ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

第4期 子どもをあたたかく育てるコツ講座 本日スタート!

2016年9月9日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

淡い花とアイビー ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づき、
子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

本日、【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
第4期がスタートしました。

今日は第一回目なので、
皆さん緊張されていると思いまして、、、

森林浴しているような感じになると
リラックスできていいかなっと思って、、、

更には空気をきれいにしてくれるらしいという
アロマを焚いてみました。

※シトロンとかグレープフルーツ、コリアンダー、
フリージア、サンタル、シダー、バニラがミックスされた
アロマです。

効果はどのように表れたか?
定かではありませんが、、、
のんびり楽しくお話できたように思います。

さて、今日は初日ですから、
7~8月にかけてのお子さん達の様子をお伺いしたり
これからお子さんのどんな行動を
どんな時間帯に観察してみるか?や、

お子さんの好きな食べ物を教えて頂いて
食生活を少しずつ改善していける方法等をお話しました。

今日はなぜか?
玄米ご飯の美味しい焚き方について
話していた私です。

なに話しとるんか?
子どもの行動に玄米ご飯がどう関係あるんかい?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

食べ物で行動を改善できた例をいくつも見てきた私としては
まずは、理論だけでなく食生活も!ということで
子どもをあたたかく育てるコツ講座では
食事についても気をつけるポイントをお話しています。

そして、子どもの行動改善をはかるために
2つの目標行動を選んでもらって
1か月間、観察記録をとる方法をお伝えしました。

これから1か月間は、何も考えずに
ただただ子どもを観察して記録をとることに専念してもらいます。

しかし、一日中、子どもを見ていないといけないわけではなく
一日1回5分程度、毎日観察するだけなので
そんなに負担にはならないと思います。

それで、観察というのはスゴイことがいつも起きるのですよ。

私がお母さん達に
直接「こうですよ。ああですよ」とお伝えしなくても
お母さん達が自分で子どものことに気づいて
素晴しい対応をされるようになるのです。

母はやっぱり偉大なのであります。

では、1か月後、お楽しみに~♪

学習・発達支援員養成講座を10月2日から開始します。
それにあたり無料説明会を9月19日(月・祝)に開きますので
支援員になりたいと思っていらっしゃる方はどうぞお申込ください↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所

自信がないときは…どうする?

2016年8月5日

子育て

花 ペアレントトレーニング

広島で行動理論に基づき
子育てが楽しくなるコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

さて、私のところにいらっしゃるお母さん方が
よくおっしゃる言葉があります。

それは「子育てに自信がないんです」です。

「自信」というのは
「自分」を「信じる」と書いて
「自信」というくらいですから、
やはり、自分を信じることができるようにならないと
自信はつかないのだろうな~と思います。

じゃ、どうするか?

私はいつも
「ちょっとづつでいいから、
発達障害について
正しく理解していくしかないでしょうね~」と
言っています。

それは、中途半端な知識では
発達障害の子ども達への対応は
うまくいかないことが多いからです。

それは、発達障害について
深く理解していなければ
なぜ?子どもがそういった行動をするのか?
なぜ?子どもがそのようなことを言うのか?など
分からなくて腹が立ってしまうからです。

もちろん、発達障害に関して
何の知識もないけれど、
とてもうまく対応して
穏やかな暮らしをしている人たちだっています。

でも、それは、ほんの一部の人達だけです。

子どもの困難さに気づいて
自然にサポートしていたり、
一般的には良しとされない行為であっても
肯定的な見方でその子の良さとして
引き出していたりするお母さんもいたりします。

そんなこと、みんながみんな、
そう簡単にできるわけではありませんから、
やはり、地道に勉強していくしかないのですね。

そうすると、子どもたちの行動の意味が
一つ一つ分かってきますから
お母さんの気持ちも楽になりますし、
子どももお母さんから理解されていると感じて
安定してくることが多いように思います。

大人でも子どもでも、どんな行動にも
必ず理由がありますから、
その行動の意味(背景や理由)が分かってくると、
どうすればいいのか?
どう言葉をかければいいのか?
どのように支えればいいのか?などが
明確に分かってくるのですね。

