ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2016年3月8日

メディア

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広島で応用行動分析に基づいて
子どもをあたたかく育てるコツやインクルーシブ教育について
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

今日は、毎月第2火曜日午後4時から放送の
FMちゅーピー すまいるパフェ
MISAKO先生のVIVA!発達凸凹~s!の日でした。

写真は左から、水田アナ、ディレクターのReoさん、私で
Reoさんはナレーターでもあるので
お声がとってもダンディーで素敵なんですよ。
もちろん、水田さんも滑舌が良く美しい声で聴き惚れてしまいます。

さて、今日はスタジオ入りがギリギリになってしまった私は
コインパーキングに車をとめてドアをロックして
振り返った瞬間、タイヤのストッパーに躓いてしまい
思いっきり転んで、左ひざと右腕を強打し
あまりの痛さに耐えながらも、、、
自閉症のニキ・リンコさんの言葉を思い出したのでした(笑)

それは「みんな早く、歳をとってくれ~!」という言葉。

自閉症の人達は空間認知がうまくいっていなかったり
身体感覚が平均的な発達をしている人達とは違っていたりで、
子どもの頃からよく転んだり、
頭を鉄棒にぶつけたり、
椅子の門で足の小指を打ちつけて
あまりの痛さにしゃがみ込む等
大変な思いで生活をしていることが多いのです。

でも、歳をとると、誰しもこういったことが多々でてきますね。

だから、ニキ・リンコさんは皆が早く歳をとってくれたら
自分の不具合が目立たなくなるとおっしゃっているわけです。

そんな話から今日のラジオ放送は始まりました♪

そして、スタジオ入りする前に美容室へ行っていた私が見た
光景=美容師さんとお客さん(80歳くらいの女性)との
会話についてもお話しました。

お客さん「今日は、私は何時に予約したんかね?」

美容師「12時です」

お客さん「10時?あ~待たせたね~」

美容師「12時です」

お客さん「10時!あ~そう~」

美容師(笑顔で・・・うなずいている)

何とも、ほんわかとした行き違いコミュニケーションなのでした(笑)

そこで、私は発達が凸凹している子ども達の
コミュニケーションにも似ているな~と思ったわけです。

この美容師さんは何度同じことを聞かれても
笑顔で答えるという素晴しい支援をされていたのでした。

この美容師さんのように、
子ども達にも、のんびり繰り返し答えてあげることができれば、
子ども達はいつもハッピーでいられるのですが、、、

「何度言ったら分かるの?」
「何度も言いません」と言われて
いつも叱られてばかりいる子ども達に
『どうか、どうか、皆さま、何度でも繰り返し答えてやってください』と
お願いしたのでありました。

それから、今日は合理的配慮のある授業についてお話しました。

教室を立ち歩く子どもがいると、たいていの先生が困ります。
もちろん保護者も困ります。
でも、一番困っているのは立ち歩いている子ども本人なのですが、、、

それが参観日だったりしたものなら、
保護者から「授業中に子どもを立ち歩かせるとは先生がなっていない」とか
「あの子の親はちゃんと躾けていないんじゃないか」等といった
クレームが出たりするわけです。

そうすると、その子どもも、先生も、その子の保護者も、辛いのです。

そこで、合理的配慮のある授業づくりをしてみましょう!

たいていADHDのある子ども達は体を動かしている方が
勉強に集中しやすいですし、記憶もよくできる場合が多いようです。

体を動かすことで、自身の脳の発達を促しているとも言えますから
じっと席について勉強するよりも身体のどこかを動かしている方が
学びやすい子ども達とも言えるのですね。

そうすると分かってきます。
じっと座ったままで、受け身の授業では
彼らは学びにくいということです。

そこで、授業づくりを少しばかり工夫して
子ども達が動いてもいい時間をつくるといいですよ~
といったお話をしました。

例えば、どうしても立ち歩いてしまう子どもには
「A君、職員室の先生の机の上にあるプリントを取ってきてくれる?」と
お願いしてもいいですね。

このお願いであれば、A君は先生の役に立っているということで
自己肯定感を高めることもできますし、
身体を動かすことができるので立ち歩きを減らすことができます。

また、授業の中に、時々ペアトークを入れると
横の人とおしゃべりしながら、先生から教えてもらったことを
フィードバックすることができる上、
横の人としゃべる時に横を向いたりしますから
口だけでなく身体も動かすことができます。

席から席に歩いてカードを集めるといったゲーム感覚で
新しい言葉を覚えられるような工夫もいいですね。

アメリカでの報告ですが
発達に課題のある子ども達だけでなく
全ての子ども達が授業中、ずっと姿勢を保持して
座って学ぶよりもバランスボール等に座って勉強した方が
記憶もよく、学習に集中できるそうですから、
ぜひとも、子ども達のために身体を動かしてもいい時間を少しだけでも
取り入れた授業づくりをよろしくお願いできるとうれしいです。

といったようなお話をしました。

そして、私が大好きな阿部利彦先生が書かれた本の紹介もしました。
本の表紙をクリックすると詳細を見ることができます↓

阿部先生は所沢市教育委員会にいらっしゃった先生で
現在は星槎大学の准教授や
星槎大学付属発達支援臨床センター長等をされています。

この本は子ども達への見方を変えて(リフレーミングをして)
子ども達を応援しようといった内容で
阿部先生の子ども達へのあたたかさを感じることができますので
ぜひ読んでみてください。

次回は4月12日(火)14時からの放送です。
何をしゃべるか?まだ決めていないのですが、
何かをしゃべります。いい加減ですみません(笑)

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