ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2016年5月27日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

スクリーン

広島で行動理論に基づき
子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
第4回「望ましい行動を増やす肯定的注目」を開きました。

今日のテーマは簡単に言うと
子どもを「褒める」ということです。

ただ、単に子どもを褒めると言っても
どういった褒め方が子どもの良い行動を増やしていけるのか?
分からない人が多いのも事実です。

お母さんによっては子どもの頃から褒められた経験がなく
自分の子どもをどうやって褒めたらいいのか?分からない、、、
という人にもよく出会います。

子どもを怒ってなんとかできるようにしようとするけれど
一向に子どもができるようにならないので
更に怒って育ててしまって、、、

いつしか、子どもが自分のことを嫌いになってしまい
「生きていてもしょうがない」と言うようになってしまったということもあります。

そこで、今日は子どもを褒めることも怒ることも
どちらも、子どもに注目をするといった意味では
同じことであることについてお話をいたしました。

子どもを叱れば叱るほど、その不適切な行動は増えていきますので、
子どもの不適切な行動を叱るのではなく
子どもの良い行動に注目して、
その良い行動を増やしていく方法の一つ「褒める」ことについて
お伝えいたしました。

「褒める」と言っても、様々な方法がありますから
今日はその褒めるポイントやコツ、テクニック等を
体得して頂きました。

その一つに『その場ですぐに』というのがあります。

発達が凸凹している子ども達は
ワーキングメモリの不具合などがあり、
随分経ってから褒められても
何を褒められているか分からないことが多いものです。

そのため、3秒以内くらいに褒めた方が
子ども達は自分が何を褒められているのか分かりやすくて
その行動が良い行動なのだと分かれば、
繰り返して、その良い行動をするようになります。

こんなポイントを今日の講座では数々お伝えいたしました。

次回は望ましい行動を増やすために
トークンを使う方法についてお伝えする予定です。

トークンというのは、子どもの動機づけになるご褒美と
思ってもらうと分かりやすいと思います。

さて、現在、第3期の
保護者のための子どもをあたたかく育てるコツ講座を実施中です。

次回(第4期)は2016年9月9日(金)からスタートしますので、
この講座に参加希望の方は(定員4名のため)お早めにお申込ください↓
2016秋冬【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

2016年5月21日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

花 カランコエ

広島で行動理論に基づき
子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
第3回「行動観察と記録の仕方」を開きました。

先月から参加者には毎日、子どもの行動を観察して
1か月以上、記録をとってきてもらっています。

しかし、これまでは記録をとってくるというだけのことで、
参加者は記録のコツも、行動観察のコツも知らされていませんでした。

それは、「自分で気づく」という経験をしてもらうためです。

その喜びを感じた頃に、観察のコツや記録のコツを教えられると、
納得いくことが多いため、一気にぐ~んと
子どもを見る力(観察する力)がのびていきます。

そこで、昨日は、子どもの行動を観察するときは
子どものその行動が起こる前の行動と
その行動が起こった後の行動をよく見ておくと、
本当のこと(子どもの本当の姿)が見えてくることをお伝えしました。

そして、記録のコツは曖昧な表現はさけるということ。
「今日はちょっとだけ宿題をした」と記録していても
「ちょっと」ってどのくらい?
人によっては「10分」かもしれないし、
「30分」かもしれない、、、

つまり、曖昧な表現で記録をとると
後で、記録を見て、子どもの行動を考察しようとしたとき、
的確な判断ができないということなのですね。

そんなお話を約90分いたしました。

そして、お子さんの記録を見ながら
次はどうしたらいいかな?と一緒に考えていきました。

昨日は、お部屋をローズオットーの香りにしてみましたよ。
ローズオットーは、ホルモンバランスを調整し
女性の悩みに役立つ精油だそうです。

落ち込んだり、傷ついたり、疲れた心を癒す働きもあるそうですから
心を元気にしてくれそうです。

参加者は更年期とかさなって、
思春期のお子さんとの関係修復に悩んでいらっしゃることも多いので
ローズオットーが助けの一つになることもあるかもしれません。

ローズオットー

第4期は、2016年9月9日(金)からスタートします。
詳細はこちらからご覧ください↓
2016秋冬【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

2016年5月13日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

スクリーン

広島で行動理論に基づき
子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
第1回目から1か月経って、本日2回目を開きました。

この1か月間は、お母さん方にお子さんを観察して
記録をとって頂く期間にしています。

1か月間、自分の子どもをじっくり観察する経験というのは
そうはありませんから、

「えっ?うちの子どもって、結構がんばっていたのね」
「観察してみたら、うちの子、ずっとテレビばかり見ていました」
「何もできないと思っていたのに、結構いろんなことができていました」
などなど、、、

この1か月間はいろんな発見や気づきがあるため、
とても大切な記録生活となるのです。

本日も、しっかり記録をとってきてくださっていました。

その記録からお母さんが気づいたことをお話頂いて
私からの視点もお伝えしました。

講座の中では、
お母さんがお子さんよりも多くしゃべっていると
子どもがどのように育つか?

お母さんが子どもよりも待つ時間が短いと
子どもがどのようになるか?

