ハートボイスプロジェクト

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第4期 子どもをあたたかく育てるコツ講座 7回目 タイムアウト

2016年11月18日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

発達障害

ガーベラ ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づいて
子どもの問題行動がなくなる方法をお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、今日は7回目の講座でしたので
制限を設ける方法についてお伝えしました。

アメリカで行われているタイムアウトの方法や、
クールダウンの必要性についてお話したわけですが、

やはり、子どもの問題行動に制限を設けて
より良い行動へと導くためには
子どもの良いところを見つけて褒めることが
できているかどうかが鍵となります。

つまり、今日お話した制限を設ける方法を使うには
まずは子どもの良いところ探しが上手くなっていなければなりませんので、

今日は子どもの良い行動を褒めて
その子どもの良い行動が続いていくように
いかに子どもの良い行動に注目するかについて復習いたしました。

あるお母さんがこんなご質問をなさいました。

「この間、子どもと一緒にスポーツ観戦に行ったのですが
ずっと、グズグズ言うものだから、何度も子どもを怒ってしまいました。
どうすれば子どもはグズグズ言わなかったのでしょうか?」

私はこのようにお答えしましたよ。

「これは、スポーツ観戦に行く前に、グズグズ言いそうになったら
外に出てお母さんと一緒に遊ぶか、車に戻って〇〇しようね。と決めて、
おりこうさんにしている時、その子の良い行動に注目して
褒めてやるといいですよ。

そうすると、子どもはお母さんにもっと褒められたいと思いますから、
グズグズ言わずにスポーツ観戦ができたかもしれませんね。

そして、一番大切なことはスポーツ観戦が済んだときに
今日はえらかったね~、よく頑張って応援したね~と褒めてやると
グズグズ言わないとお母さんから褒められるんだ、
グズグズ言わないことはいい事なんだと気づくことができますよ」

先日もお伝えしたように、
子どもの好ましくない行動を怒れば怒るほど
子どもの好ましくない行動は強化されていきますので
よりグズグズがエスカレートしていきますので、
怒ってもしかたないのですね。

だから、子どもの良いところを褒めるのは大切なのです。

そう、子どもは勝手に問題行動を起こすのではなく
周りの環境や大人の対応が子どもの問題行動を起こさせているのです。

つまり、私達大人の子どもへの関わり方を変えることができれば
子どもはすぐに良い行動を覚えることができるということなのです。

そうは言っても、長年、良くない行動を叱ってきている場合は
子どもの好ましくない行動が周りの大人達から強化されてきていますから
大人が制限を設ける方法を知っておくと、
子どもの良いところを見つけやすくなりますので、
タイムアウトやクールダウンについても知っておくといいのです。

※タイムアウトやクールダウンは、
その場を一旦離れて気持ちを落ち着かせることや
自分の行いのどこがいけなかったのかを知る機会を得る時間等のこと

タイムアウトやクールダウンの方法を
詳しく知りたい方はこちらにご参加頂ければと思います↓
第5期 保護者のための子どもをあたたかく育てるコツ講座

そして、発達障害の人の幼少期から成人期にかけての関わり方や
学齢期から身につけておきたいこと、就職してから大切なことについて
知りたい方は12月4日(日)の公開講座に参加されるといいです。
詳細はこちらからご覧ください↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

スクリーン ペアレントトレーニング

ネガティブな言葉をポジティブにしてみよう!

2016年11月8日

メディア

子育て

支援・トレーニング

発達障害

ラジオ ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づいた子育てのコツをお伝えしながら
NPOではインクルーシブ教育の普及活動をしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

さて、毎月第2火曜日午後2時~
FMちゅーピー広島すまいるパフェ
MISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!という番組に
私は出演しているのですが、、、

