ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

大人のあり方って?

2018年5月19日

Webでコツ講座

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

発達障害

こんにちは。広島で行動理論に基づき子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、先週水曜日にライブでの講座、
一昨日Webでの講座2回目が終わりました。

2回目のテーマは「大人のあり方」です。
子育てをしている大人や子どもと関わる大人が、
子どもと同じ位置にいてはどうにもなりませんから、
まずは大人ってどうしたらいいのでしょうね?というところから
お話をしてみました。

この日はピンク色の効果についてもお話したかったので
お部屋にはピンク色の薔薇を生けて
香りにローズオットーをたいておきました。
飲み物も薔薇のお茶をお出ししました。

左側に写っているのは義母が焼いたナッツクッキーです。

それで、大人のあり方というと、、、
いつまで経っても子どものままの自分が
どうすると大人になれるんだろう?
なんて思う方もいるかもしれないのですが、、、

講座の中では次のようなことを問いかけてみました?

・あなたは子どもより多く話しますか?
・あなたは子どもより感情的に話しますか?
・あなたは子どもより待てる時間が少ないですか?
・あなたは子どもより不安や自信がないですか?

子どもより多く話す大人は
子どもの今の状態を理解したり、
どんな動機で子どもが行動を起こせるかを
知る機会を失ってしまうのです。

そして、子どもより感情的に話す大人は
子どもに考え方ややり方を押し付けますから、
子どもは自発的な行動ができなくなってしまうのですね。

こういったことを知ると、私達大人は自分の感情の思うままに
子どもと関わるわけにはいきませんね。

そんな話を行動理論に基づいてしていきました。

まだ2回目の講座ですから、子どもの褒め方や叱り方等
数々の技術をお伝えしていませんから、
参加者から記録を見せていただくと、
あらまあ!皆さん、びっくりするほど!
お子さん達を怒って育てていらっしゃることが分かります(笑)

子どもを褒めても怒っても、
どちらも子どもの行動を強化することになりますから
子どもを怒れば怒るほど、子どもは不適切な行動をするようになっていきます。

じゃ、どうするか?
3回目の講座からは子どもを怒らずに
子どもの良い行動を増やしていく方法をお伝えしていく予定です。

子どもが小さいうちに、子どもを怒らずに褒めながら
子どもの良い行動を増やしていく方法を知らないと、
子どもが思春期頃になりますと
もともとなかった障害(二次障害)となるケースが増えてきていますから
やはり、すべての大人が子育てについての
正しい知識を得ておかなければならないと痛切に感じています。

二次障害というのは、周りの大人の無理解から
不適切な対応をし続けたため、
子どもがうつ病になったり、反抗挑戦性障害になったり、
不登校やひきこもりになったり、いろいろ不具合が起きることです。

子どもは勝手に悪くなっていくのではなく
周りにいる大人の関わり方によって
良くも悪くもなっていきますから
私達大人は心して子ども達と関わっていかなければならないと
私は思っています。

ライブ講座では玄関に薔薇を飾ってお迎えいたしました。
この薔薇は義父母が55年目の結婚記念日にもらった
55本の薔薇をお福分けしてくれたものです。

分かっちゃいるけど子どもを怒ってしまってどうしようもない!
自分の感情コントロールが上手くいかないという方は
こちらにご参加いただくとよさそうです↓
NPO日本インクルーシブ教育研究所 アンガーマネジメント講座

春からのコツ講座始まりました~

2018年4月21日

Webでコツ講座

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

こんにちは。広島で行動理論に基づき
子どもをあたたく育てるコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今月11日(水)ライブでの
『子どもをあたたかく育てるコツ講座」が始まり、
昨日、Webでの講座も始まりました。

1回目の講座ですから行動理論について学ぶというよりは
まずは『子どもをあたたかく育てる講座』には
ペアレント・トレーニングをベースに
認知行動療法や感覚統合療法、SST、視覚支援、
スケジュールの作り方など
いろいろな支援技術が含まれていることをご理解頂きました。

そして、この講座では子どもを観察して
記録をとることが最も重要であることも
お伝えしています。

2回目の講座までに1カ月間開けているのは、
これから、お子さんの素の状態を観察して
記録をとってきてもらうためなのです。

そのため、各自、お子さんの目標行動を2つ決めて、
記録のとり方やポイントを説明しました。

この作業はまずは記録をとる練習ということもありますが
これから学んでいくうちにどれだけの変化が
子どもにも大人にもあったかを見るために
記録を残しておくという意味もあります。

