ハートボイスプロジェクト

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合理的配慮、どうすればいいの?Radio on air

2016年4月13日

メディア

仕事

子育て

学校

FMちゅーピー
左からFMちゅーピーの水田アナ、石田チーフディレクター。
一番右が私です。

昨日のFMちゅーピーすまいるパフェ
MISAKO先生のVIVA! 発達凸凹~s! では
今月1日に施行されたばかりの
【障害者差別解消法】についてお話しました。

内容は以下にちょこっとまとめておきます。

この法律【障害者差別解消法】は
不当に差別をしてはいけませんよというもので、
その人が困らないように
できる限りの「合理的配慮をしなければならない」と
定められています。

合理的配慮というのは、
例えば、知的障害のある人には
ふりがな付きの文章にするとか、

ディスレクシアがあって、読み書き困難がある場合は
ICT機器を使ってもいいとか、

どうしても教室で、発達上、体が動いてしまう子には
授業中、体を動かしてもいい時間を設けるとか、
体を動かしてもいい授業づくりをするとか、

その人に合った工夫(配慮や互いの調整等)をすることを
【合理的配慮】と言います。

つまり、個々によって合理的な配慮は異なるため、
みんなが障害特性について知っていないと
配慮(調整)をするということは難しいだろうと
私は思っています。

この法律はどんなところが新しいのかと言うと
今まで、その人ができないのは「障害のせい」と捉えられてきましたが
これからは「障害のせい」にするのではなくて
「社会のせい」と考えてみませんか?ということだろうと思います。

知的障害があるから、人の話が分からないのではなくて
知的障害がある人が分かるように
ふりがなをつけたり、具体的に書いたりしていない
社会環境に原因があるのだと捉えてみようということです。

社会全体で、障害があると言われている人達と
一般的に健常者と言われている人達の間にある大きな壁(障壁)を
なくしていきましょうと言っているのがこの法律です。

それで、この法律は学校やお役所などの公的機関に
義務づけられているので
学校等ではお子さんへの配慮について
お母様方は伝えやすくなったと思っています。

これまでは子どもが学校に合わせるといった形でしたが
これからは学校がそれぞれの子どもの障害特性に合わせて
配慮や調整をしていかなければなりません。

「私はこういうことに困っています」
「私の子どもはこうすると上手くいきます」
「こんな工夫をしてもらえると助かります」といったことを
伝えやすい社会にしていける第一歩かな?と
私は思っています。

そして、合理的配慮というのは、障害があるからと言って
「最初からあきらめなくてもいいんですよ。
ちょっと工夫すれば大丈夫だし、
社会環境をちょっと整えれば何とかなるよね?」
というところから始まっていけるといいですね。

もう既に、どの学校もやっていますけど、、、
例えば、車椅子に乗っている子がいます。
車椅子だから階段は登れません。
だからと言って、学校にエレベーターをつけろ!と
要求するのではなくて、
車椅子の子がいるクラスを1階にするという
工夫をしていますね。

つまり、両者の要求をうまく調整しているわけです。
これが合理的配慮なのです。

何はともあれ、
大切なのは本人との対話ですから、
どんな時に困難さを感じるのか?
その困難さにはどのような配慮や調整が必要なのかを
両者が丁寧に話し合うことが必要なのです。

困っていることに対して、本人そっちのけで
話を進めていってはいけませんよね。

そして、これから保護者の皆さんは
「自分の子どもの障害特性を学校へ伝えると
モンスターと思われるんじゃないか?」とか、

「こういった配慮が必要ですと伝えると
メンドクサイと思って嫌われるんじゃないか?」等と思わず、
【伝えていく力】をつけていくことが問われているかもしれません。

伝えることによって、(互いの立場への理解不足から)
両者が対立することがよくありますが、
合理的配慮は誰のためにあるのか?を
私達は常に考えておかなければならないでしょう。

合理的配慮というのは、
互いに配慮するというよりも、
互いに調整するといった方がいいと思います。

だから、みんなで互いに調整しながら
みんなが一つになって
この法律をみんなが幸せでいられる
ためのものにしていきましょう!

考えてみれば、健康な人だって
助け合いながら暮らしているわけですから、
人は一人では生きていけないことを
もう一度思い出してみないといけないような気がします。

障害者差別解消法は
「自分が必要な助けを求めてもいいんだよ。
自分が必要な助けを得てもいいんだよ。
みんなが必要な助けを求めることができる
社会にしましょうよ!」と伝えてくれているように
私は思うのです。

障害者差別解消法については
内閣府のホームページから
リーフレットをダウンロードすることができます↓
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet.html

こちらは『わかりやすい版』です↓
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_wakariyasui.html

昨日のラジオでは、こんなお話をいたしました。
次回は5月10日(火)午後2時からです。
Ustreamでもご覧頂けます。

ワードプレスに翻弄されている私

2015年12月30日

仕事

広島で行動理論に基づき子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、昨日、今年すべての仕事を終えたつもりだったけれど、、、

昨夜、できたばかりの新しいHPとブログの修正箇所を発見してしまい、
今朝から、その修正にWebデザイナーの西村ゆきみさんと
(株)アンコードの丸田稔さんに多大なる迷惑をかけてしまいました。

大汗、汗、汗。

それも、皆さん、昨日、仕事納めだったのに、、、

私が初めて使うワードプレスの使い方が分からず、
先程まで投稿した写真が縦長になるとか何とか、、、
うだうだ言って、丸田さんを困らせてしまいました。
ごめんなさい。

大汗、汗、汗。

投稿する際に
写真を700ピクセル以下にすれば良かっただけなのだけど、
初めて使うワードプレスに翻弄されてしまっている私。

大汗、汗、汗。

でも、もう大丈夫!
来年からはこのワードプレスで
発達障害の子ども達の子育てのコツを
投稿していきますのでお楽しみに♪

では、皆様、よいお年を!

