゃなくて、
そうせざるを得ない理由があるということなんです。

例えばですね、A君という小学3年生の子がいました。
担任の先生がA君は国語の授業になったら
クラスメートの邪魔をする、叫んで教室を走り回ると言います。

それで、この担任の先生に国語の授業のどういった時に
A君は教室を走り回ったり、クラスメートの邪魔をするのかを
観察してもらいました。

そうすると、担任の先生の観察で分かったことは
A君は国語の授業でも音読の時間になると騒ぐということだったんですね。

ということは、A君は音読に何かしら困難さがあるのかもしれないと思って
アセスメントしたところ、縦の眼球運動がうまくいかず、
国語の教科書がうまく読めなかったんです。

検査の結果ではA君は横書きの文章は何とか読めたのですが
国語の教科書のような縦書きの文章は
眼球が上下にうまく動かせないために
手で教科書を上下に動かさないと読めなかったわけです。

でも、教科書を上下に動かすと先生から
「教科書を動かさずにしっかり持ちなさい」と怒られますから
どうやっても読めないわけです。

それで、音読が辛いのでクラスメートの邪魔をしたり
教室を走り回って授業の妨害をしていたわけです。

当然、担任の先生はA君を怒って廊下に立たせたりしますから
A君は辛い音読しなくて済むようになるわけです。

騒げばA君は嫌なことを避けることができますね。
授業中騒いだり、クラスメートの邪魔をする子は悪い子どもだと
誰もが思っていますが、まさかそんな背景や理由があるなんて
思いつきもしませんから、やはり「悪い子」とレッテルを
誰でも貼ってしまうわけです。

だから、私は目立って困った子どもは、実は困っている子どもで
支援の対象になりますよとお伝えしています。

先程のA君ですが、音読の時間に騒いでいた理由が分かってからは
眼球が上下にスムーズに動くようにビジョントレーニングをしたり
教科書にカラーフィルムを載せると読みやすくなるということが分かって
こういった学習支援をしてもらえるようになってからは
まったく教室で騒がなくなりましたので、
とんでもなく困った子どもと言われている子ども達が
いかに学習支援が必要かということが分かりますね。

A君の話はほんの1例で、「この子はどうにもならない」と思われている
子ども達というのは、たいてい多くの困難さをもって教室にいるのだと
いうことを知っておいて頂きたいと思います。

何の問題もなく教室にいられるのだったら
大人しく授業を聞いているわけですから。

だから、この子達を怒ってもしかたないわけで
支援が必要な子ども達だということを
私達大人が理解して合理的配慮のある教室を
作っていかないといけないということなのです。

子ども達の困り感に私達大人が気づかず
適切な対応や配慮をしないと、
子ども達は頑張ってもできない、上手くいかないといった
失敗体験や叱責された記憶だけが蓄積していって
ますます自尊感情を低下させることになってしまいます。

自尊感情が低下すると意欲の低下が起こりますので
やる気のない子どもになってしまうんですね。

また、発達障害のある子ども達で学習に困難さがある場合
学習支援をしないと二次障害となってしまいます。
二次障害というのは本来もっていなかった障害で
環境によって障害になってしまうというものです。

例えば、障害特性に対して私達大人が怠けていると誤解して
叱責を繰り返していると人格障害の1つで
反抗挑戦性障害になってしまったケースも多くあります。
やる気がないと大人から勘違いされて
ずっと怒られ続けた子どもがうつ病になっていたこともありました。

こういった元々なかった障害に子ども達をさせないためにも
「とんでもなく困った子ども」というレッテルを貼るのではなく
サポートの必要な子ども達なのだと理解して
学校や家庭で、配慮や学習支援を進めていかなければならないと
私は思っています。

とまあ、こんな感じで喋ってまいりました。
参考にして頂ければ幸いです。

さて、ハートボイスプロジェクトでは
怒らなくても子どもが良い行動をするようになる
子育てのコツを学べる講座を年2回開いています。
2017年9月6日(水)から第6期を始めるため
現在、お申込を受けつけています。
詳細はこちらからご覧ください↓
【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

