ハートボイスプロジェクト

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2015年6月12日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

こんにちは。
行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

今日は7回目の講座でした。
テーマは「困った行動を減らす・クールダウン」です。

子どもの困った行動を減らすためには
上手に見て見ぬふりをしながら
子どものよい行動が出てきたとき、
すかさず褒めることが大切なのだと
前回お伝えしました。

今日は、目の前にどうしても
困った行動を増やしてしまう
要因となるものから離れるために
クールダウンの方法をお伝えしました。

クールダウンというのは、
ちょっと、その場所から離れて
気持ちを落ち着かせるということです。

かっかかっかしている親の前にいる
子どもはますますギャーギャー言うようになりますから、
親がちょっとその場を離れる等の工夫が必要です。

一方、子どももギャーとなってしまう対象から
離れるためのクールダウンの方法についても
お話しました。

でも、子どもにクールダウンさせる前に
私たち大人の方がクールダウンしないと
いけないことの方が多かったり、、、笑

そんなお話をしながら、
クールダウンやタイムアウトを
どのようにしていけばいいかを詳しくお伝えしました。

参加者の皆さんが
「クールダウンやタイムアウトをする前に
子どもを褒めることが上手にならないといけませんね」と
おっしゃっているのを聞いて、
今日も、とてもうれしくなりました。


疲れた心を元気にさせるアロマ(シナモン)をたいてみましたよ。


皆さん、子育てや職場でお疲れのようでしたので、
脳ストレス解消という音楽をかけてみました。

支援者のSさんが「ここに来ると落ち着きます。子どもへの関わり方だけでなく
自分の身体や心を整えることができるので、学びが多いです。感謝です」と
おっしゃってくださり、とてもうれしかったです。ありがとうございました。

2015年6月11日

発達障害

ここのところ、
栗原類さんがADHDの一つ
注意欠陥障害(ADD)だと
TVでおっしゃったことから、
ADHDってなんだろう?
ADDってなんだろう?と思う方が ac
増えてきたように感じます。

実際のところ、分かっているようで
分かっていない人が多いのでは?!と思います。

一般社会では、
障害=ない方がいいもの、劣っていること等
といった固定観念を持っている人が
多いかもしれないのですが、、、

障害というのは
「違うところ」と捉えるといいんじゃないかな?と
私は思っています。

人に障害があるのではないのですね。
人と人との間に「互いの違いを理解しえない」
「理解できるほど違いを知らない」という
障害=障壁があると
私は捉えています。

そう捉えると、
もっと多様性を認めることができるんじゃないかな~?

さて、栗原類さんのおかげで
多くの人達に興味をもってもらえたADHDについて
ひとまず、簡単にでも知りたいという方は
kaienのホームページの解説が分かりやすいかもしれません↓
kaien ENABLING EXCELLENCE
ADHD(注意欠如多動性障害)

おそらく、これを読むと
皆さん「私も~」といった感じになると思います。

そう、みんなADHDの特性を持っているんです。
ただ、度が過ぎるとなると
生活や仕事に支障が出てきますから、
そこは、社会的支援を受けたり
自分で工夫できるようになれるといいですね。

※ADHDの特性がたくさんあるから
仕方ないから、人に迷惑をかけても許してくれよ~という
意味ではありません。

自分も周りの人もADHDの特性に気づいて
不具合が起きているところは
どのように工夫して生きればいいかを
支援者と共に考えることが必要です。

そして、欠点を欠点のまま
長所に変えるということ。
これが大切です。

例えば、、、
短気ですぐに怒ってしまうという人がいたとします。
短気は欠点として出れば、
「怒りっぽい人」となってしまいますが、、、

長所として出して行けば
「行動力のある人」や
「瞬発力のある人」
「仕事が早い人」になれるわけです。

こうやって短所を短所のまま
長所に変えていく!

これがいいですね

さあ、ADHDについても勉強していきましょう。
「知る」は力なり!

2015年6月9日

学校

息子の小学校の家庭教育講演会
「イライラ・怒りゼロ!楽らく子育て術」
終了しました~!ほっ!