そうすると、自分の中で「すとん」と落ちて
「あ~、そうだったのか。こうすればいいんだ」と
分かってくると、
少しずつ「私、大丈夫!子どももOK!」となってきます。

そして、うまくいった対応や言葉がけを
積み重ねていくことで、
いつしか「自信」が持てるようになっていくのですね。

だから、発達障害は、
中途半端な知識ではマイナス思考になるだけで
何にもいいことはありませんから、
本であれば、とりあえず10冊くらいは読んで、
この人に教えてもらいたいという先生(専門家)を見つけて、
ぜひ、その先生について
2~3年は勉強してみるといいと思いますよ。

また、いろんな先生(専門家)のお話を聞くことも大切です。
それは1人の先生を絶対視し始めると
たいていの人が「~ねばならない」とか
「~すべき」思考に陥ってしまうからです。

私は「ねばならない病」とよんでいますが(笑)
この病は実にやっかいで
生きづらさを更に加速させていきますから、
十分にお気を付けいただければと思います。

そうしているうちに、
「な~んだ、発達障害って自分にもある特性で
その度合い(程度)が強く出すぎたとき、
子ども達が生きにくくなっているんだな」ということが
分かるようになります。

そうすると、どのように対応すると
互いに心地よくいられるかということを人は考え始めます。

そして、一番大切なこと。

それは、自分の考え方や捉え方、
見方などを変えていくことで、
どんなときも幸せでいられるということに
気づいていくのですね。

誰しも、一足飛びには
「自信」をつけることはできませんから
自信がないときは勉強するしかないと
私は思っています。

学習・発達支援員養成講座を
この10月から広島で開始します。
発達障害の子ども達への理解が深まり
関わり方が分かります。定員35名です↓
第2期LSA(学習・発達支援員)養成講座
全9回(2016年10月~2017年6月)

また、9月11日(日)には
第1期学習・発達支援員のフォロアップ研修を開催します。
この研修は学習・発達支援員になっていない方でも
日本インクルーシブ教育研究所の会員であれば参加できます↓
脳科学に基づいた子どものみかた
応用行動分析に基づいた子どもの褒め方・叱り方

 

良い行動を増やすための「無視」ってどんなもの?

2016年6月5日

子育て

学校

思春期

支援・トレーニング

発達障害

オーストラリアの植物

広島で発達に偏りのある子ども達の育て方のコツを
ハートボイスプロジェクトでお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。

発達障害のある人達や一般的な子育てでは
なかなかうまくいかない場合、
応用行動分析を使うことがあります。

この応用行動分析には
人の困った行動を減らすのに
「無視」という方法を使います。

「無視」と言っても
いじめ等で使う無視とは全く質的に違います。

「愛を持って見てみぬふり」をするということです。

分かりやすい例で言うと、
おやじギャグを炸裂させる男性に対して、
若い女子達が喜んで?(気を遣って?)笑えば笑う程、
その男性は「みんなが喜んでいる」と思いますから、
おやじギャグを炸裂し続けます。

もし、このおやじギャグを本当になくして欲しいと望んでいるなら、
誰もが「愛を持って見てみぬふり」をすると、
いつしか、この男性はおやじギャグを言わなくなります。

ただ、2か月以上、根気よく「愛を持って見てみぬふり」をしなければ
おやじギャグを言わないという行為は定着しません。

そして、「愛を持って見てみぬふり」だけではいけないんですね。
自分に注目してもらうために、
おやじギャグを飛ばしているわけですから、
おやじギャグがなくなったとしても
別の注目をしてもらうための行為が始まります。

それを回避するために必要なのが、
適切な言動が出たとき、即座に「褒める」ということです。

この適切な行為に対して「褒める」ことが本当に大切です。

この適切な行為に対して「褒めて」強化していくと
子どもでも大人でも、必ずよい言動が増えていきますので
ぜひお試しください♪

こんな技術をとことん身につけたい方は下記の講座です↓
2016秋冬【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座