この番組では、早いもので、もう3年も(びっくり!)
発達障害についてしゃべっています。

今日は「ネガティブな言葉をポジティブにすると
子ども達が健やかに育ちますよ~」といったお話をしました。

ざっとお話した内容をまとめると下記のようになります。

学校の中で困っている子ども達や、
発達が気になる子ども達の相談に
私はよくのることがあるのですが、

子ども達も保護者の皆さんも
本当にギリギリのところまで頑張ってきて
いらっしゃるんです。

「もう十分がんばって来ていらっしゃるのだから、
がんばり過ぎるのをやめましょうよ」とお伝えすることがあります。

でも、保護者の皆さんは一所懸命情報を集めて、
勉強して、そして、学校にお伝えしてくださっているのです。
子ども達を助けようと、とにかく頑張っていらっしゃいます。

それは、お母さん達ががんばるしかない社会がある、
現状があると言うことなのです。

そこで、親子が少しでも頑張りすぎなくて済むように
社会全体でネガティブな言葉を
ポジティブに変えていけるといいのでは?と思って、

今日は見方を変えて子ども達の才能を伸ばすことができる
言葉の使い方についてお伝えしてみました。

それで、先日うちの息子がこんなことを言ったのですね。

「俺、結構しつこいよね。っで、しつこいをもっといい言葉に
したいんだけど、、、」と。

うん、それは「粘り強く頑張ることができる」と言えばいいと答えてみたら、
「もうちょっと短いのがいい」と息子が言うので、

「根性がある」でどう?と聞くと、それいいね!と言うことで
我家では「しつこい」という言葉を使いそうになったら
「根性がある」と言葉を置き換えることになったんですね。

つまり、良い響きの言葉に置き換えて
より良い思考にしていこうというものなんですね。

これを心理学用語でリフレーミングと言います。

同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なっているので、
どんなことも見方によって長所にもなるし、
同時に短所にもなるんですね。

うちの息子が「しつこい」を「根性がある」と
言いかえるようになった話と同じで、

例えば、試験で残り時間が10分あった場合、
悲観的に考えた場合は「もう10分しかない」と思いますよね。
でも、これを楽観的に考えた場合は
「まだ10分もある」と思うことができるということなんです。

それで、よく障害特性というか、
発達障害の症状をマイナスに捉える方がいるのですが、
プラスに捉えてもらえるといいな~と私は思っています。

と言うのは、やはり、子ども達は周りの大人が
どういう見方をしているかとか、言葉の使い方で
考え方や捉え方がプラスにもマイナスにも変化していくんですね。

いつも「落ち着きがない」と言われて育てば
本当に落ち着きがなくて、
いつもイライラしている人になってしまいますけど、、、

「落ち着きがない」の見方を変えてみると
「よく気がつく」とか「行動力がある」とか「好奇心旺盛」と
言うこともできます。

ここで、水田アナと一緒に
下記の言葉をポジティブにしてみましたよ。

内気 → 落ち着いた雰囲気、思慮深い、自分の内面をじっくり見つめているタイプ

頑固 → 自分をしっかり持っている、芯が強い、意志を貫く力を持っている

気が弱い → 謙虚な人柄、たくさんの可能性を熟考できる、他人のことを気にかけることが得意、慎重派

協調性がない → 自分をもっている、芯が強い、他人に左右されない

雑 → おおらか、細かいことを気にしない、小さな間違いより大きな本質をとらえるタイプ、

集中力がない → 興味の対象がたくさんある、好奇心が旺盛で行動に素早く移すタイプ、気になることがあふれている

短気(せっかち) → 仕事が早い、行動力がある、

友達が少ない → 親友を厳選する目を持っている、周囲に惑わされない、自分を持っている、自立している、自分を尊重できている、自分一人の時間を大事にしている

無気力 → エネルギー充電中

要領が悪い → 確実な方法を考えるタイプ、じっくり色々な方法を考えながら行動していくタイプ
(参照:もっと素敵に生きるための前向き言葉大辞典)

こうした前向きな言葉に変えてみると
随分、子どもの良いところが見えてきますね。

番組の中では「ネガポ事典」を紹介しました↓

表紙をクリックすると詳細を見ることができますよ。

一人一人がこういった見方を変える努力をしていくことで
随分、先生達も、子ども達も、お母さん達も楽になると思います。

というような内容を今日はラジオでお話しました。

さて、公開講座のご案内です。
12月4日(日)午前10時15分~午後4時30分
午前中は信州大学医学部付属病院の
精神科医師・本田秀夫先生のVTRでの講座です。

発達障害のあるお子さんの幼児期から成人期の関わり方について
お話して頂いています。

成人期がしんどくなってしまわないように
私達大人が知っておく必要のある内容が満載です。

教育や子育てにおいて、
発達障害のある子ども達を二次障害にさせないために、
より良い考え方と対応方法を学ぶことができます。

広島で本田先生のお話を聞く機会はなかなかありませんから、
(VTRでの講座となりますが)ぜひお越しください。

午後13:30~16:30は、
義務教育後の対応、就職してから大切なこと、
学齢期から身につけておきたいことについて
星槎大学の三森睦子先生にお話いただきます。

三森先生は私共と一緒に
学習・発達支援員養成講座を運営している東京本部の先生で、
昨年、広島へお越しくださった際に大人気となられました。
そこで、私は三森先生に無理をお願いして
今年も広島までお越し頂くことになりました。

三森先生のお話を聞いた受講者は
「生きるのが楽になった」「生徒と関わることが楽しくなった」
「子育てが楽になった」とおっしゃいますよ。
そんな素敵な先生にお会いしてみませんか?

