ハートボイスプロジェクト

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2015年8月7日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

考え方の中に常に「相手が間違っている」があると
たいてい暴力や暴言が出やすくなります。

それは、「自分は正しい。間違っていない」
といった考えがありますから、、、

「私が正しい」と言わせたい、
従わせたいといったような感情が出てきて
何としても相手を変えようとするわけです。

でも、相手はそう簡単には変わってくれませんから
相手を変えようとすると、無理が生じますから
いつしか暴言や暴力で
自分の考え方に従わせようとするようになります。

こういったことは、子育て中はしょっちゅう起こります。
それは、子どもは自分の思うがままに
自由に生きていますから、、、
親が思うようには従ってくれないからです。

一方、親の方も長年生きてきた中で、
「○○あるべきだ」とか「○○してあたりまえ」
「○○すべき」「○○できなければならない」などなど、、、

たくさんの固定観念ができてきていますから
子どもに「しつけ」と称して
「こうあるべき」といったことを押しつけてしまうことが多くなります。

でも、ちょっと立ち止まってみると
「うん?人ってみんな違うよね?
子どもだって同じじゃなくていいよね?」なんて
思えるのですが、、、

日々の生活に追われていると、
なかなか、客観的に自分を見ることができなくなってしまいます。

近年、DV(家庭内暴力)が増えてきていますが
DVにつながる価値観というのは、
たいてい「私の方が偉い」という考え方があります。

また、「私が正しい」や「あなたが間違っている」といった
考え方が習慣化してきているので、
言葉や態度、行動に出やすくなります。

ことに弱い立場である子どもや妻に暴力は向きやすいのですね。

つまり、弱い立場の人達に「暴言」や「暴力」が出始めたら
自分の「私が正しくて、相手が間違っている」といった考え方を
改めなければいけない時が来ているということなんですね。

こういう風に↓
「誰が正しいかなんて分からない。
みんな考え方は違う。
自分もOK! 相手もOK!」と考えられると
暴言や暴力はなくなっていくのですが、、、

自分で気づいて「変わりたい」といった気持ちにならなければ
そう簡単に人は変われませんね。
ここが難し~い。

でも、気づいただけで十分すばらしい!
ちょとづつ、ちょっとづつ、考え方を修正していくのです。
それも、1年くらいかけて

そうしているうちに、いつしか、暴言も、暴力も、なくなっていきます。
そう!暴言や暴力は「考え方のゆがみ」から来ているのですね。

NPO法人女性・人権センターステップ理事長の
栗原加代美さんのインタビューが参考になりますよ。読んでみてください↓
「お前が間違っている」がDVを生む
加害者構成プログラム講師が語るDVにつながる3つの価値観とは?」

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広島初の養成講座スタートを記念しての講演会です。
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