ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

今日も空がきれいだな~

2017年9月9日

人生・心

子育て

思春期

こんにちは。
広島で行動理論に基づき
子どもをあたたかく育てるコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

私には中学2年生の息子がいます。
その息子が2か月前から近所の塾に通い始めました。

息子が「友達と一緒に塾へ行きたい」と言っては行ってみたものの、
いつも「う~ん、続けていきたいとは感じない」と言っては
塾通いを止めていました。

それで、息子がなぜ?気に入った塾が見つからないのかを確かめようと
3か月前、私が近所の塾を一件一件見て確かめてみることにしたのです。

その時、何件か回った後に
私ぐらいの年齢(50代)の先生が
一人でやっている小さな塾を見つけました。

その先生と話をしていると私は楽しくて
この塾なら息子も気に入るかも?と思って
「息子に体験へ行ってみる?」と聞いたところ
息子も「ママが楽しかったって言うのなら、ちょっと行ってみようかな?」
ということになりました。

それで、体験で即その塾を気に入ってしまった息子は
今も楽しく週一回のペースで通っているというわけです。

息子の話では、この塾の先生は英検の試験官もしていて
TOIC935点で、英語とフランス語のプロの通訳らしいのです。
しかも海外へは一度も行ったことがないとか。
う~ん、なかなか面白い!

更には息子をべた褒めしてくれて
「すごいよ!」「よくできる!」「君、素質があるね!」
と言いまくってくれるのだそうです。

先日、屋久島へ行っていて台風で広島へ帰れなくなった時
夫が「息子、まだ屋久島から帰っていないのでお休みします」と連絡したら
この塾の先生、夫にも「息子さん、良くできますね~。
僕、息子さんに教えるの楽しくって、本当に来て頂いてありがとうございます」
とおっしゃっていたのだそうです。

この塾の先生、子どもだけでなく親の自己肯定感までも上げてくれます。
思わず「この先生、応用行動分析でも勉強しているのだろうか?」と
つい思ってしまった私です・笑

そんな塾へ行く途中、夜7時から始まるので道が暗いため、
私は自転車を押して息子を塾まで送っていました。

息子が「あ~、今日も空がきれいだな~」と言ったのです。

私は「14歳で空がきれいだな~って思うんだ。
ママなんか14歳の時、空がきれいだな~なんて思う余裕がなかったのか?
空をちゃんと見ていなくて、下ばっかり見ていたような気がする」
と言ったら、、、

息子が「僕はママとパパから、いろんなきれいなものを
たくさん見せてもらってきたから…」と言ったのです。

ううっ、泣けるね~。

その空がこちらで、実際にはもっともっときれいでした↓

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良い行動を増やすための「無視」ってどんなもの?

2016年6月5日

子育て

学校

思春期

支援・トレーニング

発達障害

オーストラリアの植物

広島で発達に偏りのある子ども達の育て方のコツを
ハートボイスプロジェクトでお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

発達障害のある人達や一般的な子育てでは
なかなかうまくいかない場合、
応用行動分析を使うことがあります。

この応用行動分析には
人の困った行動を減らすのに
「無視」という方法を使います。

「無視」と言っても
いじめ等で使う無視とは全く質的に違います。

「愛を持って見てみぬふり」をするということです。

分かりやすい例で言うと、
おやじギャグを炸裂させる男性に対して、
若い女子達が喜んで?(気を遣って?)笑えば笑う程、
その男性は「みんなが喜んでいる」と思いますから、
おやじギャグを炸裂し続けます。

もし、このおやじギャグを本当になくして欲しいと望んでいるなら、
誰もが「愛を持って見てみぬふり」をすると、
いつしか、この男性はおやじギャグを言わなくなります。

ただ、2か月以上、根気よく「愛を持って見てみぬふり」をしなければ
おやじギャグを言わないという行為は定着しません。

そして、「愛を持って見てみぬふり」だけではいけないんですね。
自分に注目してもらうために、
おやじギャグを飛ばしているわけですから、
おやじギャグがなくなったとしても
別の注目をしてもらうための行為が始まります。

それを回避するために必要なのが、
適切な言動が出たとき、即座に「褒める」ということです。

この適切な行為に対して「褒める」ことが本当に大切です。

この適切な行為に対して「褒めて」強化していくと
子どもでも大人でも、必ずよい言動が増えていきますので
ぜひお試しください♪

こんな技術をとことん身につけたい方は下記の講座です↓
2016秋冬【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

思春期の子どもを怒鳴る悪影響

2015年11月2日

思春期

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

子どもが思春期になってくると
口答えしてきたり、反発してきたりして
ついかっとなって怒鳴ることもあるかもしれません。

しかし、怒鳴ることが子どもの脳にかなり悪影響があることが
近年分かってきています。

親から怒鳴られた子どもが
抑うつ状態になったり、
攻撃性が増したり、
すでに、いろいろ経験されている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

ピッツバーグ大学や
ミシガン大学など数々の大学で、
子どもを怒鳴ることによって、
子どもの問題行動を減らせるどころか
逆に子どもを悪化させることが分かってきています。