これから1か月後に、参加されているお母さん達や
学校現場で子ども達を支援されている先生方とお会いして
記録を見ていくのが楽しみです。

この秋からの講座はこちらです↓
Webで学ぶ子どもをあたたかく育てるコツ講座
子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブで広島市内)
教師のための子どもとのあたたかい関係づくり講座

子どもの周りの環境を整えることは大切

2017年12月1日

Webでコツ講座

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

こんにちは。広島で行動理論に基づき
子どもとのあたたかな関わり方をお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

一昨日、子どもをあたたかく育てるコツ講座
10回目をライブで開き、今日はWebでの講座でした。

内容は「環境を整えると問題が起きにくくなる」
言い換えると「問題が起きにくいような環境設定をする」
ということです。

つまり、子どもの周りで問題が起きるというのは
環境が整っていないとも言えるわけです。

人も環境に入りますから
子どもの周りにいる大人達の発する言葉が
曖昧で長くて分かりにくかったり、
否定的な指示や命令が多かったり、
子どもの苦手な部分への指摘が多かったり、
子どもを怒らせる言葉がけをしょっちゅうしていたり、
こういったことが度重なると
大人と子どもとの関係は一気に崩れていきます。

そこで、どうするか?なのですが、
まずは子どもにかける言葉を
「肯定的に、具体的に、ストレートに」すると良いです。

肯定的に言われて怒る子どもはまずいませんから
お試しください。

そして、子どもに指示をした時に
子どもがボーっとしていたり、騒いだりしていると
つい大人は子どもを怒ってしまうのですが、、、

果たして自分の指示が子どもに伝わっていたのか?と
自分に問ってみるといいです。

たいてい大人は自分で分かっていることを
子どもも分かっているだろうと勝手に判断して、
子どもに曖昧な指示をしています。

そして、子どもが理解できる指示を
自分がしていなかったにもかかわらず、、、
「どうして分からないの!」
「さっき言ったでしょ!」と怒っています。

何ともかわいそうな子ども達が多いことか。

例えば「ここ掃除して」と言われても
子どもはどの範囲までを何時までに
どのようにお母さん(先生)は掃除して欲しいのかを
言われていないわけですから当然理解できません。

だから、具体的に「リビングの床に落ちている玩具を
この箱に入れてね」等と伝えてやるといいわけです。

「運動場のゴミを拾いましょう」と言われても
ASDの子ども等はおそらくボーっと立っていることも多いと思います。
またADHDのお子さん等は走り回っているだけということもあるでしょう。

それは指示が明確でないために
子ども達はどうしていいか分からないからなのです。

そういった場合は、子どもに袋を渡して
「この袋がゴミでいっぱいになったらゴミ拾いはおしまいね」
と言ってゴミ袋を渡してやるとか、
運動場に線を引いてやってゴミ拾いの範囲を決めてやる等
その子に合わせた工夫をするといいのです。

こういった言葉や環境の調整を全くせずに
子どもが言うことを聞かない、
子どもが全然理解できないと不平不満を言ったところで
大人が望む好ましい行動を子どもがしてくれるはずもありませんから、
どうぞ、まずは私達大人の言葉の使い方や対応の仕方、
問題が起こりにくい環境づくりを心がけてみてください。

変えられるのは「自分と未来」だけですから
どうぞ他人を変えようなどとは思わないでください。
それは無理ですから。

子どもを変えようとするのではなく
大人自らが言葉の使い方や子どもの環境調整をしていくことで
子ども達はたくさんのことができるようになって
自信をもって「自分のことが好き」と言える
自己肯定感のある子どもに育っていくのです。

こちらは一昨日ライブ講座でお出ししたゆず茶です。

参加されている方(支援者)が
「先生、最近すごく穏やかですね~」と言われるようになった
とおっしゃっていて、私は何だか嬉しかったです。

また「穏やかに暮らす努力をするようになった」
とおっしゃっていたお母さんもいらっしゃったので、
一日に一回はお茶を飲む余裕や休憩をとる大切さ、
休日にはしっかり遊んでリフレッシュすること、
夜8時以降はスマホを見ない、
1日7~8時間睡眠など、
毎回の講座で繰り返しお伝えしているせいでしょうか、

