2016年6月10日
子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)
広島で行動理論に基づき
ハートボイスプロジェクトで子育てのコツをお伝えしている
特別支援教育ジャーナリストの中谷美佐子です。
今日は【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座6回目、
この頃になると、たいていのお母さん達が
お子さん達を褒めることに慣れてこられます。
そこで、子ども達の良いところを見つけて
具体的に何が良いのかを褒めることができるようになってくると
今度は子ども達の不適切な行動をなくしていく方法を知りたくなるわけです。
タイトルにもあるように、
今日は、困った行動を減らす方法について
見て見ぬふりをしながら良い行動が出てくることを待ち
お子さん達の良い行動をいかに褒めるかについて
解説していきました。
実は、人の行動は増えるのも減るのも
すべて、そこに良いことがあるかないかという結果なのですね。
例えば、私の例ですが
先日、日本インクルーシブ教育研究所のスタッフに教えてもらった
野菜ジュースを使って作るスパゲッティナポリタンを作りました。
そうしたら、夫も息子も
「ママ、これ、美味しいね~。毎日食べたいくらい」と言って
私を絶賛したのです。
私は夫と息子に褒められたものだから
このスパゲッティナポリタンを頻回に作ってしまいました。
【解説】私は夫と息子に褒められてスパゲッティナポリタンを作るという
行動が強化されていました。
そして、ある日、夫と息子が
「ママ、もう、スパゲッティナポリタンは飽きたよ!」と言って
私の作ったスパゲッティナポリタンを残すようになりました。
【解説】夫と息子がスパゲッティナポリタンを食べないという行為から
私のスパゲッティナポリタンを作るという行為は次第に消去されていきました。
つまり、人は行動を褒められると
その行動が増えていきますし、
無視されると(スパゲッティナポリタンを食べないという行為)
その行動が消えていくわけです。
だから、困った行動を減らしたいときは
「見てみぬふりをしましょう」ということを
今日はいろいろな方面からお伝えいたしました。
ただ、見てみぬふりをしただけでは
子どもの良い行動は強化されていきませんから、
見てみぬふりをしている間は意識を子どもに向けておかなければなりません。
それは、子どもが良い行動を始めた瞬間をねらって
褒めて良い行動を強化していきたいからです。
そんな話を今日は延々としまして、、、
参加者はうんざりされるかと思いましたが、、、
目をキラキラさせて聞いてくださっておりましたので
ホッといたしました。
というよりも、とても有難いな~と思いました。
次回は困った行動を減らすために
クールダウンの方法についてお伝えします。
お楽しみに♪
現在、第3期実施中です。
次の講座は2016年9月9日(金)から開始しますので
今しばらくお待ちください。
定員は4名で、定員に達しましたら〆切りますので
こちらをよく読んでからお申込頂ければと思います↓
2016秋冬【保護者のための】子どもをあたたかく育てるコツ講座
7月24日(日)学習・発達支援員養成講座の特別講演会を開きます。
テーマは「インクルーシブ教育をはじめよう!」
講師にノートルダム清心女子大学の青山新吾先生をお迎えして
インクルーシブ発想の教育、教室における合理的配慮について
青山先生と私がお話いたします↓
NPO法人日本インクルーシブ教育研究所