ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

好ましくない行動はどうやって減らすの?

2017年11月1日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき、
子どもをあたたかく育てるコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今日は午前中、子どもをあたたかく育てるコツ講座
6回目を開いていました。

6回目はこの講座のちょうど半ばで、
ちょっぴりしんどくなる時期です。

それは、子どもの行動を観察して記録をつけているうちに
自身のこれまでの子どもへの対応の仕方が
良かったのか悪かったのかを気づき始めたり、

自分の育った環境(良かったことや悲しかったことや
悔しかったこと等)を鮮明に思い出したり、

色々と、これまでの自分と向き合わなければならなくなるからです。

それで今日は講座開始前にリフレッシュしてもらおうと
レモンソーダとレモンのかりんとうをお出ししました。

レモンソーダはお酢とてんさい糖に
有機グリーンレモンを浸けておいたものを
ソーダで割りました。

皆さん「美味し~い」と喜んでくださったので
私も作り甲斐があります。感謝。

さて、今日は「子どもの好ましくない行動は
どのようにして減らせるか」というお話をしたわけですが、

皆さん、なかなか難しいようで、
子どもの好ましくない行動には怒ったり注意したりする方法しか
長年とってこられていなかったので
今週は今日お伝えした方法を練習してきてもらうことにしました。

その今日お伝えした方法というのは
子どもの好ましくない行動には『注目しない』です。

そして、好ましい行動が出てきた瞬間を狙って褒めて
良い行動を強化していくやり方です。

以下の順でやってみるといいですよ。
①良くない行動が出てきたら見てみぬふりをする
(相手にしない、注目しない)
②良い行動が出てくるまで待つ
③良い行動が出てきた瞬間を狙って、その良い行動を褒める

そうすると、子どもが確実に良い行動をするようになります。
そして、大人はそれが当たり前だと思って放っておくのではなく
やはり、その行動を褒めるのです。

そうすれば、必ず子どもは良い行動を続けるようになります。

好ましくない行動を怒ると一瞬子どもはその行動をやめるため
大人側の怒るという行動が強化してしまい
子どもを怒って何とか良くさせようとするようになるのですが、

怒るも褒めるも『注目すること』になるので
良い行動も好ましくない行動も強化することになります。

そうならば、子どもを褒めて、
子どもの良い行動を引き出した方がいいと思いませんか?

さあ、今から子どもを怒るのをやめて
子どもの良い行動の『見つけ上手』になりましょう。
毎日がとっても楽しくなりますよ。

かなり不定期ですがメルマガを発行しています。
子育てのコツや、行動理論に基づいた子どもとの関わり方、
多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。
ご希望の方はこちらからお申込できます。購読は無料です↓
ハートボイスプロジェクト無料メルマガお申込フォーム

幼児期から成人期にかけての対応方法を知りたい方は
こちらがオススメです↓
NPO日本インクルーシブ教育研究所

親子が楽しみながら使える強化子

2017年10月26日

Webでコツ講座

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき子育ての楽しさをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

昨日はライブで、今日はWebで
子どもをあたたかく育てるコツ講座でした。

不思議なことにライブでの参加者とWebでの参加者が
交流しているわけでもないのに似ていらっしゃいます。
みんな「頭の中がグルグルしている」とおっしゃいます・笑
何かしら引き合うものがあるのでしょうか?面白いですね。

それで、昨日はレモンのアロマを焚きました。
レモンは不安や混乱を取り除いてくれて
明るい気持ちになれるようで、
人の意見に左右されず
自分の意志を伝える強さをもたらしてくれるらしいです。

さて昨日のテーマは
「子どもの望ましい行動を増やすためのトークンシステム」でした。
このトークンシステムというのは簡単に言ってしまえば
ご褒美(強化子)のことです。

ご褒美というと、たいていの人が
「子どもに褒美を与えているとモノを欲しがる子どもに育つ」
と思っています。

しかし、それは子どもにモノを与えるとき
大人が笑顔と賞賛を子どもに与えながらモノを渡していないから
モノを欲しがる子どもに育ってしまうのですね。

子どもが何かを頑張った時に
私達大人はご褒美にモノを与えることが多いのですが、
この時、大人が笑顔で褒め言葉と一緒に子どもにモノを与えていれば
モノを欲しがる子どもには育たないのです。

