ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2016年11月25日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

学校

支援・トレーニング

発達障害

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広島で行動理論に基づいて
子どもの問題行動を解決に導いている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今日は第8回「子どもの協力を引き出す方法」の日でした。

子どもの協力を引き出すには
やはり、私達大人の声のかけ方が重要となってきますので
今日は疑問形の声かけや
ダブル否定は子どもには分かりにくいこと等を
お伝えしていきました。

さて、私も含めて大人というのは
何気に疑問形の指示を子どもに出していることが多いため
結構、子どもに伝わっていないのです。

例えば、さっさとやって欲しい時に
「いつやるん?」と聞いていたりしませんか?

そうすると、子どもが「あした」なんて答えてしまうわけです。

その答えを聞いた私達大人は
たいてい腹が立ちます(笑)

でも、よく考えてみると「いつ始めるのか?」と
時を聞いているのですから、
子どもは「あした」と答えただけなのですが
ここで子どもは怒られるわけですね。

こんな繰り返しをしながら
子どもはどんどん自己肯定感を低下させていきますから
ぜひとも、ストレートに「今、やって欲しい」という気持ちを
伝えて頂きたいと思います。

特に発達障害を持っているお子さんでしたら
お母さんの言葉の裏の意味まで分かりませんから
素直に言葉を言葉通りに受け取って答えてしまいます。

やはり、子どもが分かりやすい表現で
具体的に、ストレートに伝えるのが一番です。

そして、子どもがお母さんの要求に応えてくれたときは
一所懸命がんばったときなので、うんと褒めてやって欲しいと思います。

この褒め言葉が子どもの良い行動を強化させていくのですから
どんなときも最後は褒めて終わるというのがポイントです。

今日はこの他にもブロークンレコードテクニックだとか
子どもに選択させる声のかけ方等もお伝えいたしました。

さすが、8回目ともなるとお母さん達が
子どもを上手に何が良かったのかを具体的にしめしながら
褒められるようになってきます。

そうすると、お子さんも「ああ、こうすれば、お母さんが褒めてくれるんだ。
こうしたら良かったのか!今度からこうしよう」と前向きになってきて
良い行動が定着し始めます。

つまり、この時期はお母さんもお子さんも
自己肯定感が高まってきて嬉しくなるのですね。

だから、私も嬉しくなります。
今日もそんな一日でした。
お母さん達との出会いに感謝です。

2017年4月からスタートの
子どもをあたたかく育てるコツ講座は満席となりました。
ご参加希望の方は2017年9月からスタートする
第6期までお待ちください。

子どもをあたたかく育てるコツ講座の詳細は
こちらからご覧いただけます↓
【保護者のための子どもをあたたかく育てるコツ講座】

発達障害の人の幼少期から成人期にかけての
関わり方や学齢期から身につけておきたいこと、
就職してから大切なことについて知りたい方は
12月4日(日)に公開講座を開きますのでご参加ください↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

11月28日(月)24時に〆切りますので
ご参加希望の方はお申込をお早めに願います。
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2016年11月18日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

発達障害

ガーベラ ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づいて
子どもの問題行動がなくなる方法をお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、今日は7回目の講座でしたので
制限を設ける方法についてお伝えしました。

アメリカで行われているタイムアウトの方法や、
クールダウンの必要性についてお話したわけですが、

やはり、子どもの問題行動に制限を設けて
より良い行動へと導くためには
子どもの良いところを見つけて褒めることが
できているかどうかが鍵となります。

つまり、今日お話した制限を設ける方法を使うには
まずは子どもの良いところ探しが上手くなっていなければなりませんので、

今日は子どもの良い行動を褒めて
その子どもの良い行動が続いていくように
いかに子どもの良い行動に注目するかについて復習いたしました。

あるお母さんがこんなご質問をなさいました。

「この間、子どもと一緒にスポーツ観戦に行ったのですが
ずっと、グズグズ言うものだから、何度も子どもを怒ってしまいました。
どうすれば子どもはグズグズ言わなかったのでしょうか?」

私はこのようにお答えしましたよ。

「これは、スポーツ観戦に行く前に、グズグズ言いそうになったら
外に出てお母さんと一緒に遊ぶか、車に戻って〇〇しようね。と決めて、
おりこうさんにしている時、その子の良い行動に注目して
褒めてやるといいですよ。

そうすると、子どもはお母さんにもっと褒められたいと思いますから、
グズグズ言わずにスポーツ観戦ができたかもしれませんね。

そして、一番大切なことはスポーツ観戦が済んだときに
今日はえらかったね~、よく頑張って応援したね~と褒めてやると
グズグズ言わないとお母さんから褒められるんだ、
グズグズ言わないことはいい事なんだと気づくことができますよ」

先日もお伝えしたように、
子どもの好ましくない行動を怒れば怒るほど
子どもの好ましくない行動は強化されていきますので
よりグズグズがエスカレートしていきますので、
怒ってもしかたないのですね。

