ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2015年3月30日

人生・心

先日、東京の日本財団へ行ったとき、
入口のロビーにアッシジのフランチェスコの
「祈り」という詩が大きな額に入って、壁にかけてありました。

私はじっくり読んでみました。
「う~ん、その通りだ!」と納得したのでありました。

その詩がこちらです
ーーー
フランチェスコの平和の祈り

主よ、わたしを平和の器とならせてください。

憎しみがあるところに愛を、

争いがあるところに赦しを、

分裂があるところに一致を、

疑いのあるところに信仰を、

誤りがあるところに真理を、

絶望があるところに希望を、

闇あるところに光を、

悲しみあるところに喜びを。

ああ、主よ、慰められるよりも慰める者としてください。

理解されるよりも理解する者に、

愛されるよりも愛する者に。

それは、わたしたちが、自ら与えることによって受け、

許すことによって赦され、

自分のからだをささげて死ぬことによって

とこしえの命を得ることができるからです。

アッシジのフランチェスコ
ーーー

この「平和の祈り」は、
フランチェスコ自身のものではないらしいのですが、
彼の精神を十分に表しているとして
フランチェスコに帰せられているのだとか。

1913年に、フランスのノルマンディー地方で、
「信心会」の年報『平和の聖母』に掲載されて、
1916年、バチカン発行の『オッセルヴァトレ・ロマーノ』紙で
公認された後、第一次世界大戦の中、人々に広まっていったそうです。

第二次世界大戦が終わった1945年、
サンフランシスコで開かれた国連のある会議で、
アメリカ上院議員トム・コナリーが
この「平和の祈り」を読み上げたそうですよ。

それ以降、この詩が広く知れ渡るようになったらしいのですが
本当のことはよく分かりません(笑)

さすが広く知れ渡っただけあって、
すばらしい詩だな~と、つくづく思います。

私がこんなことを言えるようになったのも
歳をとったということでしょう。

いろいろ経験してみて思うことは
感謝のないところには「愛」は生まれないということ。
できるだけ精神性を高めて
生きていきたいという思いが強くなってきています。

でも、実際は、
精神性を高めるには
ありとあらゆる努力をしないといけないことに
気づくばかりで、、、
実践がなかなかともなっていない私なのであります(笑)
がんばろっと!

2015年3月29日

学校

毎年、この時期になると
あちこちで新学期に向けて
40~50代の先生達が若い先生達のために
学級づくりセミナーを開いてくださっています。
最近では、通常学級に在籍する
発達障害の子ども達への対応方法なども
学級づくりセミナーで紹介されるようになり、
とても嬉しく思っています。
今日、私が参加してきたのは
広島で活動しているTOSS MARIOの先生達が開催した
『最高に楽しいクラスをつくる!授業・学級経営・生徒指導のポイント!』
サークルの代表である堤伸之先生は
とてもインクルーシブな先生です。
私は堤先生のお話を聞いていると
心がほっこりして落ちつくんですね~
今日も堤先生がとてもいいことをおっしゃっていましたよ。
新学期が始まった4月にどれだけ
子どもとの信頼関係をつくれるかによって、
1年間の学級づくりが決まるのだとか。
だから、まずはルールを教えて、
できたら褒める!
この繰り返しをしていくのだそうです。

これは、まさしく私がやっている応用行動分析ですね。

何でもかんでも褒めるわけではなく、
ルールを明確にして、
そのルールを守れたら、即座に褒めるわけですから、
脳の報酬系の部位がしっかり働きますから
当然、子ども達はルールを守れるようになっていくわけです。

こういったテクニックを知っている先生というのは
子どもの脳にやさしい対応をしますから、
子ども達から信頼を得ることができますね。

そして、子どもが反発するのは
こんな教師ですよ!とご紹介くださいました。

・注意ばかりする
・お説教ばかりする
・褒めない
・笑顔がない
・楽しくない
・話が長い
・嫌みを言う
・しつこい
・主意説明が下手
・分かりきったことを聞く
・話がつまらない
・テンポが悪い

あはっ!笑っちゃいますね。
自分のことだ~と思った人は気をつけた方がよさそうです

でも、これって、先生達だけのことではありませんね。
親も支援者も同じですよ。

だから、この反対になればいいわけです。

例えば「注意ばかりする」を反対にするなら、
次のようなやり方になると思います。

『注意しないといけない子ども達に目を向けるのではなく
できている子ども達に目を向けて褒めます。
そうすれば、注意をうけないといけない子ども達は
褒められている子ども達を見て学びますから、
注意しなくて済みます』

こうやって、見方ややり方を変えることで
学級運営でも家庭環境でも職場でも
いくらでも良い方向へ変えていけるのですね。

相手を変えようとするのではなく
自分の考え方を変えていくことで、
学級づくりだけでなく
すべての人間関係をよくしていくことが
できるということを学んだ学級づくりセミナーでした。

さて、堤先生が
平岩幹男先生の「自閉症スペクトラム障害」という本が
とてもよかったとおっしゃていましたので紹介しますね。
表紙の上をクリックすると詳細をみることができます。


発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座
お申込み受付中です!残り1席

2015年3月27日

基礎講座のご案内

こんにちは。
行動分析にもとづき、
発達障害の子どもを育てるコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。今日は、来月からスタートする
「発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座」についての
解説をしたいと思います。

さて、自閉症スペクトラム、LD(学習障害)、
ADHD(注意欠陥/多動性障害)などの
発達障害を持つ子どもは
とっても困っているということをご存知ですか?