先程、玄関先にお正月のお花を活けました。

玄関先のお正月のお花

2016年4月からスタートする
第3期【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
残り2席です。

ご受講希望の方はこちらをよく読んでからお申込くださいませ↓
第3期【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

*ハートボイスプロジェクトのホームページができました♪

2015年12月29日

仕事

IMG_2145
行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

これまで、ハートボイスプロジェクトには
ブログしかなかったものですから、
どんな講座があるのかがすぐに分からないため、
お問合せを頂かないといけなくて
皆様にはご不便をおかけしておりました。

それで、今年中には何とかホームページを
完成させようとちょっと頑張っておりました。

先程、ホームページが出来上がったということで
(株)アンコードの丸田稔社長がお越しくださいまして、
ワードプレスの使い方を教えてくださったので
早速、ブログを書いています。

まだワードプレスに慣れていないため、
結構あたふたしています(大汗)

そうそう、デザインはfeliceの西村ゆきみさんにお願いしました。

私が希望した通りのホームページができて
西村さんと丸田さんに本当に感謝です。

これからは、こちらのブログで発信していきます。
どうぞ引き続きよろしくお願いします。

ハートボイスプロジェクトのホームページはこちらです↓
http://www.heartvoice-p.com/

さて、2016年4月からスタートの第3期
【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座は
残り2席となりました。

ご受講を希望の方は、こちらをよく読んでからお申込ください↓
第3期【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

私が考えていたこと

2015年1月22日

人生・心

仕事

発達障害への正しい認識普及活動を始めて、
3年が経とうとしています。

思えば、当時の私は、どうすれば、より広く、
発達障害を正しく伝えられるかをずっと考えていました。

テレビで定期的に発達障害番組を放送すれば
あっという間に理解は広まるかもしれないけれど、
同時に誤解も増えていくだろうと危惧しました。

「そうだ!草の根的に伝えていくのもいいかもしれない」と思って
始めたのが、月1回の発達障害啓発セミナーでした。
セミナー企画運営などしたこともなかった私が
試行錯誤しながらもスタートしたセミナー事業、
講師交渉に始まり、会場予約、受講者の申込受付など
一日中、仕事に追われることになりました。
本業のテレビの仕事はそっちのけです

相談事業やカウンセリングなど一切していなかったにもかかわらず、
当事者からのひっきりなしにかかってくる相談電話、
保護者からのメールでの問合せなどなど…
早朝だろうが深夜だろうがお構いなしです。

どれもこれも「どうやって生きていけばいいのか?」
「この子をどうやって育てればいいのか?」
といったものばかりでした。

そのくらい人々は発達障害のことがよく分からなくて困っていたのです。

そんな思いもよらなかった過酷な活動が
2年ちょっと続きました。
正直、しんどかった~

でも、人々が何を望んでいて、
どのように社会を変えていきたいのかはよく分かりました。

そして、学校教師や保護者だけでなく支援者にも
行動分析に基づいた子どもとの関わり方を学ぶだけでなく、
感覚統合についての知識が必要だと分かりました。

また、現状を考えると、各学校には専門性のある支援員を
配置していかなければ、通常学級に在籍する発達障害の
子ども達は健やかに育つことはできないかもしれないとも確信しました。

そんな私が一番しんどかった頃に、
ソアラサービスの牛来社長が声をかけてくださいました。
右往左往している私にそっと手を差しのべてくださり
インタビュー後、ブログに書いてくださっています。

今、そのブログを読むと、改めて、私がやろうとしたことが
着実に前に進んできていることを感じます。

「今を生きる子ども達のために、
誰もが生きやすいと感じられる社会にしたい」
そんな思いをいつか実現してみせるといった
当時の私の意気込みのようなものが感じられる内容です。

ひとまず、できるところまで突き進んでいきたいと思っています。
こちらから、そのブログを読むことができます↓
SO@R OFFICIAL BLOG

ラジオで発達障害を伝えるということ

2015年1月16日

メディア

仕事

FMちゅーピー・すまいるパフェ
MISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!という番組に
毎月第2火曜日の午後4時から
私は出演しています。

ラジオは十数年前、深夜のニュースを
読んでいたことがあるだけで、
自分が取材した内容を伝えることはありませんでした。
それも、共同通信社などから流れてくるニュース原稿を
尺に合わせてつぎはぎして放送していただけなのです。

そんな私が1年半くらい前から、
ラジオで発達障害を伝えることになるとは
思ってもみませんでした

もともと私はテレビの人ですから
映像をもとに文章作成をしますので、
映像のない世界でどのように言葉だけで伝えればいいのか?
今もなお試行錯誤中です

発達障害は一見普通にみえるがゆえに
普通の人とはどのように違うのかを伝えるのは
とても難しく奥の深い話しになりますから
とても緊張します。

たわいない話しをざっくばらんに
話せばいいわけではありませんから、
1つ間違えれば、多くの人達を傷つけることになってしまうし
誤解を受けることだってあるかもしれません。

慎重に言葉を選びながら
分かりやすく伝える難しさを感じながらも
1人でも多くの人達が発達障害について
正しく理解してもらえればと思っています。

発達障害は劣っているのではなくて
違っているだけのことですから

FMちゅーピー2015.1.13
この写真を撮った日にしゃべった内容はこちらから読めます↓
発達障害は「理解とサポート」があれば個性になる!