私は息子の小学校で
学年部の役員をしていて講演会担当です。

小学校の役員は
結構、大変ではありますが、、、
人に喜んでもらえることをすると
自分の幸せにもつながるのだな~と
最近、ことに思うようになりました。

というか、脳科学でも
親切なことをすると幸せを感じる
脳内物質「オキシトシン」が分泌されるとか。

さて、今回の講演会では
講師に広島大学大学院の石附智奈美先生をお呼びしました。

「お呼びしました」とか言っていますが、、、
私が運営している
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所の理事です(笑)

さて、なぜ?親は子どもにイライラしてしまうのか?
というところから先生にお話頂きました。

親は宿題を早くしてほしい、
字を丁寧に書いてほしい、
好き嫌いなく食べてほしい、
ゲームの時間を守ってほしいなどなど、、、
してほしいことだらけなのであります。

一方、子どもは
遊ぶことや、おやつを食べること以外は
したくないことが殆どですね。

つまり、両者に大きなギャップがあるわけです。

そうすると、こんな視点で子どもを見てはどうでしょうか?
と石附先生はおっしゃていました。

「自分のことは自分でするのが当たり前」ではなく
子ども達は日常生活の大半において
「やりたくないこと」を頑張ってやっている。

親に怒られないために、
認められるために、
期待に応えようと努力している。

そう考えると
「なんで○○しないの!」という思いから、
「なぜ?○○しないんだろう?
なぜ?○○できないんだろう?」という
疑問に変わってきますね。

ひょっとすると、
自分のペースを子どもに押し付けているかもしれませんよ
ということで、、、

参加者にはペアになってもらい、
一人が作業をしている間、
もう一人にはずっと「早くしなさい!」
「何やってるの?」「何度言えば分かるの?」と
急かしてもらいました。

その後、感想を聞くと
「放っておいて欲しいと思いました」

「分からなくて困っているのに
早くしろ!って言われると焦ってしまうので
一緒にやって助けて欲しいと思いました」

「ずっと、けなされているのは嫌だなと思って
もっと褒めて励まして欲しいと思いました」

「あ~、こうやって私は子どもをいつも
急かしているんだなって気づきました」
などなど、、、

皆さん、自分が子どもの頃、
感じていたことを思い出されたり、
今の自分の状態に気づいたりして、
「はっ」としていらっしゃいました。

それから、親は禁止や注意をすることが多いのですが、
やって欲しくない行動をわざわざ言葉にして
子どもの脳に記憶させるよりも、
どうせ記憶させるのであれば
やってほしい行動やこんな子になってほしい姿を
言葉にして記憶させてあげるほうが
学習する上で効果的ですよ~と
石附先生がおっしゃった辺りから、、、

皆さん「ぎょ、ぎょっ!」と苦笑され始めました。

子どもに良い行動を定着させたければ
やってほしい行動を見たときに
即座に褒めることが必要なのです。

例えば、宿題をやり始めたら
すぐに「うわ!宿題、自分からやろうとしたね~。
すごいね~」なんて褒めるわけです。

そうすると、子どもはうれしくなって
宿題がんばろうかなって思えるのですね。

子どもが何かやり遂げるまで待っていると
褒めることがなかなかできませんから
子どもが何かやり始めたときに
即座に褒めるのがコツなのです。

とまあ、子どもの将来を案じて
「今、ちゃんとしつけておかないと!」と焦って
子どものできていない部分ばかりに注目していると、
子どもと親の関係は悪くなるばかりですよ~と。

自分が思い込んでいる「ねばならない」は
実は「できればやった方がいい」くらいに考えて
自分を追い込まないでくださいねという
お話でした。

皆さん、「普段の子どもへの声掛けや
自分の発言がいかに子どもに影響を及ぼすかがよく分かりました。
褒めることの大切さが身にしみます」と言いながら
帰っていかれました。