会場は中区地域福祉センター5階大会議室で、
10時から開場です。

詳細・お申込はこちらからです↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

第4期 子どもをあたたかく育てるコツ講座 5回目トークンシステム

2016年10月28日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

けいとうの花 ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づき
子どもをあたたかく育てるコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

第4期秋冬の講座もあっという間に5回目になり
今日は望ましい行動を増やすための
トークンシステムの日になりました。

トークンシステムというのは
簡単に言うと「ご褒美」のことです。

ご褒美と言っても数々あり
ポイント制やコイン、シール、
お母さんと一緒にすごろくをするとか
ボードゲームをするとか、、、いろいろです。

いわゆる子どもが進んでやるには億劫だなと思うことに対して
子どもが喜ぶものを与えてやり
やる気が起きるようにしてやるわけです。

子どもにご褒美を与えると
物を要求する子どもになるのではないか?
と不安に思う人も結構いるのですが、
そんなことは全くありません。

たいていの大人達は
子どもにご褒美として物を与える際に
同時に何が良かったのかを具体的に言葉にして
褒めてやっていない場合が多いのです。

つまり、子どもに物を与えているだけで
褒めもせず「はいはい、これが欲しかったんでしょ」等と
嫌味まで言ってしまっていることもあるわけです。

そうすると、やはり子どもは
物を要求するようになってしまうのですね。

ですから、ご褒美を与える時は
必ず褒め言葉も一緒に添えることを忘れないようにしましょうね
とお話いたしました。

そして、良い行動が定着してくると
次第にご褒美(褒め言葉も含む)がなくても
子どもは自分から進んで良い行動をするようになるのです。

そんなお話をしながら
具体的にどのようにご褒美を与えていくと効果があるのかを
数々の具体例をお見せしながら
また、トークンシステムの使い方や進め方を
細かくお伝えしていきました。

さて、今日は飲む野菜と言われているマテ茶をお出しし、
お菓子はレモンのメレンゲにいたしました。

このお菓子、口に入れると、
あっという間に、しゅわっと溶けて
天然レモンの味と香りが広がって
とてもさわやかな気分になります。

呉市にある「とびしま柑橘工房」さんのお菓子です。

メレンゲのお菓子 ペアレントトレーニング

お母様の一人が
「息子が『はい』と返事ができなくて
いつもお父さんにひどく怒られていたのに
最近は怒られなくなったんですよ。
中谷先生の言う通りに、私が息子の返事を褒め続けたら
本当に子どもが返事ができるようになったのです」
と、とても嬉しいお言葉を頂きました。

子どもの良いところを見つけて褒めることは
家族みんなが幸せになっていくということなのですね。

ご受講中のお母様達が幸せになっていく様子を見ながら
私もたくさんの幸せを頂いています。
この出会いに深く感謝する日々です。

スクリーン ペアレントトレーニング

現在、第5期 2017春夏の講座のお申込を受けつけています。
残り3席です。
詳細はこちらからご覧ください↓
【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

第4期 子どもをあたたかく育てるコツ講座4回目

2016年10月21日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

スクリーン ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づき
子どもをあたたかく育てるコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今日は【子どもをあたたかく育てるコツ講座】で
最も重要とする「肯定的注目」についてお話しました。

肯定的注目というのは
子どもが周りから認められている
周りが僕の(私の)ことを見てくれている
「今、僕が(私が)やっていたことは良いことだったんだ」と
気づかせてあげることができるようにすることです。