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子育てのコツや、行動理論に基づいた子どもとの関わり方、
多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。
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2017年6月8日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

学校

支援・トレーニング

発達障害


*講座休憩中のお抹茶と上用饅頭の写真です。

こんにちは。
広島で子どもの発達段階に合わせて
行動理論に基づいた子どもを怒らないで良い行動を引き出すコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

昨日【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
第6回を開いていたので少しばかりですが書いておこうと思います。

昨日は低気圧が来ていて雨も降っており
参加者が体調を崩されなければいいな~と思っておりましたら
案の定、お1人、熱を出されてお休みされました。

低気圧がやってくると頭痛がする人、身体がだるくなる人、
寝込んでしまう人など色んな人がいます。

特に発達障害のある子ども達は低気圧にとても弱いですから
どうかあまり無理をさせないで休ませてやってください。

さて、昨日は子どもの困った行動を減らす方法をお伝えしたのですが、
たいてい真っ先に子どもの困った行動を減らす方法として
私達が思いつくのが「怒る」とか「怒鳴る」だと思います。

子どもは大人が怒ると、その瞬間だけはその困った行動をやめるので
こちら側(大人側)の怒るという行動が強化されてしまいます。

そのため、大人は子どもが何かしら困った行動をすると
すぐに怒るようになります。

そうすると、子どもはますます困った行動をするようになり
子どもはますます大人から怒られるといった負の連鎖が続きます。
これがエスカレートすると虐待になりますのでお気をつけください。

度々お伝えしているように
子どもを褒めることも怒ることも、
子どもに注目していることになりますから
子どもの良い行動も悪い行動も強化していくことになるのです。

だから、良い行動には「褒める」
困った行動には「注目しない」となります。

では、注目しないようにするにはどうしたらいいのかを
昨日、講座の中で延々と話したわけですが、、、

怒ることは、子どもの脳への悪影響だけでなく、
子どもがますます困った行動を強化していくため
怒らないで子どもの良い行動を引き出すテクニックを
私達大人は知っておいた方がいいのです。

講座の中では子どもの困った行動に対して
(怒らないで済む)対応方法を丁寧に説明していきました。

こちらに簡単にその流れを書いておきますので参考にしてください。

まず子どもが困った行動を始めたら
私達大人は子どもの行動に注目しないようにします。

子どもの様子を見てみぬふりをしながら
子どもの良い行動が出るのを待ちます。

そして、子どもが良い行動を始めた瞬間を狙って
その良い行動を言葉にして褒めるのです。

この繰り返しを約3か月すると
たいていの子どもの困った行動はなくなります。

この講座では記録をつけながらこういった方法を
実践していきますので、明確に子どもの変化を見て取れます。

そのため、こちら側(大人側)も子どもが勝手に悪くなったのではなく
こちら側(大人側)が子どもの困った行動を強化するような
声のかけ方や関わり方をしていたことに気づきます。

そうすると、こちら側(大人側)に大きな変化が起きるのです。
つまり、子どもは勝手には悪くはならないということに気づきます。
子どもが良くなるのも悪くなるのも大人次第と気づくのです。

人は気づくと変われますから、私達大人がより良く変わるために
記録をつける練習をするのが、この【保護者のための】
子どもをあたたかく育てるコツ講座なのです。

来週は困った行動が強化されてしまっている場合に
制限を設けて適切な行動へ導く方法をお伝えする予定です。
お楽しみに♪

秋からの講座は2017年9月から開始します。
詳細はこちらからご覧ください。残り3席です↓
【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

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多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。
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2017年6月2日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

こんにちは。
広島で行動理論に基づいて子どもをあたたかく育てるコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