合理的配慮、どうすればいいの?Radio on air

2016年4月13日

メディア

仕事

子育て

学校

FMちゅーピー
左からFMちゅーピーの水田アナ、石田チーフディレクター。
一番右が私です。

昨日のFMちゅーピーすまいるパフェ
MISAKO先生のVIVA! 発達凸凹~s! では
今月1日に施行されたばかりの
【障害者差別解消法】についてお話しました。

内容は以下にちょこっとまとめておきます。

この法律【障害者差別解消法】は
不当に差別をしてはいけませんよというもので、
その人が困らないように
できる限りの「合理的配慮をしなければならない」と
定められています。

合理的配慮というのは、
例えば、知的障害のある人には
ふりがな付きの文章にするとか、

ディスレクシアがあって、読み書き困難がある場合は
ICT機器を使ってもいいとか、

どうしても教室で、発達上、体が動いてしまう子には
授業中、体を動かしてもいい時間を設けるとか、
体を動かしてもいい授業づくりをするとか、

その人に合った工夫(配慮や互いの調整等)をすることを
【合理的配慮】と言います。

つまり、個々によって合理的な配慮は異なるため、
みんなが障害特性について知っていないと
配慮(調整)をするということは難しいだろうと
私は思っています。

この法律はどんなところが新しいのかと言うと
今まで、その人ができないのは「障害のせい」と捉えられてきましたが
これからは「障害のせい」にするのではなくて
「社会のせい」と考えてみませんか?ということだろうと思います。

知的障害があるから、人の話が分からないのではなくて
知的障害がある人が分かるように
ふりがなをつけたり、具体的に書いたりしていない
社会環境に原因があるのだと捉えてみようということです。

社会全体で、障害があると言われている人達と
一般的に健常者と言われている人達の間にある大きな壁(障壁)を
なくしていきましょうと言っているのがこの法律です。

それで、この法律は学校やお役所などの公的機関に
義務づけられているので
学校等ではお子さんへの配慮について
お母様方は伝えやすくなったと思っています。

これまでは子どもが学校に合わせるといった形でしたが
これからは学校がそれぞれの子どもの障害特性に合わせて
配慮や調整をしていかなければなりません。

「私はこういうことに困っています」
「私の子どもはこうすると上手くいきます」
「こんな工夫をしてもらえると助かります」といったことを
伝えやすい社会にしていける第一歩かな?と
私は思っています。

そして、合理的配慮というのは、障害があるからと言って
「最初からあきらめなくてもいいんですよ。
ちょっと工夫すれば大丈夫だし、
社会環境をちょっと整えれば何とかなるよね?」
というところから始まっていけるといいですね。

もう既に、どの学校もやっていますけど、、、
例えば、車椅子に乗っている子がいます。
車椅子だから階段は登れません。
だからと言って、学校にエレベーターをつけろ!と
要求するのではなくて、
車椅子の子がいるクラスを1階にするという
工夫をしていますね。

つまり、両者の要求をうまく調整しているわけです。
これが合理的配慮なのです。

何はともあれ、
大切なのは本人との対話ですから、
どんな時に困難さを感じるのか?
その困難さにはどのような配慮や調整が必要なのかを
両者が丁寧に話し合うことが必要なのです。

困っていることに対して、本人そっちのけで
話を進めていってはいけませんよね。

そして、これから保護者の皆さんは
「自分の子どもの障害特性を学校へ伝えると
モンスターと思われるんじゃないか?」とか、

「こういった配慮が必要ですと伝えると
メンドクサイと思って嫌われるんじゃないか?」等と思わず、
【伝えていく力】をつけていくことが問われているかもしれません。

伝えることによって、(互いの立場への理解不足から)
両者が対立することがよくありますが、
合理的配慮は誰のためにあるのか?を
私達は常に考えておかなければならないでしょう。

合理的配慮というのは、
互いに配慮するというよりも、
互いに調整するといった方がいいと思います。

だから、みんなで互いに調整しながら
みんなが一つになって
この法律をみんなが幸せでいられる
ためのものにしていきましょう!