そんなちょっとした心に余裕のある生活を
参加してくださっている皆さんが心がけているようです。

実は、この講座では
「心に余裕があると、子ども達にやさしくなれる」
ということに気づく訓練もしています。

さあ、次回(来週)は11回目でラストです。
「子どもをあたたかく育てるコツ講座」に参加しての
感想を各自発表して修了式です。
みんな(私も)よく頑張ったなと思います。

第7期子どもをあたたかく育てるコツ講座は残り3席です↓
2018年4月11日(水)開始予定

広島市内から遠くにお住まいの方はこちらです↓
第2期Webで学ぶ子どもをあたたかく育てるコツ講座

教師のための子どもとの関係づくり講座は
満席となりましたのでお申込を〆切りました。

かなり不定期ですがメルマガを発行しています。
子育てのコツや、行動理論に基づいた子どもとの関わり方、
多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。

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子どもが危険な行為をした時、怒る以外の方法は?

2017年11月24日

Webでコツ講座

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき、子どもをあたたかく育てるコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

一昨日、ライブで子どもをあたたかく育てるコツ講座9回目を開催し
今日はWebでの講座を開いていました。

今回のテーマは「子どもが許せない危険な行為をした時に
どうするか?」でした。

子どもが危険な行為をした時はたいていの大人が
「怒る」「怒鳴る」「叱る」「説教する」となる場合が多いのですが、
これらの対応では何度怒っても子どもは大人の言うことを
聞かないことが多いと思います。

むしろ怒れば怒るほど、
ますます、その危険な行為をするようになっていきます。

それは、大人の怒るという行為が子どもに注目しているからなのです。

何度もお伝えしていますが
怒るのも(指摘するのも)褒めるのも、
子どもに注目していることになるため
子どもの行動は強化していきます。

だから、子どもを怒りたくなるような行為には
注目しないというのが鉄則です。

でも、注目しないだけで大丈夫なのだろうか?といった
疑問が湧いてくると思います。

そういう時は、子どもの不適切な行動に注目せず
子どもが良い行動をし始めるまで
「ちょっと」=ほんの数分、待てば大丈夫です。

しばらくすると、子どもは必ず良い行動を始めますから
その時をねらって具体的に言葉にして褒めると
不適切な行動はなくなっていきます。
そして、その良い行動を私達大人が褒め続けていれば
子どもは必ず良い行動を定着させていきます。

それは、大人が子どもを褒めるという行為によって
「あ~こういうことをすれば大人が
僕に(私に)目を向けてくれるのだな」と子どもが理解しますから、
大人から注目を得たい時は好ましくない行動ではなくて
良い行動をして大人から自分に目を向けて
もらおうとするようになるからです。

この理論を私達大人が分かっていれば
子どもと一緒に悪戦苦闘しなくて済むのですね。

それでも、うまくいかない時や
『肯定的に、具体的に、ストレートに』何度伝えても
子どもが危険な行為をやめようとしない場合は
制限を設けるという方法があります。
この方法を今回はお伝えしました。

例えば「家の窓ガラスにボールを投げるのをやめなさい」と
何度言っても、子どもがやめようとしない場合は、
「ボールは公園へ行って公園の壁に投げます」と伝えます。
※近所の公園にボールを投げてもいい壁があるといいのですが…

この時、子どもがすぐに従ってくれればいいのですが
従わずボールを家の窓ガラスに投げ続けたら
「もう一回、家の窓ガラスにボールを投げたら
そのボールをお母さんが20分あずかります」と言います。