だから、子どもの良いところを褒めるのは大切なのです。

そう、子どもは勝手に問題行動を起こすのではなく
周りの環境や大人の対応が子どもの問題行動を起こさせているのです。

つまり、私達大人の子どもへの関わり方を変えることができれば
子どもはすぐに良い行動を覚えることができるということなのです。

そうは言っても、長年、良くない行動を叱ってきている場合は
子どもの好ましくない行動が周りの大人達から強化されてきていますから
大人が制限を設ける方法を知っておくと、
子どもの良いところを見つけやすくなりますので、
タイムアウトやクールダウンについても知っておくといいのです。

※タイムアウトやクールダウンは、
その場を一旦離れて気持ちを落ち着かせることや
自分の行いのどこがいけなかったのかを知る機会を得る時間等のこと

タイムアウトやクールダウンの方法を
詳しく知りたい方はこちらにご参加頂ければと思います↓
第5期 保護者のための子どもをあたたかく育てるコツ講座

そして、発達障害の人の幼少期から成人期にかけての関わり方や
学齢期から身につけておきたいこと、就職してから大切なことについて
知りたい方は12月4日(日)の公開講座に参加されるといいです。
詳細はこちらからご覧ください↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

スクリーン ペアレントトレーニング

2016年11月11日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

花 ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づき
子どもをあたたかく育てるコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

本日の6回目の講座は
困った行動を減らすために
上手な無視の仕方についてお伝えしました。

無視と言っても、
完全に子どもの存在を無視することは
虐待の一種になりますから、
誤解のないように、この講座での無視については
かなりしつこく丁寧にお伝えしています。

それは、子どもが困った行動をしたら
無視をしておけばいいんだと思ってもらっては困るからです。

この講座でお伝えする無視とは
子どもが困った行動をしている最中には
子どもに注目をしないで、
その間、子どもの行動をしっかり観察するということになります。

そのため、実際には本当の無視ではありません。

愛を持って見てみぬふりをしながら
子どもの良い行動が出るのを待ち、
その良い行動が出た瞬間を狙って
その良い行動を褒めるということになります。

結局のところ
これまでやってきた「子どもの良い行動」を褒めて
子どもの良い行動を強化していくといったやり方と
さほど変わりはないのです。

子どもは大人から注目してもらうために
全エネルギーを注いで生きているため、
怒るのも、褒めるのも、どちらも注目していることになります。

結局のところ、子どもを怒っても
その行動は強化されていくわけです。

だから、子どもの良くない行動を叱れば叱るほど
子どもはその良くない行動をし続けることになるのですね。

じゃ、子どもの良い行動を褒めて
困った行動を減らしていく方がいいんじゃないですか?
といった話になるわけです。

今日はそんな話をした後に、
行動観察記録を見せて頂きました。

今日お母さんが気づかれた言葉で印象的だったのは
「はい!と返事ができるようになってきたら
おはよう!や、ただいま!も言ったことのなかった息子が
おはよう!や、ただいま~!って言うようになったんですよ。
あまりに嬉しくって思いっきり息子を褒めました。
息子の良い行動も、好ましくない行動も
私次第なんだって分かりました」

そうなんですね。
子どもはお母さんから注目されると
いろんな事ができるようになっていくのですね。

今日も心がほっこりする言葉と、
あたたかいものをたくさん頂きました。
残り5回の講座が楽しみです。

現在、第5期 2017年春夏の
【子どもをあたたかく育てるコツ講座】の
お申込を受けつけています。
残り1席です。
詳細はこちらからご覧ください↓
【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

スクリーン ペアレントトレーニング

2016年11月8日

メディア

子育て

支援・トレーニング

発達障害

ラジオ ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づいた子育てのコツをお伝えしながら
NPOではインクルーシブ教育の普及活動をしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

さて、毎月第2火曜日午後2時~
FMちゅーピー広島すまいるパフェ
MISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!という番組に
私は出演しているのですが、、、