つまり、モノを欲しがる子どもになったのは
私達大人がモノだけを子どもに渡していたということです。

そして、一旦子どもにモノを与えると
次にまたモノを欲しがって物欲がエスカレートすると
思っていらっしゃる方もいますが、
子どもに褒め言葉を添えてモノを渡していれば
いずれはモノを欲しがらない子どもにもなるのです。

それは周りの大人の褒め言葉から
周りの大人が自分を認めてくれている
(注目してくれている)と分かるようになるため
子どもの自己肯定感が高まり、
いずれはモノが必要なくなってくるわけです。

だから、子どもが素直に育つには
いかに大人が子どもに肯定的注目を
与えるかということが重要になってきます。

ただ、肯定的注目(褒める、認めるなど)だけでは
子どもの従順さを引き出せない場合もありますから
そういった時はトークンを使うといいのです。

このトークンというのはちょっとしたお菓子だったり
玩具のお金だったり、ポイントでもシールでも
めったに飲ませてもらえないコーラでも、
めったに食べさせてもらえないカップラーメンでも
何でもいいのです。

私の息子はめったにコーラも飲ませてもらえなく
めったにカップラーメンも食べさせてもらえないので
幼い頃はこの2つが大きなトークン(ご褒美)でした・笑
その息子も今ではニキビを気にして
「あまりヘルシーじゃないから」と言って
コーラもカップラーメンも必要でなくなっています。

このように、いつまでも子どもにトークンが
必要なわけではないのです。

トークンは大人に負担がかからないもので続けられるものであれば
子どもの好ましい行動を引き出すのにとても効果があります。

それで、昨日のライブ講座でも、今日のWeb講座でも
実際に使うトークンをいろいろお見せして
実例も紹介しながらご褒美の与え方や使い方の説明をしたわけです。


こちらは講座前にお出ししたレモン水です。
私の話を聞いている時に「眠くなったら左側のお菓子を食べて覚醒させて
下さーい」と言っていつも何かしらカリカリッとするものをお出しています。

来週は子どもの困った行動にはどのように対応すれば
子どもが好ましい行動をするようになるかを解説していきます。

子育てを楽にしたい方、
適切な子どもとの関わり方を学びたい方、
子どもが怒らない方法を知りたい方、
これ以上子どもを怒りたくない方、
子どもがかわいいと思えるようになりたい方、
私と一緒に子どもの行動の意味を理解して
楽しくて前向きな生き方を始めてみませんか?

来年4月からの講座詳細はこちらです↓
子どもをあたたかく育てるコツ講座
Webで学ぶコツ講座

かなり不定期ですがメルマガを発行しています。
子育てのコツや、行動理論に基づいた子どもとの関わり方、
多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。
ご希望の方はこちらからお申込できます。購読は無料です↓
ハートボイスプロジェクト無料メルマガお申込フォーム

子どもの褒め方いろいろ

2017年10月19日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき子どもをあたたかく育てるコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、昨日は子どもをあたたかく育てるコツ講座4回目
「肯定的注目」を開いていました。

私達大人は子どもが良い行いをすれば
褒めればいいと簡単に思っていますが、
実は褒めるというのは本当に難しいのです。
感情に任せて子どもを怒る方がよほど楽です。

でも、それでは子どもの脳が不具合を起こして
人格形成に大きな影響を与えてしまいますから
感情に任せて子どもを怒ることはできません。

また、怒る方が楽だからと言って
子どもを怒って言うことを聞かせようと思っても
そう簡単には子どもは言うことを聞いてはくれませんね。

更には行動理論に基づけば
子どもを怒れば怒るほど、
子どもは好ましくない行動を強化していきます。

それは怒るのも褒めるのも子どもに注目していることになるからです。

子どもは大人からの注目を得るために全エネルギーを
注いで生きていますから褒められたことのない子どもは
怒られてでもいいから大人から注目を得ようとします。

だから今までやってきた怒るというやり方が
うまくいかなかったのだから、
ちょっとやり方を変えてみましょうよというのが
子どもへの肯定的注目となります。

いわゆる子どもを「褒める」ということです。

ただ、「すごーい」とか「天才」とか「えらーい」と
言っておけばいいわけではなく、
具体的に何がどう良かったのかを明確に言葉にして伝えないと
子どもは褒められている意味が分からないことが多いのです。