考えてみれば、健康な人だって
助け合いながら暮らしているわけですから、
人は一人では生きていけないことを
もう一度思い出してみないといけないような気がします。

障害者差別解消法は
「自分が必要な助けを求めてもいいんだよ。
自分が必要な助けを得てもいいんだよ。
みんなが必要な助けを求めることができる
社会にしましょうよ!」と伝えてくれているように
私は思うのです。

障害者差別解消法については
内閣府のホームページから
リーフレットをダウンロードすることができます↓
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet.html

こちらは『わかりやすい版』です↓
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_wakariyasui.html

昨日のラジオでは、こんなお話をいたしました。
次回は5月10日(火)午後2時からです。
Ustreamでもご覧頂けます。

褒めたいけど照れくさいママへ

2016年3月6日

子育て

蘭の花

広島で行動理論に基づき
子どもをあたたかく育てるコツについてお伝えしている
ハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今日はお子さんを褒めたいけれど
褒めるのが照れくさいという方のために
自然に褒められる方法を書いてみようと思います。

さて、私事で恐縮ですが、、、
私の夫は私が新しい洋服を着ていようが
美容院へ行こうが一向に気づきません。

というか、、、
気づいていても褒めるのが恥ずかしいので
何と言っていいか分からないのだろうと思います。

でも、私は応用行動分析の講座を開くようになるまでは
心の中でいつも「気づいて褒めろよ!」等と思っていました(苦笑)

実は、夫は気づいていたのですが
どうやってそれを伝えていいか分からなかったということです。
露骨に褒めるのは恥ずかしいわけです。

そう!お母さん達にもこういったことが
子どもに対して起きていることがあるのです。

子どものことに気づいているし、
褒めてやりたい気がするけれど照れくさい、、、
のですよね?

そういったときは、「承認」という技術を使うといいです。

例えば、お子さんが洗濯物をたたんでくれたとします。
どれが「承認」になると思いますか?

A  「洗濯物たたんでる~。雨が降りそう」
B  「洗濯物たたんでくれたんだ~。すごいね~。いい子だね~」
C  「洗濯物たたんだんだ。ありがとう」

Aはちょっと嫌味になりますね。

そして、Bはしっかり褒める言葉なので照れくさいかもしれません。

Cならどうですか?
「洗濯物をたたんだ」という事実を承認しているだけですから
照れくさくないでしょ。

Cは、子どもに評価を与えないで、子どもを認めていることになります。
そして、「ありがとう」をつけていますから、感謝も伝えられています。
これなら、できそうではありませんか?

褒めるのが照れくさい人は、
感謝の気持ちを表現するといいのです。

感謝の気持ちを表すのも照れくさい人は
子どもを認めるだけでも十分伝わりますから、
まずは、Cのような「承認」から始めてみましょう。

子どもはお母さんから認めてもらえた、
承認してもらえたと感じるだけで、
十分うれしいのです。

誰しも、周りから自分を見てもらっているということに気づくと
とても幸せな気持ちになります。

子どもも同じなのです。

「自分のことに気づいて欲しい」
「褒めて欲しい」
そんな気持ちが満たされると
人はとっても素直になれるのですね。

そして、子どもを褒めろ褒めろっていうけれど
どうやって褒めたらいいの?という方は
たいてい「すごいね~」「いい子だね~」「上手にできたね~」の
連発になってしまうかもしれません。

そういったときには「承認」という技術を使えば
その場その場の状況を伝えればいいだけなので
言葉のバリエーションが増えていきますから
ぜひお試しくださいませ。

*宿題できたね。
*すぐにお風呂に入ったね。
*食器洗い手伝ってくれるんだね。
*荷物持ってくれるんだ。
*自己コントロールしてるね。

こういった言葉だけでも
子ども達は十分、自分のことをお母さんが見てくれていると気づいて
自己肯定感を高めていますよ。

こういった褒める工夫についても
応用行動分析に基づいた子どもの問題解決プログラムで
詳しくお伝えしていますので
ご興味ある方はこちらも読んでみてください↓
【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座