お母さんが子どもよりも自信がないと
子どもはどうなるか?等をお話しまして、、、

子どもに何度言っても、子どもが変わらない場合は
私達大人の指示の出し方に問題があることに気づいて頂きました。

第3回目から、子ども達が理解できる(納得できる)
指示の出し方はどんなものなのか?
お母さんが子どもの話を聞くために
待つということを学ぶにはどうしたらいいか?など、

具体的な方法をお伝えしていく予定です。

今日は、【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座が
応用行動分析と生活環境を整える方法や
身体と心を健康にする考え方を学ぶ講座であることの説明と
大人のあり方についてのお話でしたから、
本格的な学びは第3回目からとなります。

来週は子どもの行動観察の仕方と
記録のとり方についてお話します。

受講者は更にもう1週間、記録をとって来てくださいますから
次回はどんな発見や気づきがあるのか?
聞かせて頂けるのが、とても楽しみです♪

これから10週間、「そうだったのか~!」と
たくさんの新たな発見を楽しんでいきましょうね。

本日は元気になれるオレンジを焚いてみました。
アロマ オレンジ

次の講座(第4期)は2016年9月9日(金)からスタートします。
詳細はこちらからご覧ください↓
2016秋冬【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

2016年5月11日

メディア

発達障害

FMちゅーピーマスコット

広島で行動理論に基づき、
子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、昨日は毎月第二火曜日
午後2時05分から放送されている
FMちゅーピーすまいるパフェ
MISAKO先生のVIVA!発達凸凹~S!の日でした。

昨日お話したテーマは
「女子の方が見過ごされやすい!?」

まずはこちらから男女間の差について読んでみて下さい↓
cuta 女子の自閉症は見過ごされる?人数も男子の半分以下で少なく軽いため

研究グループ(上記のリンク先)は
さまざまな要因で女子の診断が遅れている
可能性があると指摘しています。

そこで、女子が見過ごされやすいため
大人になってから困ることが多いというお話をいたしました。

実際に大人になってから自閉スペクトラム症と分かった
女性からお話を伺うと
どの方も、早くから自分が自閉スペクトラム症の特性を
たくさん持っていて、それに対する対応の仕方を
自分で身につけて大人になりたかったとおっしゃいます。

特に、大人しいタイプの自閉スペクトラム症の女性の場合、
学校では勉強もできて、おりこうさんにしていたりすると
何ら問題ないように見えて、彼女らの苦しみに
私達大人が気づくことができないようです。

そうすると、大人になってから、、、というか、
就職してから大変な思いをすることが多いということが
分かってきています。

やはり、ちょっとした顔の表情が読み取れなかったり、
周りの空気を読んで対応するのが難しかったり、
誘いを断れなかったり、、、というか、、、
断る方法や断るためにはどんな言葉を使ったらいいか
分からなかったりとか、、、

こういった、一般の人であれば
自然に身につけて大人になっていけるところが、
自閉スペクトラム症の人達にとっては
教えられていないと難しいのだというお話をしました。

よく学校などで
「当たり前のことを当たり前にできる人になりましょう」って
言われますよね。

私達だと「当たり前のこと」というのはどんなことなのかを考えると、
挨拶がちゃんとできるとか、遅刻しないとか、提出期限を守るとか、
なんとなくその場に応じて想像できますけど、、、

自閉症の人達は、なんとなくこんなことかな?と
察するというのが難しいようです。

だから、早期発見・早期対応が必要なのですね。

小さい頃から、自閉症の特性を持っていることが分かっていれば
丁寧に教えて育てることができますし、

私達が彼らの特性をちゃんと理解していれば
自閉症の人達が自分を押し殺して、
他人のふりをして(普通のふりをして)
生きることは必要なくなるわけです。

自閉症の人達は、自分ではない自分を演じて
一般社会に合わせて生きていることが非常に多いのです。

そのため、うつ病になって、精神科や心療内科へ行って
初めて自分が自閉症だったと分かることも多くなってきています。

自分の子どもが自閉症だと分かっていれば
普通なら「さっさとやりなさい!」と言うところを
「何時何分までに○○を終わらせてね」と言えますから、

何でこの子は何にもできないんだろう?とか
私が言うことが伝わらないと思って
叱って育てる事がなくなりますね。

こういう時はこういうふうにするのよと
丁寧に教えて育てることができますから
二次障害も防ぐことができますし、

大人になってから、
「そんなことは教えられていない」とか
「そんなこと聞いたことがない」ということにもならないですね。

だから、自閉症の子を育てるときは
宇宙人が地球にやってきて
地球のことが何にも分からなくて困っている状態なのだと思って
丁寧に具体的な言葉を使って育てるというのがポイントになります。

そして、女性の精神科医で自閉症の方が書かれた
【無限振子】という本を紹介いたしました。

Lobinさんというペンネームで書かれているのですが、
いつ診断を受けるのが適切かという答えには
Lobinさんは「早ければ早いほどいい」とおっしゃっています。

早期発見・早期対応の必要性を感じる一冊です。
自閉症の女の子を育てるコツをつかむことができるかもしれません。

本の表紙の上をクリックすると詳細が分かるように設定しています↓

水田さんと中谷
チーフディレクターの石田さんが撮ってくれました。
水田さんと私です。