ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2015年6月9日

学校

息子の小学校の家庭教育講演会
「イライラ・怒りゼロ!楽らく子育て術」
終了しました~!ほっ!

私は息子の小学校で
学年部の役員をしていて講演会担当です。

小学校の役員は
結構、大変ではありますが、、、
人に喜んでもらえることをすると
自分の幸せにもつながるのだな~と
最近、ことに思うようになりました。

というか、脳科学でも
親切なことをすると幸せを感じる
脳内物質「オキシトシン」が分泌されるとか。

さて、今回の講演会では
講師に広島大学大学院の石附智奈美先生をお呼びしました。

「お呼びしました」とか言っていますが、、、
私が運営している
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所の理事です(笑)

さて、なぜ?親は子どもにイライラしてしまうのか?
というところから先生にお話頂きました。

親は宿題を早くしてほしい、
字を丁寧に書いてほしい、
好き嫌いなく食べてほしい、
ゲームの時間を守ってほしいなどなど、、、
してほしいことだらけなのであります。

一方、子どもは
遊ぶことや、おやつを食べること以外は
したくないことが殆どですね。

つまり、両者に大きなギャップがあるわけです。

そうすると、こんな視点で子どもを見てはどうでしょうか?
と石附先生はおっしゃていました。

「自分のことは自分でするのが当たり前」ではなく
子ども達は日常生活の大半において
「やりたくないこと」を頑張ってやっている。

親に怒られないために、
認められるために、
期待に応えようと努力している。

そう考えると
「なんで○○しないの!」という思いから、
「なぜ?○○しないんだろう?
なぜ?○○できないんだろう?」という
疑問に変わってきますね。

ひょっとすると、
自分のペースを子どもに押し付けているかもしれませんよ
ということで、、、

参加者にはペアになってもらい、
一人が作業をしている間、
もう一人にはずっと「早くしなさい!」
「何やってるの?」「何度言えば分かるの?」と
急かしてもらいました。

その後、感想を聞くと
「放っておいて欲しいと思いました」

「分からなくて困っているのに
早くしろ!って言われると焦ってしまうので
一緒にやって助けて欲しいと思いました」

「ずっと、けなされているのは嫌だなと思って
もっと褒めて励まして欲しいと思いました」

「あ~、こうやって私は子どもをいつも
急かしているんだなって気づきました」
などなど、、、

皆さん、自分が子どもの頃、
感じていたことを思い出されたり、
今の自分の状態に気づいたりして、
「はっ」としていらっしゃいました。

それから、親は禁止や注意をすることが多いのですが、
やって欲しくない行動をわざわざ言葉にして
子どもの脳に記憶させるよりも、
どうせ記憶させるのであれば
やってほしい行動やこんな子になってほしい姿を
言葉にして記憶させてあげるほうが
学習する上で効果的ですよ~と
石附先生がおっしゃった辺りから、、、

皆さん「ぎょ、ぎょっ!」と苦笑され始めました。

子どもに良い行動を定着させたければ
やってほしい行動を見たときに
即座に褒めることが必要なのです。

例えば、宿題をやり始めたら
すぐに「うわ!宿題、自分からやろうとしたね~。
すごいね~」なんて褒めるわけです。

そうすると、子どもはうれしくなって
宿題がんばろうかなって思えるのですね。

子どもが何かやり遂げるまで待っていると
褒めることがなかなかできませんから
子どもが何かやり始めたときに
即座に褒めるのがコツなのです。

とまあ、子どもの将来を案じて
「今、ちゃんとしつけておかないと!」と焦って
子どものできていない部分ばかりに注目していると、
子どもと親の関係は悪くなるばかりですよ~と。

自分が思い込んでいる「ねばならない」は
実は「できればやった方がいい」くらいに考えて
自分を追い込まないでくださいねという
お話でした。

皆さん、「普段の子どもへの声掛けや
自分の発言がいかに子どもに影響を及ぼすかがよく分かりました。
褒めることの大切さが身にしみます」と言いながら
帰っていかれました。

講演会終了後はラジオ局へ行き、
自閉症の人達はなぜ人づきあいが難しいのかを
しゃべりました~。
今日はよく働きました。

ラジオでしゃべった内容はこちらから↓
「発達障害は理解とサポートがあれば個性になる」