ハートボイスプロジェクト

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育児は大変な仕事

2015年10月3日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

子育て中は、実に忙しい毎日を送ることになるのですが、、、
実際に子どものそばにいないと、
その忙しさを実感できないため、

「どうしてそんなに忙しいんだろう?」とか、

「疲れて、今日は晩御飯が作れなかったなんて
どれほど怠けているんだろうか?」とか、

「外で働くよりも、子どもと一緒にずっといるんだから
家でのんびりしているんだろうな~」なんて
思っている人もいるかもしれませんね。

いえいえ、そんなことは全くありません。
お母さん達は大忙しで奮闘しています。

ましてや、発達障害の子どもを育てているお母さん達は
もっと、もっと忙しい場合もあります。

なかなか夜寝てくれない。

寝たと思ったらすぐに起きて、ギャーギャー泣く。

一晩中寝ないで、遊び続ける。

体中が皮膚炎になっていて一日中グズグズ言う。

ベビーカーに乗せて揺らしていないと機嫌が悪いので
ずっとベビーカーを押し続けなければならない。

歩き出したかと思ったら、いきなり走り始め
どこに行ってしまうか分からない。

すぐに道路に飛び出す。

喘息がひどい。

などなど、、、挙げるときりがないくらいだと思います。

前回も書きましたが、
やはり体験してみないことには
大変さというのは理解できませんから、
体験するのが一番です。

そこで、実際に体験してみたお父さんがいましたよ。
そのお父さんのブログがありますから読んでみてください↓
三十路男の悪あがき
「育児疲れで晩ご飯が作れない」って妻が言うから実際に検証してみた

読んでみてどうでしたか?

お母さん達はお昼ご飯をゆっくり食べる時間もないのですよ。
そんなお母さん達をねぎらってあげて欲しいと思います。

お母さんはやっぱりスゴイのです!

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さて、広島で「学習・発達支援員養成講座」を
10月25日から開講します。

この講座は将来、広島の小学校や中学校で
専門性のある支援員として働くためのものですが、

児童デイや塾で働く方、学校の先生方や保護者にも
子ども達への関わり方を学ぶことができるのでオススメです。

発達障害の子ども達の幼少期から成人期にかけての関わり方を学んで、
職場で技術や知識を活かしてみたい方はこちらからお申込できます↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

できるところに目を向けよう!

2015年9月16日

子育て

親でも教師でもスポーツコーチでも
子どもに関わる人達は子どもとの関係を
大切にしないといけませんね。

ときどき、
子どもとの人間関係が崩れてしまっているのに、
ずーっと、子どもに注意をし続けている人がいます。

その子どもに、指摘し続けるから
大人との人間関係が崩れてしまっているのに、、、
何度も何度も、その子に注意をしているわけです。

どうやら、この大人は
その子が気になってしょうがないのでしょう。

できている子どもに目を向けて、
できている子どもを褒めていれば、
できていない子どもは、
できている子どもを見て学ぶことができるのです。

大人は子どものできないところに
目を向けるのではなく、
できているところに目を
向けることが大切だと思うのです。

できないところばかりに目を向ける社会ではなくて、
できているところに目を向ける社会にしていきたいものです。

10月4日(日)脳科学から見た発達障害セミナーを開きます。
発達障害は脳科学から見ると、とても分かりやすいですよ。
子どものできているところに目が向くようになります。
現在、お申込を受付けています↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

子どもを「ダメだ、ダメだ」って言わないで~

2015年9月8日

子育て

あのね、
子どもにダメだ、ダメだって怒っていると、
子どもは、
どんどん「自分はダメな人間だ」と思ってしまって、
本当にダメ人間になってしまうのですよ。

子どもに「すごいね」「えらいね」と言って
どんなところがすごいのか、
どんなところがえらいのかを
丁寧に教えてやりながら関わっていると、、、

子どもは自分の良さが分かってきて、
少~しずつではあっても、
自己肯定感を持って大人になっていけるのですね。

自分の子どもとよその子どもを比べちゃいけないんです。
みんな違うんだから~。

その子の昨日と今日を比べてみてくださーい!
ちゃんと成長していますから~♪

今日は短めのブログでした~!