実は、発達障害を持つ子ども達は、
学習だけでなく、
人付き合いや学校生活、家庭生活など、
さまざまな面でつまづいています。

また、多くの困難さがあるにもかかわらず、
それを周りから理解してもらえず、
とても苦しんでいる状態なのです。

それと同時に、子育てに対して、
誰しも心配や不安を持っていますが、
この子ども達のお母さんやお父さんは
わが子をどのように理解して、
どのように育てればいいのか、とても悩んでいます。
そして、苦労は計り知れないものです。

「発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座」では
そんな発達障害の子どもを育てるお母さんやお父さんが
行動分析にもとづき、
子育てのイライラや怒りをなくしていき、
穏やかな人間関係をつくっていけるよう
支援していきます。子どもが、生きる力として重要な
ソーシャルスキル(社会性能力)だけでなく、
子どもの障害や個性を理解し
問題行動への具体的な対応を実践的に学び、
同時に自身のストレスをコントロールできる感覚を得ることを
この講座では目標としています。

問題行動への捉え方を見直し、
具体的な対応を身につけ、
自分の生活や気持ちを調整できる感覚を体得していけるよう、
行動分析にもとづき様々な対応方法をお伝えしていきます。

人との交流の中で学んでいくことで、
穏やかな家族関係(人間関係)をきづくことができる
「発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座」
今年は特別価格(お一人39,800円)になっています。
ぜひ、この機会に体験してみてくださいね

詳細はこちらからご覧ください↓
「発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座」

 

2015年3月25日

人生・心

気になること

発達障害

「当たり前」「当然」「~すべき」という言葉を聞くと、
私はドキッとしてしまいます。

そして、しばらくすると、
何だかな~、、、と思ってしまうのです。

それも、発達障害を勉強している人達からだったりすると、
何とも言えない気持ちになって
「はあ~」と溜息をついてしまうことさえあります。

実は、発達障害を勉強していくと、
「当たり前」や「当然」ということがなくなっていくのですね。

それは、みんな違うからです。

みんな違うということを知ると
みんな感じ方が違うということが分かります

その感じ方が、いかに、みんな違うかということを知ってくると
結局のところ、人の生き方に関わってくるということ。

人生とは何か?
生きるとは何か?
人間とは何か?
いろいろ考え始めるわけです。

そうすると、私達はなぜ生きるのか?を模索するようになり、
いつしか自分らしく生きるためには
どうすればよいのか?を考え始めるわけです。

この辺りから、人は穏やかに生きるとは?
幸せに生きるとは?を考えるようになり、
人と比べない生き方の大切さが分かるようになっていくのですね。

そうすると、人によっては自己中心とか
我が道を行くなんて言われてしまいますけど、
そうではないんですね。

自分と周りが幸せに生きるための
考え方の工夫ができればいいわけです。

発達障害を勉強すると、
こんな私でも精神性を高める努力をしようと思うくらいですから、
誰もが発達障害の勉強をするようになると
実に穏やかな社会が築けると思う今日今頃なのであります。

2015年3月23日

発達障害

私は、自閉症の人達の
「言葉を話すこと」と「聞き取ること」の
能力は大きく違うと思っています。

自閉症の人達はざっくり2つに分けるとするなら
「よくしゃべる人」と「発語がない人」と
分けることができるでしょう。

一見、よくしゃべる自閉症の人は
聞いて理解することもかなりできるだろうと
思われてしまうのが難点です。

つまり、彼らはしょっちゅう誤解を受けることになるのです。

実際には、しゃべる程には聞いて理解することが
うまく理解できないのが自閉症の人達なのです。

そんなこと、一般の人達には全くもって
理解できないので、かなり誤解が生じます。

会話がうまく成立しないことに違和感を覚えたとしても
ふざけているんじゃないか?
悪意があるのではないか?
ごまかそうとしているのではないか?
とぼけているのではないか?
怠けているのではないか?などなど、、、
とっても悪いほうに誤解されやすいのです。

そういったことで、
コミュニケーションの行き違いから、
人間関係が崩れてしまうことも少なくありません。

だから、自閉症の人で、自分の特徴に気づいている場合は
自身の特徴や事情を前もって説明しておくといいでしょう。
※気づいていない人は専門家等に聞いて、ご自身の特徴について
知っておくといいと思います。

また、できるだけ書いて伝えてもらえるように
お願いするのもいいかもしれませんね。

一方、一般の人達は
しゃべる程には聞き取りがうまくいかない人も
この世の中には結構いるのだということを知っておくと、
いざこざが少なくなるでしょう。

発達障害の特性をたくさん持っていたとしても
たいてい一見普通に見えますから、
どうしても平均的な発達をしている人達と同じように
何でも理解できると思われてしまいがちですが、、、

「実はそうではない」ということを
みんな(自閉症の人も周りの人も)が理解できるようになると
この世の中はとても穏やかになっていくだろうと思います。