ハートボイスプロジェクト

ハートボイスプロジェクトブログ

2017年6月2日

子どもをあたたかく育てるコツ講座(ライブ)

子育て

支援・トレーニング

こんにちは。
広島で行動理論に基づいて子どもをあたたかく育てるコツを
お伝えしているハートボイスプロジェクトの中谷美佐子です。

ハートボイスプロジェクトでは
子どもの問題行動解決プログラムを春と秋スタートで
年2回提供しています。

さて、一昨日「子どもをあたたかく育てるコツ講座」
5回目「トークンシステム」を開いていました。

トークンシステムというのは報酬を与えることで
子ども達が褒め言葉だけでは従順になれない場合に使うと効果があるモノです。
※詳しく知りたい方は秋からの「子どもをあたたかく育てる講座」へ
ご参加ください。

日本では一般的に子ども達が精神力や努力、根性などで
物事ができるようになることを望む傾向がありますが、
発達障害や知的障害などある子ども達は
精神力や根性論などでは到底うまくいかない困難さ(障害)があるため
褒め言葉や報酬が必要となります。

これは甘やかすという意味ではなく
子ども達がこの社会で何が適切な行為なのか、
どうすれば周りの人達と一緒に気持ちよく過ごせるのか、
具体的に分かりやすく教えるために必要なのです。

また、しっかり子どもを怒って育てないと
子どもがダメになると思っていらっしゃる方も多いのですが、
私は子どもを怒鳴って言うことを聞かせることは
百害あって一利なしとお伝えしています。

子ども達への暴言(怒鳴ることも同じ)は
脳が萎縮したり変形したりするため厚生省研究班が注意喚起しています↓
2017年 5/18ニュース

さて、私達大人の世界でも報酬から成り立っていますよね。
それは人は何か良いこと(自分にメリットがあること)があると
行動に移しやすい動物だからです。

報酬(給与)がもらえるから仕事を頑張っている大人は
多いのではないでしょうか。
また、周りの人達から認めてもらって嬉しいから
ボランティアをしている人もいらっしゃると思います。

つまり、人は報酬だけでなく、
認められることや褒められることで頑張れる生き物なのです。

よく「モノを与えて子どもに頑張らせると
物を要求する子どもに育つのではないか?」と
心配されるお母様方がいらっしゃるのですが、

モノを与えるだけで、子どもに無関心だったり
モノを子どもに与える時、嫌々与えていたり
嫌味を言いながら与えていると
当然、モノだけを要求する子どもに育ってしまいます。

それは、行動理論から言えば、
お母さんの嫌々モノを子どもに渡している行為は
子どもにとって嬉しいものではありませんから
モノだけを要求する子どもに育ってしまうということなのです。

だから、お子さんが何か達成した後に
モノを与える時は『お母さんの笑顔と一緒に』
私はお伝えしています。

ただ、子どもにモノを与えて良い行動を強化していく方法は
ただ与えればいいだけではなく様々なポイントや注意事項がありますので
正しく理解して適切なトークンをお使いになることをオススメします。

どうか、この(ほんの少しばかりの内容しか書いていない)
私のブログを読んだだけでお子さんにモノを与えて
大人の都合で多くのことをやらせようとしないで頂きたいと思います。
どうかよろしくお願いします。

正しく行動理論を学んでからでなければ
うまくトークンを使えませんし、
子どもが不具合を起こしてしまってはいけませんから、
どうぞ正しく学ぶためにも秋からの講座へご参加ください↓
第6期 子どもをあたたかく育てるコツ講座 2017年9月6日(水)スタート

さて、一昨日の講座ではご参加されているお母様のお子さんが
視覚的に癒しが必要と感じられたので写真のような感覚玩具をご紹介しました。

棒の中に水とキラキラする物が入っていて
ゆっくりとキラキラが下に落ちていくのを眺めていると
とても気持ちが楽になっていくお子さんもいます。
ネットなどで300円くらいで販売されています。
あっ、100円くらいだったかもしれません。
ごめんなさい。忘れてしまいました。

では、来週水曜日、第6回は
子どもを怒らないでも、子どもが喜んで良い行動をするようになる
方法をお伝えする予定です。
お楽しみに♪

2017年7月9日(日)に学習・発達支援員養成講座の説明会を開きます。
発達につまずきのあるお子さんが日々目に見えない壁にぶつかっていると
様々な問題が起こってきますので、ぜひ正しく子どもの発達について
学んで頂ければと思います↓
NPO日本インクルーシブ教育研究所