9月26日(土)に開催する
アスペルガー症候群当事者の兼田絢未さんと
日本インクルーシブ教育研究所の中谷美佐子の
インクルーシブなトークショー、
今回のテーマは
「本音と建て前、言語と非言語コミュニケーション」です。
現在、お申込を受付けています↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

10月4日(日)脳科学から見た発達障害セミナーを開きます。
講師は県立広島病院小児感覚器科主任部長の益田慎先生と
広島大学大学院医歯薬保健学研究院講師の石附智奈美先生です。
現在、お申込を受付けています↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

子どもを追い詰めてしまう?理由は…

2015年9月2日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

教育熱心な親ほど
子ども達を苦しめてしまうことは
たいていの人が知っていることですが、、、

それでも、教育熱心な家族の中で
幸せに感じている子どももいるかもしれない!?
なんて思いながら、、、
観察してみているのですが、、、

やはり、子ども達は実に苦しそうです。

典型的な例を、
人物が特定されないように
いろいろなケースをおりまぜて書いてみます。

月曜日→水泳
火曜日→英語
水曜日→ピアノ
木曜日→学習塾
金曜日→習字
土曜日→体操
といったスケジュールを幼稚園の年中さんから続けていました。

小学2年生になった頃から
帰りの会の時間あたりから
頭が痛くなって、体の力がでなくなり
ぐったりして保健室へ行くようになりました。

それからしばらくして、ときたま学校を休むようになり
3学期には不登校になってしまいました。

でも、お母さんは一向にお子さんの状態に気づきません。

次第にお母さんは「うちの子、発達障害かもしれない」と
思い始めたようで、あちこちへ相談に行き始めます。

私が見る限り、そのお子さんには
発達障害の特性が多くあるようには見えませんし
耳からの情報処理も実によく、
察する力もあり、コミュニケーション力もかなりのものと感じます。

でも、お母さんは「この子は発達障害」と思い始めています。

検査の結果、
このお子さんは発達障害ではなく
お母さんが教育熱心すぎて、
お子さんを疲弊させてしまっていたということでした。

こういったケースも間々あり、
何でもかんでも「発達障害」のせいにする
人達が増えてきています。

やはり、私達大人は自分自身の状態や
育ってきた環境などから、
どういった背景が自分の子どもに影響していくかを
よく知っておかないと、
子どもをがんじがらめにしてしまいます。

また、子育てはサポートを他者から受けてもいいのだと
いうことを知っておかないと、
お母さん一人でがんばってしまうことに
なってしまいます。

お姑さんに、また何か言われるのではないか?とか
いろいろ心配がありますよね。

そういったときはカウンセリングを受けてもいいのです。
どうか、お母さん一人でがんばらないで欲しいと思います。

子育てというのは、
どうしても自身の生い立ちを回想することになってしまいますから
自身が何らかのコンプレックスや思い出したくない記憶等があると
そのコンプレックスや記憶をなんとか解消しようと
子どもに向かうことがあるのです。

こういったことを知っておくだけでも、
気持ちが楽になることもありますから、
やはり「知る」ということ(勉強)は大切です。

知識があると自分自身のことに気づくことができて
改善していくことができるのですね。

教育ジャーナリストのおおた としまさ氏が
「教育」が子供を追いつめることについて書いていらっしゃいます。
読んでみてください。なるほど!と思うはずです↓
PRESIDENT Online
なぜ教育熱心な親ほど子供を追いつめてしまうのか?