ここで、子どもが家の窓ガラスに
ボールを投げるのをやめてくれればいいのですが、
やめなかった場合は速攻、ボールを20分間あずかりましょう。

そして、時間がきたら、ボールを子どもに返して
「ボールは公園で投げようね」と伝えます。
この時、説教などせず、さらっと流すことが大切です。

ここで気をつけなければならないことが
「20分あずかります」と言っておきながら
ボールをあずからなかった場合です。

この場合は、子どもが「お母さんは言うだけで実行しない」
ということを知るため、
やはり、子どもは言うことを聞かなくなります。
どうぞ首尾一貫をお忘れなく。

こちらはライブ講座でお出ししたお抹茶です。

Web講座ではこういったお茶やお菓子を
お出しすることができないのが残念なのですが、
その代り、Webならではの良さが沢山あります。

見せたい資料や手書きのものがあれば、
スキャナーで取り込んで送信したり
スマホで写真を撮って送信したり
zoomで画面共有したりもできるのです。

チャットワークやフェイスブックメッセンジャーでの
やり取りをうまく行いながら、
ありとあらゆる機器を駆使してzoomで互いに顔を見ながら話せば
どんなに遠くにいてもつながることができて、とても楽しいのです。
まさしく、文明の利器とはこのことです。

第1期教師のための子どもとの関係づくり講座は
満席となりましたのでお申込を〆切りました↓
2018年10月13日(土)開始予定

第7期子どもをあたたかく育てるコツ講座は残り3席です↓
2018年4月11日(水)開始予定

広島市内から遠くにお住まいの方はこちらです↓
第2期Webで学ぶ子どもをあたたかく育てるコツ講座

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多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
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比べられるのは嫌

2017年11月17日

Webでコツ講座

人生・心

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき子どもをあたたかく育てるコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

一昨日、ライブで子どもをあたたかく育てるコツ講座7回目、
今日はWeb講座7回目を開いていました。

今回は「子どもの協力を引き出す方法」をお伝えしたわけですが
子どもが大人に協力したいな~と思えなくなる
大人の言葉というのはどんなものか、ご存知でしょうか?

私達も過去は子どもでしたから思い出せば分かると思います。
それは比べる言葉です。

例えば「○○ちゃんはもうできてるのに、○○くんはまだできていない」
「○○くんはちゃんとしているのに、○○ちゃんはどうしてかね~?」
などの言葉です。

これらは子どもに早くやらせようとして
大人が言っている何気ない言葉ですが、、、
こんな風に比べられると誰でも嫌になってしまいます。

だから、子どもはやる気が失せてしまいますから
大人の言うことに従う気にはなれなくなってしまうわけです。

子どもをやる気にさせようと思うなら、
ぜひとも下記を試してみてください。

まず、子どもがこちらに気づくように近づいてやり、
そして、穏やかに「○○ちゃん、○○しようね」と静かに言います。
子どもが従ったら「○○ちゃん、○○できたね。えらいね」等と言って
褒めてやりましょう。

そうすると子どもは素直に自分ができたことを喜びますし
「あ~こうすれば、大人に褒められるんだ」と分かり
次からその良い行動を自らするようになっていきます。

参加者の皆さんが「うん、あるある!」と頷いていらっしゃり、
「おばあちゃんがよく言うので、
それを聞いて嫌だなと思いながらも
自分も同じようなことを子どもに言っています」
とおっしゃっていたお母さんもいました。

知らぬ間に、こういった子どもを比べる言葉を
私達大人は使っているものです。

子ども達が健やかに育っていけるよう
(比べる言葉を使わないで)
肯定的にストレートに子ども達に伝えることを
ちょっと心がけてみていただくと嬉しいです。

さて、7回目のライブ講座では参加者の背中が
堅くなっているような気がして
背中をほぐす運動を皆でしてみました。
床に転がって両手で両足を抱えて左右と前後に
ごろんごろんと転がります。
背中をほぐすと凝り固まった考え方等もほぐれていいのです。
写真を撮り忘れたので分かりにくいですね。ごめんなさい。

そして、Web講座の方では5分間だけ寝息を出す瞑想をしましたよ。
瞑想はアメリカ等では医療の現場だけでなく
会社内でも取り入れられているほど今ブームとなっていますね。

脳は何もしていなくてもエネルギーを消耗しますから
たまには休めてやらないとかわいそうです。

いつも疲れている人、気づいたら何かいつも考え事をしている人、
ストレスが多い人、怒りの感情や衝動性が出やすい人など、
ぜひ一日10分間だけでも毎日静かに(椅子などに座って)
目を閉じ、自分の呼吸に意識を向けてみてください。
身体がスッキリしてとても気持ちいいのでオススメです。

子どもをあたたかく育てるコツ講座詳細はこちらです↓
2018春夏4月からスタート 参加者募集中 定員4名
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