この番組では、早いもので、もう3年も(びっくり!)
発達障害についてしゃべっています。

今日は「ネガティブな言葉をポジティブにすると
子ども達が健やかに育ちますよ~」といったお話をしました。

ざっとお話した内容をまとめると下記のようになります。

学校の中で困っている子ども達や、
発達が気になる子ども達の相談に
私はよくのることがあるのですが、

子ども達も保護者の皆さんも
本当にギリギリのところまで頑張ってきて
いらっしゃるんです。

「もう十分がんばって来ていらっしゃるのだから、
がんばり過ぎるのをやめましょうよ」とお伝えすることがあります。

でも、保護者の皆さんは一所懸命情報を集めて、
勉強して、そして、学校にお伝えしてくださっているのです。
子ども達を助けようと、とにかく頑張っていらっしゃいます。

それは、お母さん達ががんばるしかない社会がある、
現状があると言うことなのです。

そこで、親子が少しでも頑張りすぎなくて済むように
社会全体でネガティブな言葉を
ポジティブに変えていけるといいのでは?と思って、

今日は見方を変えて子ども達の才能を伸ばすことができる
言葉の使い方についてお伝えしてみました。

それで、先日うちの息子がこんなことを言ったのですね。

「俺、結構しつこいよね。っで、しつこいをもっといい言葉に
したいんだけど、、、」と。

うん、それは「粘り強く頑張ることができる」と言えばいいと答えてみたら、
「もうちょっと短いのがいい」と息子が言うので、

「根性がある」でどう?と聞くと、それいいね!と言うことで
我家では「しつこい」という言葉を使いそうになったら
「根性がある」と言葉を置き換えることになったんですね。

つまり、良い響きの言葉に置き換えて
より良い思考にしていこうというものなんですね。

これを心理学用語でリフレーミングと言います。

同じ物事でも、人によって見方や感じ方が異なっているので、
どんなことも見方によって長所にもなるし、
同時に短所にもなるんですね。

うちの息子が「しつこい」を「根性がある」と
言いかえるようになった話と同じで、

例えば、試験で残り時間が10分あった場合、
悲観的に考えた場合は「もう10分しかない」と思いますよね。
でも、これを楽観的に考えた場合は
「まだ10分もある」と思うことができるということなんです。

それで、よく障害特性というか、
発達障害の症状をマイナスに捉える方がいるのですが、
プラスに捉えてもらえるといいな~と私は思っています。

と言うのは、やはり、子ども達は周りの大人が
どういう見方をしているかとか、言葉の使い方で
考え方や捉え方がプラスにもマイナスにも変化していくんですね。

いつも「落ち着きがない」と言われて育てば
本当に落ち着きがなくて、
いつもイライラしている人になってしまいますけど、、、

「落ち着きがない」の見方を変えてみると
「よく気がつく」とか「行動力がある」とか「好奇心旺盛」と
言うこともできます。

ここで、水田アナと一緒に
下記の言葉をポジティブにしてみましたよ。

内気 → 落ち着いた雰囲気、思慮深い、自分の内面をじっくり見つめているタイプ

頑固 → 自分をしっかり持っている、芯が強い、意志を貫く力を持っている

気が弱い → 謙虚な人柄、たくさんの可能性を熟考できる、他人のことを気にかけることが得意、慎重派

協調性がない → 自分をもっている、芯が強い、他人に左右されない

雑 → おおらか、細かいことを気にしない、小さな間違いより大きな本質をとらえるタイプ、

集中力がない → 興味の対象がたくさんある、好奇心が旺盛で行動に素早く移すタイプ、気になることがあふれている

短気(せっかち) → 仕事が早い、行動力がある、

友達が少ない → 親友を厳選する目を持っている、周囲に惑わされない、自分を持っている、自立している、自分を尊重できている、自分一人の時間を大事にしている

無気力 → エネルギー充電中

要領が悪い → 確実な方法を考えるタイプ、じっくり色々な方法を考えながら行動していくタイプ
(参照:もっと素敵に生きるための前向き言葉大辞典)

こうした前向きな言葉に変えてみると
随分、子どもの良いところが見えてきますね。

番組の中では「ネガポ事典」を紹介しました↓

表紙をクリックすると詳細を見ることができますよ。

一人一人がこういった見方を変える努力をしていくことで
随分、先生達も、子ども達も、お母さん達も楽になると思います。

というような内容を今日はラジオでお話しました。

さて、公開講座のご案内です。
12月4日(日)午前10時15分~午後4時30分
午前中は信州大学医学部付属病院の
精神科医師・本田秀夫先生のVTRでの講座です。

発達障害のあるお子さんの幼児期から成人期の関わり方について
お話して頂いています。

成人期がしんどくなってしまわないように
私達大人が知っておく必要のある内容が満載です。

教育や子育てにおいて、
発達障害のある子ども達を二次障害にさせないために、
より良い考え方と対応方法を学ぶことができます。

広島で本田先生のお話を聞く機会はなかなかありませんから、
(VTRでの講座となりますが)ぜひお越しください。

午後13:30~16:30は、
義務教育後の対応、就職してから大切なこと、
学齢期から身につけておきたいことについて
星槎大学の三森睦子先生にお話いただきます。

三森先生は私共と一緒に
学習・発達支援員養成講座を運営している東京本部の先生で、
昨年、広島へお越しくださった際に大人気となられました。
そこで、私は三森先生に無理をお願いして
今年も広島までお越し頂くことになりました。

三森先生のお話を聞いた受講者は
「生きるのが楽になった」「生徒と関わることが楽しくなった」
「子育てが楽になった」とおっしゃいますよ。
そんな素敵な先生にお会いしてみませんか?

会場は中区地域福祉センター5階大会議室で、
10時から開場です。

詳細・お申込はこちらからです↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所