ハートボイスプロジェクトでは
子どもの問題行動解決プログラムを春と秋スタートで
年2回提供しています。

さて、一昨日「子どもをあたたかく育てるコツ講座」
5回目「トークンシステム」を開いていました。

トークンシステムというのは報酬を与えることで
子ども達が褒め言葉だけでは従順になれない場合に使うと効果があるモノです。
※詳しく知りたい方は秋からの「子どもをあたたかく育てる講座」へ
ご参加ください。

日本では一般的に子ども達が精神力や努力、根性などで
物事ができるようになることを望む傾向がありますが、
発達障害や知的障害などある子ども達は
精神力や根性論などでは到底うまくいかない困難さ(障害)があるため
褒め言葉や報酬が必要となります。

これは甘やかすという意味ではなく
子ども達がこの社会で何が適切な行為なのか、
どうすれば周りの人達と一緒に気持ちよく過ごせるのか、
具体的に分かりやすく教えるために必要なのです。

また、しっかり子どもを怒って育てないと
子どもがダメになると思っていらっしゃる方も多いのですが、
私は子どもを怒鳴って言うことを聞かせることは
百害あって一利なしとお伝えしています。

子ども達への暴言(怒鳴ることも同じ)は
脳が萎縮したり変形したりするため厚生省研究班が注意喚起しています↓
2017年 5/18ニュース

さて、私達大人の世界でも報酬から成り立っていますよね。
それは人は何か良いこと(自分にメリットがあること)があると
行動に移しやすい動物だからです。

報酬(給与)がもらえるから仕事を頑張っている大人は
多いのではないでしょうか。
また、周りの人達から認めてもらって嬉しいから
ボランティアをしている人もいらっしゃると思います。

つまり、人は報酬だけでなく、
認められることや褒められることで頑張れる生き物なのです。

よく「モノを与えて子どもに頑張らせると
物を要求する子どもに育つのではないか?」と
心配されるお母様方がいらっしゃるのですが、

モノを与えるだけで、子どもに無関心だったり
モノを子どもに与える時、嫌々与えていたり
嫌味を言いながら与えていると
当然、モノだけを要求する子どもに育ってしまいます。

それは、行動理論から言えば、
お母さんの嫌々モノを子どもに渡している行為は
子どもにとって嬉しいものではありませんから
モノだけを要求する子どもに育ってしまうということなのです。

だから、お子さんが何か達成した後に
モノを与える時は『お母さんの笑顔と一緒に』
私はお伝えしています。

ただ、子どもにモノを与えて良い行動を強化していく方法は
ただ与えればいいだけではなく様々なポイントや注意事項がありますので
正しく理解して適切なトークンをお使いになることをオススメします。

どうか、この(ほんの少しばかりの内容しか書いていない)
私のブログを読んだだけでお子さんにモノを与えて
大人の都合で多くのことをやらせようとしないで頂きたいと思います。
どうかよろしくお願いします。

正しく行動理論を学んでからでなければ
うまくトークンを使えませんし、
子どもが不具合を起こしてしまってはいけませんから、
どうぞ正しく学ぶためにも秋からの講座へご参加ください↓
第6期 子どもをあたたかく育てるコツ講座 2017年9月6日(水)スタート

さて、一昨日の講座ではご参加されているお母様のお子さんが
視覚的に癒しが必要と感じられたので写真のような感覚玩具をご紹介しました。

棒の中に水とキラキラする物が入っていて
ゆっくりとキラキラが下に落ちていくのを眺めていると
とても気持ちが楽になっていくお子さんもいます。
ネットなどで300円くらいで販売されています。
あっ、100円くらいだったかもしれません。
ごめんなさい。忘れてしまいました。

では、来週水曜日、第6回は
子どもを怒らないでも、子どもが喜んで良い行動をするようになる
方法をお伝えする予定です。
お楽しみに♪

2017年7月9日(日)に学習・発達支援員養成講座の説明会を開きます。
発達につまずきのあるお子さんが日々目に見えない壁にぶつかっていると
様々な問題が起こってきますので、ぜひ正しく子どもの発達について
学んで頂ければと思います↓
NPO日本インクルーシブ教育研究所