ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2015年9月2日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

教育熱心な親ほど
子ども達を苦しめてしまうことは
たいていの人が知っていることですが、、、

それでも、教育熱心な家族の中で
幸せに感じている子どももいるかもしれない!?
なんて思いながら、、、
観察してみているのですが、、、

やはり、子ども達は実に苦しそうです。

典型的な例を、
人物が特定されないように
いろいろなケースをおりまぜて書いてみます。

月曜日→水泳
火曜日→英語
水曜日→ピアノ
木曜日→学習塾
金曜日→習字
土曜日→体操
といったスケジュールを幼稚園の年中さんから続けていました。

小学2年生になった頃から
帰りの会の時間あたりから
頭が痛くなって、体の力がでなくなり
ぐったりして保健室へ行くようになりました。

それからしばらくして、ときたま学校を休むようになり
3学期には不登校になってしまいました。

でも、お母さんは一向にお子さんの状態に気づきません。

次第にお母さんは「うちの子、発達障害かもしれない」と
思い始めたようで、あちこちへ相談に行き始めます。

私が見る限り、そのお子さんには
発達障害の特性が多くあるようには見えませんし
耳からの情報処理も実によく、
察する力もあり、コミュニケーション力もかなりのものと感じます。

でも、お母さんは「この子は発達障害」と思い始めています。

検査の結果、
このお子さんは発達障害ではなく
お母さんが教育熱心すぎて、
お子さんを疲弊させてしまっていたということでした。

こういったケースも間々あり、
何でもかんでも「発達障害」のせいにする
人達が増えてきています。

やはり、私達大人は自分自身の状態や
育ってきた環境などから、
どういった背景が自分の子どもに影響していくかを
よく知っておかないと、
子どもをがんじがらめにしてしまいます。

また、子育てはサポートを他者から受けてもいいのだと
いうことを知っておかないと、
お母さん一人でがんばってしまうことに
なってしまいます。

お姑さんに、また何か言われるのではないか?とか
いろいろ心配がありますよね。

そういったときはカウンセリングを受けてもいいのです。
どうか、お母さん一人でがんばらないで欲しいと思います。

子育てというのは、
どうしても自身の生い立ちを回想することになってしまいますから
自身が何らかのコンプレックスや思い出したくない記憶等があると
そのコンプレックスや記憶をなんとか解消しようと
子どもに向かうことがあるのです。

こういったことを知っておくだけでも、
気持ちが楽になることもありますから、
やはり「知る」ということ(勉強)は大切です。

知識があると自分自身のことに気づくことができて
改善していくことができるのですね。

教育ジャーナリストのおおた としまさ氏が
「教育」が子供を追いつめることについて書いていらっしゃいます。
読んでみてください。なるほど!と思うはずです↓
PRESIDENT Online
なぜ教育熱心な親ほど子供を追いつめてしまうのか?

子どもをあたたかく育てるコツ講座に1席キャンセルが出ました。
ご興味のある方はこちらをよく読んでからお申込ください↓
発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座