私達は我流で思いつきで
子どもに関わるわけにはいかない時が来ているようです。

こちらから詳細を読んで、
あたたかい子育てをしていけるといいですね↓
THE WALL STREET JOURNAL
子どもを怒鳴ればたたくのと同じ悪影響

思春期の子ども

2015年8月3日

思春期

思春期の子どもを持つ親はどうしていいか?
分からないことが多いようで、
いろいろご質問をうけることがあります。

また、自閉スペクトラム症の子どもの思春期は
どうなるのだろうか?といった疑問を
持っていらっしゃるお母様方にもよく出会います。

基本的に自閉スペクトラム症であっても
周りの子ども達と同様に思春期がやってきます。

違いとしては、平均的な発達をしている子ども達は
自身の体の変化や周りの環境などについて
自然と学び取ることができるけれど、、、

自閉スペクトラム症の子ども達は
周りの大人たちから本などを使って、
具体的に、丁寧に、教えられない限り
思春期の体や心の変化を
どのように対処すればいいか等、
自然に学び取ることは困難だろうと、、、

つまり、医学的に、科学的に
ありのままをたんたんと伝えることが
必要だと思います。

特に性については
「こんなことは言えない」と包み隠して
伝える大人達が多いのですが、
こういった察しないといけないような表現を多くする日本では、
自閉スペクトラム症の子ども達は
分からないことだらけで本当に困っています。

その困った子ども達が困ったまま大人になっていきますから、
今の大人を見て分かるように、
対応に困ってしまう大人が増えることになってしまうわけです。

10年以上前の記事になりますが、
こちらはとても参考になりますので読んでおかれるといいと思います↓
自閉症児の思春期 国立成育医療センター こころの診療部 発達心理科医長 宮尾益知

埼玉県警察のサイトも参考になります↓
埼玉県警察 思春期の子どもを持つ親へ

私達大人は子ども達には丁寧に教えながら、
あたたかく育てていくことが大切です。

性と生、大切なこと

2015年6月29日

学校

思春期

先日、息子の小学校の懇談会に出ました。
というよりも、私は役員をしているので
懇談会の司会をせねばなりません

まず最初に、担任の先生が子ども達の様子をお話くださった後で
「私がしゃべるよりも、皆さんが自由にお話してくださった方が
いいんですよね~」なんて言われたものですから、、、

私は調子に乗って、
「あの~、うちの息子くんは11月の修学旅行までに
みんな、どのくらいまで体の成長をしているのか?
いわゆる、そのものだけでなく、その周辺の諸々のことなど、、、
みんなと一緒にお風呂に入ることを心配しています」と
言ってみました。

そうすると、、、
皆さん、子ども達が小学6年生になっているので
すぐに察しがつくようで、、、
結構な盛り上がりを見せましたよ(笑)

担任の先生が「みんな発達の仕方は違うしね~
そりゃ~、大きさだって、みんな違うよね~
そこら辺を理解させて安心させてやるといいのかな~
女の子は洋服の上からでも胸のふくらみとか見えてくるけれど
男の子はズボンの中で隠れているから、見えないもんね~
そりゃ~、どうなっているんだろう?と思うよね~」
なんてお話された辺りから、、、

あるお母さんが質問されました。
「うちの子は子どもはどうやって作るのかを
しつこく聞いてくるんですけれど、、、
あまりにしつこくて、、、
こちらが恥ずかしくなって答えられないんです。
どうやって教えたらいいんですか?」と。

ふむふむ。。。
担任の先生が「う~ん」とか言っているので、
思わず、答えてしまった私

私が話した内容はこちら↓

「それはですね。性と生なんです。
性というのは生きるということなんですね。

子孫を残すということで、恥ずかしいことでも何でもないんです。
生きるために当たり前のことなんです。
愛と命を育むという視点で
たんたんと医学的に科学的に説明すればいいことなんです。

そうすれば、子どもはストンと落ちて
自分の体を大切にするようになって
他人の体も大切にしないといけないことに気づくんですね。

でも、子ども達は性について誰もちゃんと教えてくれないから
エロビデオとかエロ雑誌なんかで学ぼうとしちゃうんですよ。

そうすると、間違った性の知識がついてしまいますから
恥ずかしいこと、いけないこと等といった考えになってしまう場合もあります。

6年生にもなると精通が始まる子もいますし、
マスターベーションしたいけれど
これは悪いことなんじゃないか?とか
自分はおかしいんじゃないか?と思ったりする子もいるわけです。

精通もマスターベーションも
恥ずかしいことでもおかしいことでも何でもなくて、
人間として、当たり前の行為だということを
知らせてあげると安心するんですね。

ただ、人前でこういった話をしたり、
人前ですることではないのだということも
具体的に知らせておかないといけませんよ。

体はだんだん大人に近づいていますけれど、
心はまだまだ子どもですから、
やはり、私達大人は子ども達が体の変化に
心が追いついていかないということを理解して
寄り添ってやらないといけないのだろうと思います」

と、えらい、しゃべってしまった私

担任の先生を差し置いて
ちょっと、しゃべりすぎてしまったか?反省!

立石美津子さんがブログに書いていらっしゃいます。
参考になさってください↓
立石美津子オフィシャルサイト Blog ちょっと聞いてよ「性の問題」

日本インクルーシブ教育研究所で
7月20日(祝・月)にワーキングメモリと発達障害セミナーを開きます。
子ども達のワーキングメモリについて知ることができますよ↓
H.P. NPO法人日本インクルーシブ教育研究所