子どもをあたたかく育てるコツ講座に1席キャンセルが出ました。
ご興味のある方はこちらをよく読んでからお申込ください↓
発達障害の子どもをあたたかく育てるコツ講座

自分の子どもの発達に気づくということ

2015年8月31日

子育て

行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

さて、保育士さんや学校の先生達が困っていることの一つに
「お母さんが子供のことに気づかない」という問題があります。

確かに、親は自分の子どもが普通であって欲しいと
のぞんでいることが多く、少しでも他の子と比べて
遅れがあるなどと思いたくないといった気持ちがあるものです。

しかし、母親も子どもと共に成長していき
次第に「人はみんな違って当たり前」で
「発達の仕方も、それぞれ」ということを理解していくわけですが、
それをすぐには理解できないのが人間なのです。

でも、常にいろんな子ども達を見ている
保育士さんだとか学校の先生達は
お医者さんではないけれど、感が良くて
なんとなくではあっても気づくのです。

「この子の得意や不得意を正確に知りたいな~。
この子のために何をしたらいいかを明確にしたいな~。
具体的に分かったら、この子が将来、大人になった時
困らないようにしてあげられるのに、、、」と思うのです。

でも、お母さん達は子どもを産んで、まだ数年しか経っていませんから、
それも、自分が生んだ子どもと親戚の子どもの数くらいしか
子どもの発達過程を見たことがないことが多いのです。

子どもの発達について
特別に勉強したことがある人はほとんどいないのが現状です。

そうすると、、、
「なんだか、うちの子、育てにくいな~」
「しんどいな~」
「どうしていいか?分からないな~」と
思っていても、、、

それが、まさか発達障害に結びつくとは
思ってもみませんし、
発達障害という言葉すら知らないのが常です。

また、たいていの親が自分の子どもには
障害がない方がいいといった「思い込み」がありますから、
発達障害などといった言葉を聞いただけで
地獄の底に落とされたような気持ちになる人もいるのです。

だから、子ども達に関わる仕事をしている人達にはお願いがあります。
お母さん達に伝えるときは、まずはお子さんたちの良い面を
伝えてあげて欲しいのです。

そして、苦手な面や困難さは工夫をすれば大丈夫!
今はict機器だって使える、
コミュニケーションが難しくたって
ロボットが代わりに話してくれる時代にもなってきている、
人も助けてくれる!と感じられるような
言葉がけにつとめてもらえるといいんだけどな~。

そこから、その子の困難さをみんなで支えて
私達はお母さんと一緒に、
お子さんが生きやすくなるようにしていきたいのだということを
理解してもらえるように、、、

そして、
「この子を育てるのはお母さんだけじゃなくて
私達がいつも一緒ですから安心してください。
大丈夫です」

って、伝えて欲しいのです。

そうしたら、お母さんだって安心して
少しずつ、自分の子どものユニークさを
受けとめられるようになっていきます。

時間はかかっても、必ず、お母さんも子どもと一緒に
成長していくんですね。

お母さんの周りにいる大人たちは
じっくり時間をかけてお母さん達の支えになって頂けると
いいな~といつも思っています。

お母さん達には、子育ての不安がいっぱいあります。
お母さん達は支えを必要としています。
その支えがないと、穏やかな子育てはなかなか難しいのです。

子育てと言うのは、お母さん一人で頑張るのではなくて
みんなでお母さんを支えて、
お母さんがよりよい子育てができるように
私達みんなで応援することだと思っています。

もっと、もっと、たくさんの人達が
お母さん達の気持ちに寄り添ってくださると
うれしいです。

こちらのお母さんのブログを読んでみてください。
お母さんの気持ちがとてもよく分かります↓
camellia☆本来の自分を知ることで、毎日HAPPYになるお手伝い☆
療育センターへ行くとことに悩まなかったのは?

9月13日(日)開催のLSA(学習・発達支援員)
養成講座・記念講演会は明日、お申込を〆切ります!
学校関係者、児童デイ、家庭教師、塾講師、子どもに関わる仕事をしている人、
子育てが一段落した保護者の方々でご興味ありましたら、
本日中にお申込頂けると助かります↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所