でも、私達大人はたいてい子ども達の
良くない行いに目を向けてしまいがちで
子ども達の良くない行動を指摘し続けています。

実は子どもを褒めることも怒ることも(指摘することも)
どちらも子どもに注目していることになるので
子どもの行動は強化されていきます。

つまり、褒められて育っていない子どもは
叱られてでも大人からの注目を得ようとするようになるのです。

いわゆる子どもは大人からの注目を得るために
全エネルギーを注いで生きているようなものだからです。

そこで、子どもが叱られるようなことをして
大人から注目を得ようとしないように、
良いことをして周りから注目を得られるように
育てていけるといいですよね。

そうすると、子どもが注目されていると
気づけるようにしてやらなければいけませんから
そのテクニックを今日はめいいっぱいお話ししました。

もっと、具体的に、詳しく学んで
子どもを上手に(的確に)褒めて
子どもの良い行動を強化しながら、
より良い関係づくりをしていきたい方は
来年4月から第5期を開講しますのでぜひお越しください↓
2017春夏【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

ハーブティー ペアレントトレーニング

今日は、緑茶とレモンマートルのハーブティーをお出ししました。
レモンマートルというのはオーストラリアに自生するハーブで
リラックス効果があり、イライラや緊張を落ち着かせてくれる
作用があるようですよ。

その隣にあるのは、ゴボウのかりんとうとおかきです。
ゴボウのかりんとうは甘くはなく
塩気がきいていて私は結構気に入っています。

「食べるたびに体が喜ぶ」を理念に
おやつ作りをしていらっしゃる
東広島市黒瀬町の香木堂さんのものです。

さて、11月3日(木・祝)に
学習・発達支援員養成講座の公開講座があります。

問題を抱える子どもを持つ親のためのプログラムを
研究・開発されている広島国際大学の伊藤啓介先生が
午前中、子どもの見方や困難さにどう気づくか、
そして、どのように対応すれば子ども達が健やかに育つか
についてお話くださいます。

午後からは子どもの認知発達や不登校をご専門とされている
星槎大学の西永堅先生を東京からお呼びしています。
不登校への対応も含めた認知発達を前提とした
インクルーシブ教育についてお話頂きます。

教室にいる気になるあの子を思い出した方、
ご家庭での子どもの問題行動を解決したい方におすすめです。
詳細はこちらからご覧頂けます↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

第4期 子どもをあたたかく育てるコツ講座 2回目

2016年10月7日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

蘭の花 ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づき
子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
今日は1ヵ月ぶりの2回目でした。

先月、お母様方には一度お越し頂いて
それから1か月間、お子さんの行動記録をつけてきてもらいました。

お子さんの行動を観察して記録することは
たいていの人にとって初めての経験となりますから、
1か月間、記録をとってみると色々な発見があるものです。

今日はこんなことをおっしゃっていたお母さんがいらっしゃいました。

「私、子どもが呼んでも返事をしないと思っていたのですが
返事はしていたということが分かりました。

なぜ?私が子どもが返事をしていないと思っていたのか
ということも分かりました。

どうも私の息子は「はい」と言うことを知らないようで
「何?」とか「うん?」とかは言っていました。

言い方は違えど、ちゃんと返事はしていたのです」

とてもいい発見ですね。

記録をとると、このような発見が多くあり
子どもの頑張りを認めてやることができるようになります。

そうすると、子どももお母さんも自信がついてくるのですね。
そして、自己肯定感がアップします。

また、どうすればこの子が
より適切な行動を身につけることができるか?や
どんな工夫があると
この子がハッピーでいられるかを
一緒に考えていけるのですね。

子どもをあたたかく育てるコツ講座というのは
そんなプログラムとなっています。

さて、今日は大人のあり方というお話を
講座の中でさせて頂きました。

やはり、大人は子どもより長く生きている分
たくさんの言葉を知っていますから
子どもよりも多くしゃべってしまいがちです。

そうすると、子どもの話を聞いてやれませんから
子どもに自分の考えを押しつけてしまったり
子どもに考える時間を与えることができず、

結局のところ、子どもを指示待ち人間に
してしまうことになってしまいます。

そんなお話を1時間ばかりしまして、
あとはお母さんのお悩みを聞きながら
お子さんとの関係をどのようにより良い関係にしていくか
発達障害の特性を説明しながら
工夫の仕方をお伝えいたしました。

さあ、次回は3回目ですから、
子どもの行動観察の仕方やポイントについて
お話していこうと思います。

子どもの行動観察や認知発達、対応の仕方について
詳しく知りたい方はこちらの公開講座がおすすめです↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究

2017年春夏 第5期
【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
現在、お申込を受けつけています。残り3席です↓
ハートボイスプロジェクト