講演会終了後はラジオ局へ行き、
自閉症の人達はなぜ人づきあいが難しいのかを
しゃべりました~。
今日はよく働きました。

ラジオでしゃべった内容はこちらから↓
「発達障害は理解とサポートがあれば個性になる」

2015年6月8日

人生・心

先日、ふと、30年以上前のことを思い出しました。

大学1年生の時、
一般教養の何の科目だったか?
忘れてしまったのですが、、、
「星の王子さま」を読んで
感想文を提出する授業があったのです。

このとき、
私は初めて
「星の王子さま」という本を読みました。

この本は
フランス人飛行士で小説家の
サン・テグジュペリの代表作で
1943年にアメリカで出版されました。

「星の王子さま」の体裁は
児童文学なのですが、、、
子どもの心を失ってしまった
大人に向けての示唆に富んでいます。

一部内容を抜粋します。

「さよなら」ときつねがいった。

「ぼくの秘密をいうよ。
すごくかんたんなことだ。
心で見なければ、よく見えないっていうこと。
大切なことって、目には見えない」

このきつねが言った言葉は
今でも私の脳裏に焼きついています。

当時の私は、この言葉の意味を
真剣に考えた記憶があります。
※それは感想文を書かないといけないから・笑

「大切なことは目に見えない」とは
心の目で見るということなのか?
それは感じとるということなのか?

それとも、自分をからっぽ(無)にしないと
本当のことは分からないということなのか?

私は真実を見ていないということなのか?

いやいや、私は物事を色のついたメガネで
見ているということかな?とか、、、
いろいろ考えまくって
必死で感想文を書いた記憶があります。

あれから30年以上生きてきて思うこと、、、
やはり、大切なものやことを
見るのは本当に難しい。

本当のことを知るには
一寸の曇りもない心が必要だということ。

子どもの話に耳をすまし、
子どもの奥底の心に目を向けること。

そして、他者が自分と同じではないという気づき。

自分の尺度で人を見てはいけないということ。

人はみんな自分が普通だと思っていることが多いけれど
実は、みんな普通ではなく「違う」ということ。

いろいろたくさん思うことはあるけれど、
やはり「大切なものは目にみえない」の言葉につきます。

この言葉をつかった素敵なキーホルダーを見つけました↓
わたしのフクシ。
見えない障害バッジ

2015年6月6日

学校

こんにちは。
行動理論に基づき、子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

さて、皆さんは子ども達の
心の奥底の声を
聴こうとしていますか?

本当に子ども達は
今の教育システムの中で
勉強が楽しい、
人と関わることが楽しい、
教師という仕事がステキ!
将来は学校で働きたい、、、
と思っているでしょうか?

ちょっと、このあたりのことを
自分に問いかけてみてみましょう。

実は、学校という場所で
苦しみながら学んでいる子どもが
実に多いのですよ。

不登校の子ども達がなぜ?
こんなにも増えてきているのかを
ここで考えてみませんか?

先月27日、
超党派の議員連盟は
不登校の児童・生徒が通う「フリースクール」での
学習を義務教育の制度に位置づける
「多様な教育機会確保法案(仮称)」を
国会へ提出する方針と定めましたね。

このように国も動いていかなければならないほど、
不登校の子ども達がが増えているのです。

では、不登校を選んだ子どもの気持ちを
ちょっと覗いてみましょう。

地球で生きる宇宙人さんが
「学校は、行かなくてもいい」と題して
心の内を書いていらっしゃいますよ。

「学校に行くことが、必要ない子どももいるよ。
そういう子にとって、
学校へ行くことは、ただの負荷なんだよね。

それは、
乗り越えるべきもの、成長するための負荷ではなく、

ただの痛みで、必要ないものなんです。
いや、その子の心が死んでしまうよ。

あえて、言おうと思うけれども。

学校は、自分の中の何かを殺して、
身体や心をすり減らしてまで
行く価値なんてないよ」

ちょっと読んでみてください。
子ども達の心が見えてきます↓
地球人っぽく生きるのやめました~ニンゲンッテ、
ワカラナイ。から、見えてきたもの。