特に「いい子だね」と褒められて育つ子どもは
常にいい子を演じなければ褒められないと思うようになり、
また、いい子と言うのはいつまで経っても達成することができないため
(いい子の程度が分かりにくいため)
「これでいい子かな?」「もうちょっと頑張らないといい子じゃないかな」
「いい子じゃないといけない」等と常に気にしながら
頑張り続けなければならないのです。
これほど、人生においてしんどいことはないです。

そして、子どもは「いい子」という程度の分からない言葉に
不安を覚えながら生きることになります。

だから、子どもに「いい子」という言葉を使いたい場合は
「○○していい子だね」と具体的に何が良いのかを教えてやるといいです。

しかし、言葉にして子どもを褒めなくても
子どもの行動を観察して記録をとっているだけでも
子どもの行動が良くなることが間々あります。

それは大人が子どもを観察するために注目しているからなのです。

つまり、子どもに注目するということは
子どもの良い行動も好ましくない行動も増やしてしまうということなのです。

そうであるなら、子どもに対して否定的な注目ではなく
肯定的注目をした方がいいですよといった話です。

昨日の講座では肯定的注目には様々な方法があり
それぞれにコツがいることをお話していきましたので
来週、参加者の記録を見るのが楽しみです。

きっと、お子さんの良いところに注目して
上手に褒めて1週間を過ごして来られると思います。
とっても楽しみです♪


こちらは昨日お出ししたみかん水です。
ほんのりみかんの味がしてリラックス効果がありますよ。

お部屋の香りはローズオットにしました。甘い薔薇の香りがします。
子育て中は本当に忙しいですからホルモンバランスを崩す方も多いので
それを整えてくれる作用があり精神的に安定させてくれる
ローズオットが昨日はいいような気がしました。

では来週は子どもの好ましくない行動を
怒らないでも減らせる方法をお伝えする予定です。

来年4月からご受講をお考えの方はこちらからお申込頂けます↓
第7期子どもをあたたかく育てるコツ講座

Webでも学べます↓
第2期Webで学ぶ子どもをあたたかく育てるコツ講座

かなり不定期ですがメルマガを発行しています。
子育てのコツや、行動理論に基づいた子どもとの関わり方、
多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。
ご希望の方はこちらからお申込できます。購読は無料です↓
ハートボイスプロジェクト無料メルマガお申込フォーム

どのように子どもを観察して記録する?

2017年10月11日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

広島で行動理論に基づき
子どもをあたたかく育てるコツをお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

さて、今日は子どもをあたたかく育てるコツ講座3回目で
子どもの行動観察の仕方と記録のポイントをお話しました。

子どもの行動を観察する時のポイントを知らないと
どうしても大人側が主観的に子どもの行動を見てしまうため
子どものありのままの行動を見ることができません。

だから5W1H(いつ、どこで、何を、どうして、どのように)を
観察して明確に記録していく必要があります。

また、子どもの行動の回数や時間なども
しっかりと記録していくことが大切です。

それは、お母さんが「うちの子はすぐに腹を立ててバカ!と言う」
と思っていても、実際に数を数えて見ると
「あら?そんなに怒っていなかったわ。
バカと言うのも一日にたったの3回だった」
ということも間々あるわけです。

つまり人の感覚というのは結構いい加減なところがあり
人それぞれ感じ方が違うため、表現が的確でないことも多いのです。

それで、子どもを観察して記録をとる時は
時間の長さや回数などはしっかり見ておかなければなりません。

そんなポイントを今日はお話しました。

そして、1週間の記録の気づきを各自発表したのですが
面白い発見をされた方がいました。

この方はご主人にお風呂へ入る前に
自分でタオルと下着を準備して欲しいという希望があり、
ご主人の目標行動を「自分でタオル・下着を準備してお風呂に入る」
とされて記録をつけていらっしゃいました。

