ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2015年5月9日

子育て

発達障害

これは自閉症の子どもとお母さんの会話です。

母「もう3時間もゲームしてるよ。
  ゲームは1日2時間までって決めてるよね。
  ゲームは終わりです!」

子「分かった。すぐにやめる」

ーーー30分後ーーー

母「すぐにやめるって言ってから、30分も経ったんですけど。
  3時間30分もゲームするなんて、たいしたもんだ!
  このたいしたもんだ!っていうのは嫌味だよ」

子「自閉症の人って、嫌味が分からないから困るんだよ。
  嫌味って分からないから、本気でありがとうって答えちゃうんだよね」

と言いながらも、このお子さんは更に30分ゲームをしたそうです(笑)

このお母さんのすば
らしいところは

嫌味がどんなものかを具体的に教えているところです。

たいていの自閉症の子ども達(大人も同じ)が
嫌味を褒め言葉と捉えていることもありまして、、、
ぐちゃぐちゃの部屋を見たお母さんが
「まあ、なんてきれいな部屋なの」と言うと
「あ~、これでいいんだ」と思って
部屋を片付けようとしないということがよくあります。

どうか、自閉症の人達に嫌味を言わないでいただければと思います。
嫌味は通じませんから

伝えるときは、具体的に、ストレートに
どうすればいいかを伝えるのがポイントなのですね。

2015年5月7日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

こんにちは。
行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

今日は発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座2回目、
親のあり方とプログラムの考え方についてでした。


逆光で部屋が暗く映ってしまいました
今日のアロマはローズオットー。
バラの香りがしますよ。
ストレスからの解放によりイライラ改善、
ホルモンバランスを整えてくれます。


そして、今日のお茶はエルダーフラワーの甘い香りと
リンゴのフルーティーな香りがバランスよく調和した
オーガニックハーブティーです
お菓子はバナナチップス。

まずは、お茶とお菓子でくつろいで、
ちょっとしたおしゃべりをしてから講座開始。

まずは、1か月間、2つの行動を観察して
記録をとってきてくださったものを見させて頂き、
ちょっとしたアドバイスをしました。

皆さん、記録をつけることで
たくさんの気づきを得られていましたよ。

少しばかり私とのやりとりを紹介すると、、、

「私の言葉の使い方を変えると、夫が素直に聞いてくれる
ということに気づきました」
※この方はお子さんではなく夫婦関係を改善したいので
ご主人の行動観察をされています。
↑↑↑
すばらしい気づきですね。
この調子で観察していってください

「子どもの行動にはすべて意味があるって聞いて
観察していたら、子どもが走り回らなくなりました。
あれっ???」
↑↑↑
この方はお子さんが部屋を走り回るのを止めさせたいと思って、
行動観察していたら、子どもがぜんぜん部屋の中で
走り回らなくなったのだそうです。
それは、子どもが走り回らなくても満足できる遊びを
見つけられるよう上手に支援されたからかもしれませんね

「私、否定的な言葉ばかり、子供にかけていることに気づきました。
これじゃ、子どもも怒りますよね」
↑↑↑
すばらしい!
自分で気づくことができると、
自分を変えていくことできますから、
必ず、お子さんとの関係があたたかいものに
なっていきますよ

そして、親のあり方とプログラムの考え方について
お話しました。

親のあり方については首尾一貫が大切!
気分によって、同じことに対して
ほめたり、叱ったりしていては
子ども達はどうしていいか?
分からなくなってしまいます。
じゃ、どうしたらいいのか?ということを
具体的にお伝えしていきました。

プログラムの考え方は
がんばっている親や支援者を
応援するというもの。

まずは、子ども(または他者)を
観察するのが上手になって、
「ほめて、教えて、工夫して、待つこと」が
上手になるようにサポートしていきますよ~
といったことをお話しました。

これから1週間、
今日の講座のポイントをおさえながら
お子さんやご主人を観察しながら
記録をつけてきてくださいます

来週、お会いできることを楽しみにしています