それが、今日こんなことをおっしゃっていました。

「私、記録をつけて気づいたんです。
夫がお風呂に入る前に、お風呂に入るよ~って言っていたんです。
その時、夫はタオルと下着を用意してねなんて言ってもいないのに
私が勝手に反射的に立ち上がってタオルと下着を用意しようとしていたんです。
だから、私が反射的に立ち上がってタオルと下着を用意しなければ
夫は自分で用意するのだと分かったんです。
あ~はっはっはっはっは~」

ということで、夫にして欲しいと思っていながら
自らが率先して動き、夫の行動を阻んでいたということですね。

これを「おせっかい」と言います・笑

こんな気づきが沢山あって、今とっても楽しい講座が続いています。
今年12月中旬まで続くこの講座ですが、
いつものようにあっという間に終わるだろうなと思っています。
それは楽しいから♪

今日はデトックスウォ―タ―を出しました。
アロマティカスとリンゴとレモンが入っています。
さわやかな味です。

かなり不定期ですがメルマガを発行しています。
子育てのコツや、行動理論に基づいた子どもとの関わり方、
多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。
ご希望の方はこちらからお申込できます。購読は無料です↓
ハートボイスプロジェクト無料メルマガお申込フォーム

 

どんな大人が理想かな~?

2017年10月4日

人生・心

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング


こんにちは。
広島で行動理論に基づき子どもをあたたかく育てるコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今日は子どもをあたたかく育てるコツ講座2回目、
テーマは「大人のあり方」でした。

私達大人がどんな気持ちで、どんな意識で、どんな視点で、
子ども達を見ていけばいいのか、
そして、同時に自分自身をどのように見つめていけばいいのか
ということをお話した日でした。

私達は小さい頃から(今もなお)ずっと
周りの人達から数々の記憶をすり込まれながら生きています。

しかし、その記憶が自分自身を苦しめていることに気づかないまま
「~ねばならない」「~すべき」と思っていることが多く、
その考えを子ども達に押しつけていることもあります。

そうすると、私達大人が「~すべき」と思い込んで
「~しなければならない」と必死で生きてきたように、
子ども達もまた苦しんで生きていくことになるのですね。

そのため、この講座の2回目では
私達の脳にすり込まれてきた記憶が
どんなものなのかを私は必ず話します。

そして、子どもとの関係を何とかしたいと思った時
まず初めにやらなければならないことが
自分自身を見つめることになります。

・自分にはどんな感情があるのか
・自分にはどんな得意があってどんな苦手があるのか
・その自分の苦手は見方を変えるとどうなるのか
・自分がいつも子どもに言っているのはどんな言葉なのか
・自分にはリラックスする時間が一日にどのくらいあるのか

など多くのことに自分で気づいていかなければなりません。

そのため、最初の1カ月は、
お子さんの素の状態を観察して記録をとってきてもらいます。

この観察はお子さんを見ているのですが
実は自分自身も見ていくことになります。

つまり、お子さんを観察しながら、
自分自身を観察することになるのです。

そして今日はその1カ月分の観察を見せてもらいました。
「記録をとってみると、思った以上に子どもができていた」
とおっしゃった方が数名いらっしゃいました。

実は記録をとるだけで子どもの状態が良くなることがあります。
それは「大人の子どもへの注目」という大きな力によって
子どもに変化が現われるのです。

子どもは大人からの注目を得るために
相当なエネルギーを使って生きていますから
それが満たされることによって
親子関係がとても良好になることもあります。

今日はそんな「大人の注目」の大切さについても
たっぷりお話しました。

不定期ですがメルマガを発行しています。
子育てのコツや、行動理論に基づいた子どもとの関わり方、
多様な人達、違いを認め合える関係づくり等について書いています。
また、ハートボイスプロジェクトの講座案内等もお送りします。
ご希望の方はこちらからお申込できます。購読は無料です↓
ハートボイスプロジェクト無料メルマガお申込フォーム